見出し画像

この一瞬が永遠である

谷川の水は真っ蒼に澄んで淵に湛えられて
動いておらんので、
ちょっと見ると永遠のように見える。
が、そうは見えるけれども、
その水は実は一瞬の休みもなしに流れておるのである。
永遠ということは、鉄か石のように
動かないことではない。
動いているその一瞬、刹那の中に永遠を
発見していかなくてはならないのであります。
永遠ということは時間の問題ではないのです。
人生は短い。その短い人生のひと時ひと時に
全精神を打ち込めば、
一日が永遠である、一時間が永遠である、
一瞬が永遠である。

『愛語』山田無文


老師の言葉に突き動かされ
「今」にありったけの心を向けるうち
私の人生の時間は極めて濃厚になりました。
永遠を掴みかけているようです。

みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。