河野Dr.の読んで心にエクセレント!!

🌟発達と思春期の心と体の専門 🌟小児科専門医(1万人の患者を診療) 褒める認める大事…

河野Dr.の読んで心にエクセレント!!

🌟発達と思春期の心と体の専門 🌟小児科専門医(1万人の患者を診療) 褒める認める大事にする 一期一会をモットーに開設された発達と思春期の心の診療を行うクリニック院長

最近の記事

(自閉スペクトラム症)行列で歩くのが苦手な子

自閉症スペクタルムの子は行列が苦手集団登校が苦手の場合が多い ・前を歩き歩きたがったり、後ろを歩きたがったりする ・一定の距離を保って歩くが難しい ・急に止まったり、ぶつかったりする →上記のことが起こると怒られたり、注意を受けたりしてその度に嫌になる。 寄り添ってあげる「行列で歩くの嫌だよね」・「しんどいよね」・「先生が一緒に歩いてあげようか」などの寄り添った声をかけてあげる。一緒に歩くなどのサポート・支援をすることが大切。 →安心感を持ってもらう ★まとめ★行列で歩く

    • 行動の切り替えが遅い子について

      お悩み:読書をすぐにやめず、次の行動になるまでが遅い…切り替えには時間がかかるが、読書ができる子ではあるから、そこを褒めてあげる。 「集中して読んでえらいね。」など。 その後に、「いい具合になったらおいでね」や「気が済んだらこれやってね」などの声掛けをして一旦待つ。 すぐ次の行動に切り替えられる前提では考えないようにする。 3分・5分待つのは当たり前だと思うようにする。 解決策普段から、切り替えにその子が何分かかるのかを測る。 (声をかけてからストップウォッチを押して、次の

      • 反抗期・暴言を吐く子への対応

        注意獲得型の子が多い注意獲得型の子の特徴として、実は”人懐こい”子が多い →人の注意を引きたい(自分の方を見てほしい・構ってほしい) そこで、重要なことは、 なぜ、暴言を吐くのか?ということから考えることが大切! →「クソババア!」などと暴言を吐くのは、注目してもらいたい・反応してほしいがいちばんの理由。  つまり、いちいち反応しないということが大切(「ハイハイ、そうね〜」などと関心を示さないように対応)  反対に、「なんでそんなこと言うの!」や「そんなこと言ったらダメでしょ

        • (聴覚過敏)大きな音を出す子について

          お悩み: 思い通りにならないときに大きな音を出します…なぜ大きい音を出したくなるのか? なぜ、大きな音を出すかと言うと、 周囲の音・ざわつきが気になって気になって仕方がないため、 大きな音を出してそれをかき消そうとする。 →これらは聴覚過敏の子の特徴 例えば、クラスの席で後ろに人が多い席だと、 後ろから聞こえてくるちょっとした話し声・笑い声でも気になる子は気になる。 そのときに、我慢できなくなって教室から飛び出したり、大きな声・音をだして紛らわしたりする。 聴覚過敏の子へ

        (自閉スペクトラム症)行列で歩くのが苦手な子

          (ADHD)衝動性が高い子に対して

          先手を打つのがコツ衝動性が高い子・暴言をすぐ吐く子は、 常日頃から、そういった悪い行動や発言、悪いコミュニケーションをとるわけではないはずです。 そういった行動・発言をされる前にこちらから先手を取ることを意識する。 先にそういった行動・発言をされてしまったら、あちら(子ども)が主導権を握ってしまっている状態になっている状態。 その前に、こちら(先生・親)が先手を打ってしまう。 ★先手を打つとは、 何かが起こる前にその子を褒めること! その子がやってきてすぐに「おっ!いい子が来

          (ADHD)衝動性が高い子に対して

          (ASD)物に当たって散らかしたら?

          一番NGな対応とは物に当たって散らかした子に対して一番NG行動は、 散らかしたものを「すぐに片づける」という対応。 すぐ片付けるのではなく、しばらく放って置くおくことが大事。 しばらく放って置くとどうなるかの様子を見てみる。 ・ずっと片付けないのか ・頭が冷えたら片付け始めるのか など様子を見てから対応する しばらく放っておいたら案外一人で片付けだしたりする。 先生や親からしたら、我慢比べみたいな感じにはなるが、 一旦、散らかした子に考えさせる時間を設けることが大切。

          (ASD)物に当たって散らかしたら?

          小学生の「反応性愛着障害」への対応

          愛着障害には2つパターンがある①過敏になって人を避け人と関わろうとしない場合 ②フレンドリーで愛情を求めてくる場合 この2極化のパターンがある ②の場合について愛着障害の子は「私の方だけ見ていて」・「人に取られたくない」という愛情を求めてきている。 上記のようなことは、”幼児期”の特性である。 本来、小学生4年生くらいになれば、この”幼児期”の特性はなくなり、 譲ったり我慢できるようになるが、 愛着障害の子は、この幼児期の反応が出ている状態なので、 ”幼児期”の子にする対応

          小学生の「反応性愛着障害」への対応

          整理整頓ができないADHDの子への対応

          ADHDの子のこだわりを活用する例えば、筆記用具の収納についてだと、 筆箱は四角い箱の筆箱にする。 その箱の収納場所とそこに納める筆記用具にも同じ番号の札をつける。 ・消しゴムに星マークをつける  その収納場所にも星マークをつける ・鉛筆には1号、2号、3号、、、と1本1本番号をつけて、収納場所にも同じ号の番号をつける。 上記のように全てにタグをつけることで、収める意識がつく。 また、無くなったものをきちんと探すようになる。 ADHDの子はこだわりがあるので、「1号がなくなっ

