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【文章講座】プロ作家への道④限界を決めない。底力はこうしてつけた

【文章講座】を始めるにあたりプロとして歩んできた経験を綴ります。
ご興味のある方にご高覧いただけましたら幸いです。

▶︎怖くても飛んでみれば「なんとかなる」


少しだけ道草をお許しください。

こうして昔のことを振り返っていて気づいたことがあります。

当時は、手書き原稿で仕事をしていた人が大半でした。

私はといえば、手書きとワープロの両方です。

そして、原稿を送るのは郵送かファックス。

びっくりですよね。

私はワープロで原稿を書き、プリントアウトしてから
ファックスで送っていました。

それを思うと、今は本当に可能性は無限大です。

たとえ見切り発車だとしても
走りながらその都度調整しつつ
自分らしい働き方を構築していけます。

このブログを見つけてくださった方へ
私は心からエールを送ります。

何か新しいことを始めるときに
恐れを感じない人などいません。

恐る恐るでも飛んでみた方が、「なんとかなる」ということが
わかってくると思います。
 
 

▶︎もう、言い訳はしない。やるか、やらないか、だけ


さて、子育てに専念した約5年間が
なぜ「書く」うえでの底力をつける結果になったのか
お話いたしましょう。

年子を出産し、下の子が二歳になった頃
私はパソコンを入手しました。

1998年のことです。

そして、ホームページに挑戦したのです。

HTMLスクリプトを勉強すると共に、
好きなHPのソースを参考にしながら
どうにかこうにか自分のサイトを立ち上げました。

そして、毎週火曜日に、コラムとエッセイ、
さらに連載小説と掌編(ショートショート)を各1本
アップしていったのです。

まだまだ絶賛子育て中で、目も回るような忙しさでしたが
その一方で、内面が枯渇していくのを感じていました。

ゆえに知的活動を渇望したのです。

しかし、コラムとエッセイと連載と掌編を各一本
必ず毎週上げていくというのは
かなり厳しいハードルでした。

それでも、崖っぷちまで自分を追い込みたかったのです。

私はロシア文学が好きで、
なかでもチェーホフが大好きでした。

確かチェーホフ全集の解説だったと思います。

チェーホフは極めて多忙だったにもかかわらず、
たくさんの作品を残していますが、

彼が執筆しているところを
誰も見たことがないのだそうです。

どうやら、ほんの僅かな時間に、さっと書いていたようだ

と、ありました。

そのエピソードを読んだとき、

「もう、言い訳はするのはやめよう」

と、強く思いました。

チェーホフと自分を並べるなんて、まったくどうかしていますが

チェーホフがそうしたなら、私もそうしよう

としか思わなかったのです。おかしいですね。

それからは、子どもを公園に連れて行くとき
必ずペンとノートをバッグに入れました。

そして、面倒をみる傍ら、構想や
ふと思いついた文章を書いておき

夜、子ども達が寝静まったあと、おもむろに
パソコンに向かうようになったのです。
 
 

▶︎添削指導で文章のクオリティが飛躍

 
努力している姿というのは、
人を動かすものなのかもしれません。

書き始めてしばらくしてから、ある人から
添削指導の申し出がありました。

個人名など明らかにできないのでご容赦ください。

ただ、その方は文学賞などを受賞された方でした。

驚きましたし、不安で恐れ多くもありましたが
私は素直に受け入れたのです。

この添削指導は、かなり厳しいものでした。

せっかく書いた原稿を、すべて書き直したことも何度かあります。

だけど、その厳しさゆえに、
その方が本気であることもわかりました。

添削されて真っ赤になった原稿を見ると
しばしば自分が否定されているような気持ちになり
文字通り、ぺしゃんこになりました。

それでも、書くことから離れてしまえば
再び心が枯れてしまうような日々になるだけです。

必死でかじりついていくうちに、いつの間にか
底力が備わっていきました。

それは、単なる「文章力」というところに留まらない

文章を通じてどんな世界を構築するのか

自分の文章に嘘がないか(自己欺瞞を起こしていないか)

文章を通じて真理に斬り込んでいるか

といったことも含む、総合的な書く力、といえるかもしれません。

そうした中、私は、ある同人誌サイトに入会し
そこで作品を発表するようになりました。

すると驚いたことに

「とんでもないヤツが入ってきた!」

という、ちょっとした騒ぎになったのです。

新入りにもかかわらず、高い評価を得て
いきなり人気作品のトップ10に入ったためでした。

<つづく>

 

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