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「横の関係」を構築するとはどういうことか。

早く起きたので、とりとめもないことをたまには書いてみようと思います。
学生時代、母校の中学校に教育実習に行ったことがあって、
(もう10年以上前です)
その時、担当してくれた先生が、
「今の子は、『横の関係』をつくるのが上手じゃないのよね。」
と言っていたのをふと思い出しました。

教師の顔色ばかり見ていて、
同じ学年、同じクラスの生徒同士の関係性をうまく構築できていない、
というようなことが言いたかったのだと思います。

そのときは、そうなんだ、と思いました。
が、10年以上経って、働くようにもなって、
今、私は、
私たちとか、私より上の世代とか、
それじゃあ、そんなに横の関係を作るの上手かな?
子供たちに、上手じゃない、と指摘できるほど、
私たちってうまく横の関係性作れているかな?
と問いかけてみると、
正直、全然うまく作れていないし、
そんな大人の姿をみてるから、
子供達も横の関係性を構築できていないだけなんじゃないか、
と思うようになりました。

私自身、教師の顔色伺うようなところもあった生徒だったし、
同じ世代の人間関係をしっかり築いてきた、
と自信をもってはいえないです。

職場でも、二言目には、
職場のリーダーの批判や悪口を言ってばかりの人もいます。
もちろん、リーダーにも問題はあるけど、
リーダーの批判や悪口を言って気持ちよくなって終わり、
職場の事態を改善しようとしない、
そういう自分たちにも問題がある、
と自分自身に矛先を向けることを一切しない。

「共通の敵」を設定することで、
責任を持つことから逃げ、仲間意識を醸成しようとする。

これ、体育会系の部活動でも同じ道を通ったなあと思い出しました。
嫌な先輩がいて、その先輩を憎む、共通の敵を設定して、
悪口を言い合うことで仲間意識を醸成する。
そういうことやってきたなあと思い出しました。

「共通の敵」以外、
共通の話題がないんです。
フラットに仲良くできない。

絶対悪の権力者を設定して、
その人の悪口と批判を言い合うことでしか、
仲良くできない。

私は、そういう共通の敵以外の接点を見出せない仲間(だとも私は思ってないですが)関係の人間関係に
昔から嫌悪感を抱いてきました。

嫌いな人の話なんかで盛り上がりたくないんです。
尊敬できる人、好きな人、好きな趣味、面白い話、楽しい話、
そんな話を接点にして、
人間関係を築いていきたいんです。

権力者の話なんて、遠すぎる話は必要最低限でよくて、
もっともっと、
自分たちにできることは何?
自分たちがしたいことは何?
自分たちが抱えている問題は何?
そういう話をしっかりできる人間関係を築いていきたいです。

それが、きっと冒頭の先生が言った、横の関係、の構築なんだろうと思います。
自分と向き合うこと、
フラット・対等な人間関係を築くこと、
そこには自己責任が生じるし、
自分の中に抱えている問題と向き合わなければいけないこともあるけど、
自分の良さと向き合うことにもつながると思うし、

どう考えても、豊かな関係を築く過程で大事なことは
共通の敵を設定して仲良くすることじゃなく、
自分たち自身に矛先を向けた、地に足のついた関係性の構築を目指す姿勢だと思うんです。

そういう関係性を築いていくことを、
これからますます意識して、大切にしていきたいなと思いました。

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