【7500人に1人】ウィリアムズ症候群

ウィリアムズ症候群(WS)の人々は絶対音感を持つ人がとても多く、
「サヴァン症候群」などの「広汎性発達障害」と共通点が見られるが、
いわゆる「発達障害」とは異なる病気である。
発達障害のように個性として捉える事が出来ない病気で、
7番染色体の一部の欠損によって生まれる指定難病である。
彼らの性格から、発達障害と比較される事はあるが、
WSは心疾患、高カルシウム血症、視空間の障害、知能の遅れという、
大きなハンディキャップを背負っているのだ。

以前、カラパイアで「極端に優しい遺伝子を持つ人々」として
WSが紹介され、WSの人々がとても友好的である事が紹介された。
その事から「人を疑えない病気」として認知されてしまった所もあるが、
昨今話題のHSP、エンパスとも共通点はあるが、
根本的には違うものである。

・ウィリアムズ症候群の多くはADHDを併発する

これも広汎性発達障害との共通点であるが、
WSはADHDである割合がとても多い。
WSの子供119人を調査したところ、
3人に2人がADHDであったという報告もある。

WSの社交性は、人間に対する扁桃体の反応、
動物・物体に対する扁桃体の反応が、
定型発達者とは異なるというデータがあるが、
そこは筆者の知識不足なので何とも言えない。
申し訳ない。
ネット検索でも英語のデータしか出て来なかったが、
対人では社交性が強く、対物では不安が強いという特徴があるようだ。
一方、ASDの場合、対人・対物の認識が定型発達よりも弱い為、
協調性が弱いという話を聞いた事がある。
WSとASDは対のような存在であると、よく言われている。

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