「胸が張り裂けそう」

僕がそう言うと、君は胸に手を当てた。

僕の痛みは君の痛みで、君の痛みは僕の痛み。

どうしてこんなに、苦しいんだろう。

君の痛みがわかるから、僕は君を傷つけられない。

僕は自分が傷つくのが怖いから、君のことを傷つけられない。

共感が僕たちを襲う。
画像1

この記事が参加している募集

恋愛小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?