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【バトンリレー企画】心に残るエピソード-クロウサ編

 始めたばかりの幸年吉日サークルが忙しいです。しかし、note開始時から続けていて400日を超えている連続投稿を途絶えさせてはなりません。
「明日の投稿をどうしよう、連載小説「梅すだれ」の続きを書かなきゃ、でも書けるかな。」
とウダウダ考えながらnoteを開いたところ、ジャーンと飛び出たみゆさんからのバトン!

 チェーンナーさんの、心に残るエピソードを書いて次の人にバトンを渡していくという楽しい企画でして、みゆさんのお話が泣ける。。

 みゆさんのステキな記事を読んだら、このクロウサめも参加したくなりました。バトンをもらったからにはなんとかつなぎたい!と言うことで、書こうと思うのですが、あれやこれやと思い出を手繰り寄せてイイ話はないかと考えたのですが、ない。

 皆さんのような感動体験がない人生にシュンとしてしまいましたが、「心に残るエピソード」と聞いてふっと最初に思い出したあの事を書きますね。題材にふさわしくない内容だと思ってほかを考えたのですが、考えつかないから。こういう話が心に残っているのもクロウサの個性ということで。

 この話に私はすごい衝撃を受けたのですが、友だちに話しても誰一人として大してビックリする様子がなくて「なんで驚かないの?」といつも思っている話なんです。驚きすぎて無反応になるのかな。あ、でも誰だったかは似たエピソードを持ってた。よくある話なんでしょうか?

 それは同僚の友だちの話なんです。遠い聞き伝えですが私の心に深く刺さったまんま抜けないんです。

 あんまり前口上をしちゃうといけないかも。サラッと言いますね。

 同僚の友人が新婚旅行でフランスへ行ったんです。観光を楽しんでいて定番のヴェルサイユ宮殿へも行ったんです。宮殿の庭を新婚夫婦がうろついていたら、突然雨が降り出しました。庭にはほかにもたくさんいて、新郎である夫さんは他の人たちと同じように雨をよけて宮殿へ走りました。ところが彼女だけは庭の木の下へ走ったんです。大きな木の下で雨宿りをしたところ、その木に雷が落ちて彼女は亡くなってしまったんです。夫さんは一人で帰国することになりました。

 新婚旅行といえば、幸せ絶頂の時間帯ですよね。その時に信じられない悲劇。奥さんを失った夫さんの気持ちは如何に?!っと青天の霹靂、私自身も雷に打たれたようなショックをうけたんです。何が起こるかわからない怖さも知りました。しかしこの話をすると「誰々さんも雷に打たれて亡くなったよ。」と返されることが多々あり、意外と雷に打たれて亡くなっている方はいて。なので今では落雷が怖くて仕方がないです。

 そしてこの話で衝撃だったのはヴェルサイユ宮殿であったこと。歴史を紐解けば富と権力の象徴の場所です。今では観光の名所ですが、そこで遠い国ニッポンからの旅行者が亡くなったことも強い衝撃を受けました。危ない場所ではありませんからね。とっても安全な場所のはずで。しょっちゅう観光客が亡くなるナイアガラの滝や、転げ落ちそうになる万里の長城とは違いますからね。

 そしてもう一つ強く心に刺さったのは、みんな宮殿へ走ったのに一人だけ木の下に走ったこと。

 私の同僚もそこに「なんで?!」とショックをうけていました。

 人と違う行動をとるのが好きな私クロウサは、他人ごととは思えず強く心に残ったのです。

 その後、転職をして別の職場で働いていた時のこと。いつもニコニコ愛想の良い同僚が朝から暗い表情なんです。
「どうしたの?」と尋ねたら、
「きのうニュース見た?」
「九時の見たよ。なに?」
「ドラマのあとの短いニュース。」
「それは見てない。なに?」
「友だちが殺されたの。」
「えー!!!!」

 彼女がフランスに留学していた時の友人で、今もフランスにいるお友だちがフランスで通り魔に殺されたと言うニュースが流れたんだそうです.
まさかと思いメールを打ったけど返事が来ないそうで。それから何日も彼女は暗い顔でうつむきがちでした。

