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美しい本づくりをしたい。それは命題だった

『なないろの記』の最初に原稿用紙の写真が出てきます。


そのもとになったのがこの写真です。



そこには次のように綴られています。

はじめに ことば ありき
ことばは 詞(ことば)となり 言の葉として
文(ふみ)に記され 
文明を生み 文化を成した
歴史とは 文による
ひとびとの物語。
我らは それを
受け継ぐものである。


【本気の文章講座】一期のクリエイティブコースに申込みくださった方々へお送りしたお手紙です。
これとまったく同じように、原稿用紙に綴って郵送いたしました。

「ことば」を大切にしたい。
心を込めて綴りたい。
わけても日本語という言語を与えられたことに
もっと感謝と敬意をもって用いたい。

私の中にある、そんな想いをここに込めました。
そして、これを私たちの宣言としたのです。
私にとって決して譲ることの出来ない主題・・・いえ、命題です。
この命題のうえに
「だからこそ美しい本づくりをする」というコンセプトを貫きました。

ノートの走り書きは、それから約一年後に『なないろの記』として完成を見た折に綴ったものです。


はじまりと、終わりとが、一続きになりました。
自分なりの命題を以て本気の仕事をするということは、なんという幸せなことでしょう。
ひたひたと満ちていく感動、その根底には愛がありました。
ことばへの愛、日本語への愛
歴史への愛、人間という存在への愛
人生への愛、本というものへの愛
そして、筆を持つ同志への愛。

私のなかでより確かになっていくもの
やはりそうだ、間違いない、これ以外ないと、
信じられるものが、「愛」でした。

【本気の文章講座2期】募集を始めます

登山はとかく登っていく過程に意識が行きがちですが、下山という過程もあります。
下山した私は、瞑目してみました。
そして、瞼を上げた時には「次の山」が見えました。

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