          整理整頓ができないADHDの子への対応

          ADHDの子が伸びる時期について

          1・2・3年生の頃が一番差が出てくる時脳神経系の成熟が周りの子と一番差が出てくる時期が、小学1〜3年生。 ADHDの子は他の子と差が出やすく、5年くらい遅れてしまう。 周りのこと比べてもしょうがない。比べてはいけない。 自分自身で少しでも向き合わせる成熟が遅れているので、その子自身が成長にフォーカスを置くようにならないといけない。少しでも向き合わせる。 周りの子が伸びる時期と遅れて伸びるので、向き合っていない子は、将来的にその子自身も嫌になる。 結果、その子が伸びる時期に来

          ADHDの子が伸びる時期について

          一人が好きな子の人間関係の築き方

          無理やり友達を作らせようとするのはNG <対応方法> ①大人が間に入る 友達に話しかけるというのが一番難しいので、 言葉を介さないといけない場面は大人をはさんで関係を築かせる。 遊びの中に大人が入って、誘導してあげる。(大人の目にはいるところで遊んでもらう) 急な接近はNG。 ②道具がある遊びを取り入れる 対、人とした遊びではなく、道具をはさんだ遊びにすることで、人と人との一定の距離感ができやすくなる。 (一人が好きな子はある程度の距離感を確保することが必要になる。

          一人が好きな子の人間関係の築き方

          友人関係のトラブルを見逃さないで

          仲が良いからこそトラブルになる先生(親)からしたら、じゃれ合っているだけ(遊んでいるだけ)に見えていてもいじめだったりする。 いじめは、仲のいい友達関係から起こる事がほとんど。 仲が悪い間ではあまり起こらない。 ファーストサインを見逃さないで「友人関係の破綻」を子どもが初めて相談してきたら、ファーストサイン扱いするのはNG! 1回目の相談だから一旦様子を見てみるというのは、大きいトラブル・大きいこじれにつながる可能性大。 相談してきた本人は、我慢して我慢して限界をむかえて相

          友人関係のトラブルを見逃さないで

          謝らせるだけでは何も変わらない

          謝らせるのみはNG!単刀直入に謝らせる(罰)だけでは子ども達は何も変わらない。 「殴ったのがダメ」・「暴言を吐いたことがダメ」などだけ言っても何も伝わらない。 子ども達からしたら、「自分は悪いことをしていない」という意見のみです。 一旦時間を置く頭が冷えてから、「どうだったかな?」と尋ねてみる(話し合う) ストーリー・心の声を説明することが大切結論(悪いところ)だけを伝えても、子ども達には何も響かない。 何をしてて〜、何を感じて〜などの”ストーリー”・”気持ち(心の声)”

          謝らせるだけでは何も変わらない

          授業中に多動のADHDの子が集中した理由

          多動になる原因をなくす多動になってしまう原因は、”足”! この足が解放的になっていると、つい動き出したくなる。 この”足”を動かしかしずらい体勢にして座ってもらう。 →椅子の上ではあるが”正座”して座ってもらう。 (上履きを脱いでいても、履いていてもOK←その子が集中しやすい方で) 椅子の上に足をあげるといことに対して抵抗がある人も多いかもしれませんが、多動の子に対しては、物理的に足の解放感をなくすことによって、多動の頻度は減ってくる。 ※もともと足を椅子に上げている子に対し

          授業中に多動のADHDの子が集中した理由

          授業中に立ち歩く子の対応について

          立ち歩いていることに対して一旦スルーする 立ち歩いていることに対して、一旦スルーする →他人に危害が加わっていない状態なのであればスルーする 座っている他の子を褒めていく 他の座っている子を褒める →みなさん、座り方が上手ですね〜綺麗な姿勢ですね〜!  (きちんと座っている子に対して)  〇〇君、とても綺麗な座り方ね〜!  〇〇ちゃんも座ってるね〜綺麗な姿勢ね〜!  〇〇君もだ〜! あっ!〇〇ちゃんもだ〜! 上記のようにきちんと座れている子を褒めていく 立ち歩く子の心

          授業中に立ち歩く子の対応について

          暴言を吐き続ける発達障害の子について

          「バカ」・「死ね」などの暴言を吐く子の心情とは?その子が少し困らせた時に、 先生・お母さんが 顔が怖い顔(ムッとした表情)になったり、声が変化したり、目線をそらされたりすると 発達障害の子はとても敏感でなので、少しの変化でも気が付きます。 →先生・お母さんは自分のことを嫌っているのだ(良い印象を持っていないのだ)と思い込んでしまう。 →暴言を吐きたくなる(敵認識) 悪循環が始まる先生・お母さんは、その子のことを思って悪いところを叱っているだけなのですが、それが何度も続くこと

          暴言を吐き続ける発達障害の子について

          勉強なんて意味ないと発言する子への対応

          勉強をする意味がわからないと発言する子の本当の心理「世の中に出て勉強したことが役に立つのか?」と疑問をぶつけてくる子どもや中には大人までいる。(「学生時代の勉強は意味がない」とネットなどで言われていたりする影響でそう発言している場合もある。) やりたくないことをやりたくないと発言しているだけこのような(勉強なんて意味がないと)発言をする人は、「勉強」=「やりたくないこと」であり、「やりたくないことをやる必要はない」、「やりたくないことはやりたくない」と発言しているのと同じ。

          勉強なんて意味ないと発言する子への対応