 テレビのニュースで友だちが亡くなるのを知るなんて、まるでドラマみたいだと私はビックリしたんです。でもそれだけではありません。私も海外に住んでいたことがあるから、同じように海外に住んでいる同じような年齢の女性が殺されたということにも衝撃を受けました。

 そしてうろ覚えなのですが、夜か朝に一人で歩いていて殺されたそうなんです。海外では夜の女性の一人歩きはもちろん、早朝の一人歩きも危ないからしてはいけないと言うのが常識です。日が暮れた夜だけでなくて、人のすくない朝7時前もいけないんです。日本人にはない常識ですよね。私が海外にいた時には、大人からだけじゃなくて同級生からも「だめ!あぶない。」とこっぴどく注意されました。みんな真剣な目で言うから、次第に私も夜と朝の外出は怖いと思うようになりました。

 このことは海外に住んでいる日本人ならわかっているはずで。そんな危ない時間帯にどうして一人で歩いていたのか。
「なんでそんな時間に歩いてたの?」
と同僚に尋ねても、
「知らない。はあ。。」
と、同僚も「なんで?!」と思ってるようでした。

 こうやって書いていると、人から外れた行動をしたから亡くなったように思えてきます。それを人は自業自得と言うかもしれません。みんなと同じように行動することが正しいのですから、勝手なふるまいをする人間だからそうなって仕方ないと。しかし実はもう一つ心に残っているエピソードがあります。それはあの有名な911。

 ツインタワーに飛行機が追突して多くの人が亡くなりましたよね。「テロ」という言葉が日常で使われるようになって、世界に衝撃を与えた事件です。

 友だちの友だちがあの時ツインタワーにいたんです。二機目が追突した方の83階に。

 一機目が追突したあと、館内放送がかかったそうなんです。

「危ないので屋上へ避難してください。」

 隣のビルから出ている煙が見えていたからみんな我先にと、パニック状態で階段を上っていったそうです。しかし観光中の彼は「上じゃないだろ!」と思い、みんなが上る階段を下りたんです。
 たくさんの人が登って来る中、押しのけてかき分けて必死になって下りたそうです。そんな彼の後ろに付いてくる人も少しいたそうです。

 そして誰もが知っているとおり、上った人たちは亡くなってしまいました。

 きっと館内放送は緊急時には屋上へ避難させると言うマニュアルに従ったのでしょう。そして誰もが館内放送どおりに階段を上ったのです。どちらも世間では正解と思われている行動ですよね。でも生き残ったのは自分の判断を信じてみんなと違う行動をした人たちでした。

 この三つつの話は私の心にぐさりと突き刺さって忘れられないんです。

 何が起こるかわからない。

 いつ死ぬかわからない。

 正解はない。

 生きていると「死」を身近に感じることが何かしらありますよね。生きることと死ぬことは背中合わせ。

 生きていることに感謝ですね。

 顔も名前も存じませんが、フランスで亡くなった日本人女性、そして911の犠牲者の皆様にご冥福をお祈りします。

 みゆさん、バトンありがとう!書けたよー!ステキな輪の中に入れてくれてありがとう♡


 では、次の方ににバトンを回しますね。この人しか思いつきませんでした。こっそり返歌がおもしろい沙沙良まど夏さん!にバトンをお渡ししますね。

 まど夏さんは普段からいろんなエピソードを記事にされていて、しんみり感動するものから楽しく笑えるものまでたくさんあるので、きっとすごい心に残ったエピソードをお持ちだと思います。期待大。よろしく~♪

 お忙しくてムリな場合は、チェーンナーさんにバトンを戻しちゃってくださいね。

#心に残るあのエピソードをあなたへ

 まど夏さんはすでにバトンをもらっていたので、クロウサのバトンはこの方にお渡しすることにしました。

仕事の早い照葉本部長はもう書いちゃってます(笑)

 ちなみに「本部長」とは幸年吉日サークルでお呼びしている肩書ですが、実際に松浦照葉さんは本部長としてご活躍していらっしゃったそうです。今はリタイアされてnoterをされているのですが、このクロウサめが「本部長」として引っ張り出したというわけです。

小説「梅すだれ」を連載中です!皆様の支えで毎日の投稿を続けられています。感謝の気持ちをパワーにして書いております!