恋と罪悪感
罪悪感を感じる恋がある。
許されない恋。誰かを傷つけてしまう恋。
「許されないからやめよう」「傷つけてしまうからやめよう」
そんな風に割り切れるなら、今すぐ楽になれる。
でも———
「そんな風に割り切れないから恋」だとも言える。
恋を深めても、苦しくなる。恋を抑えても、苦しくなる。
*
私たちが誰かと恋に落ちる時、そこには必ず理由がある。
そしてその理由は、実は私たちの内側にある。
「あの人が魅力的だから、あの人は私を大切にしてくれるから、だから好き」
でも本質は、そうじゃない。
あの人が魅力的に見える理由が、私の中にある。あの人が私を大切にしてくれると感じる理由が、私の中にある。
私たちはそんな風にして、見たい世界を自分の内から、作り出している。
*
どうしようもなく好きなら、その恋を、焦がし切るしかない。
その恋には、あなただけの理由があるから。
たとえどれだけ苦しくても、その苦しみすら受容し、抱きしめ、それでも進むしかない。
泣いてもいい。苦しんでもいい。
あなたがどれだけ弱くて醜くても、あなたがどれだけ罪深くても、あらゆる自分を許し、恋をするしかない。
どんな恋にも、あなたが必要としている物語がある。
そしてその物語の先には、あなたが本当に求めている「あなた自身」と出会うチャンスがある。
私はそう信じています。
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