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仕事は自分で創れ

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2022年8月の記事一覧

役所の仕事と民間の仕事

役所の仕事と民間の仕事

同じ仕事でも、これだけ違うものかということがある。
それは、シンプルに言うと、民間と役所の仕事の違いだ。私は、役所の人間として働いたことがないので、そういう仕事に従事する方々との付き合いの中での判断ではある。

役所には、予算消化、つまり予算をどう使うということが前提で仕事が遂行される。これだけ書くと、民間でも当たり前ではないか?という人もいるだろう。
それは全くその通りで、中小企業ならいざ知らず

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シニアマーケットは健全か?

シニアマーケットは健全か?

ビジネスの世界に身を置いている私として、シニアを対象としたビジネスのあり方にはとても関心がある。
日本は、少子化高齢化が進んでいる。それと連動して国内のマーケットは縮んでいく。一般的に、企業がどう考えるかと言うと、2つある。

一つが限られた顧客の奪い合い、もう一つが新マーケットの開拓である。
前者は、日本はもう30年近く激しい競争の中にある。スマホ市場しかり、コンビニ市場しかり、とにかく小さくな

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男女差をどう考えるか?

男女差をどう考えるか?

高齢社会の問題や課題解決の議論をしたり、活動したりするときに、どうしても私たち男性が思い込んでいることがある。

それは、働く人を主体で高齢化社会を考えることである。主だった高齢化社会の話題を幾つか挙げてみる。定年延長、シニア起業、シニアの遣り甲斐発掘、シニアのセカンドチャレンジ、シニアの自立・・・。
これらは、ほとんどが男性中心の名悩みであり男性社会(こういう社会が実際にある訳ではないが、意識と

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四国出身者としての立場と想い

四国出身者としての立場と想い

20年ほど前から徐々に、北海道や東北との縁ができてきた。もっともそれは、仕事がメインである。
私は、国内を観光で巡ることはあまりしないので、特に、一時期まで東日本とは無縁だった。それが、仕事を通してだんだんと東日本に馴染んでくると、あることに気づいたのである。
私の東日本デビューは、セミナー講師が基点になった。だから、ITの話をするにしても、ベトナムの話をするにしても、自分が徳島の出身であることか

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棚から牡丹餅が身に染みる日々

棚から牡丹餅が身に染みる日々

私も、人生を振り返る時が時々ある。
還暦前のそれなりの年齢になって来たこともあるが、昔から、人との出会いによって、人生で影響を受けてきたことが山のようにあり、時々振り返ってみると、本当に偶然だと思うし、奇跡と思う事もある。

もちろん、全ての出会いが良い方向に進んでいると言う事もない。新たな出会いの結果、大きな失敗にいたることもあるし、迷路にハマってしまう事もある。だからといって、その相手との出会

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真・情報化時代の幕開け

真・情報化時代の幕開け

情報化時代、情報化社会と言われて、ピンと来る人がどれだけいるだろうか?
実は、こういう言葉が使われだして結構長い。

私は、たまたま、IT業界に属して仕事してきたので、理解はできる方だが、そもそも、IT業界と一部の識者や専門家が1960年代ごろから使いだした言葉である。
別で、情報社会、情報時代という方もあり、実にマチマチである。

生活者の目線から見ると、感覚的なものは直ぐに理解できる。
実は、

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グランドデザインとアーキテクチャーを軸に

グランドデザインとアーキテクチャーを軸に

私はグランドデザインという言葉が、とても好きだ。
この言葉に最初に触れたのは、セコムの創業者の飯田さんの書籍。
創業したばかりの頃、会社経営については全くの素人の私。
身近な人を頼りに経営のてがかりも必死で探したが、同時に気に入った経営者の本もそれなりに読んだ。この時期に一番印象に残っているのが、飯田さんだ。
事業創造にはグランドデザインが必要だという話であるが、とても刺激を受けたのを昨日のことの

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お元気なシニアの特徴

お元気なシニアの特徴

長生きの秘訣。
人生100年時代を満喫するには?
老後を楽しむ?
ハッピーライフの過ごし方・・・。

実に色々と表現はあるが、日本の高齢化社会の課題解決のためには、高齢者が一人でも多くお元気で長生きをしてもらうのが一番だ。
誰しもが納得するし、いずれ高齢者になる自分としてもそうなりたいと思う人も多いだろう。もちろん、私もそうだ。

そういう中で、すでに高齢者になっている方々がおっしゃるのは、できる

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農業と自然とシニア

農業と自然とシニア

農村や漁村に行くと、シニアの方は皆さんお元気だ。
少なくとも都会で生活している人よりも、生き生きとして見える。

実際、田舎には、農家を営んでいる人が多く、農家では、そもそも、皆さん生涯現役の人が多い。私の親もすでに他界しているが、生涯現役を農業で全うした。
今、コロナ禍で自然回帰の意識が相当芽生えている。
特に、都会生まれと都会育ちの人達に変化を期待したい。働き方も暮らし方も変わる。すでに実現可

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即決もあれば考えすぎることもある

即決もあれば考えすぎることもある

待てば海路の日和あり。

ときどき、気になる言葉だ。
何かの困難に遭遇した時、なかなか考えがまとまらない時、物事を決めるのに躊躇がある時。人間はとかく何事も、即決即断という訳にはいかない。
もともと、航海をしていて嵐に遭遇しても、時にはじっとして我慢をしていると、晴れる日がやってくるというニュアンスだ。
実は、私は、こんな心持で日々の重い仕事や迷いが出る判断の時を過ごすことがある。

そもそも、即

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不思議な研究に没頭する人がいる世の中の不思議

不思議な研究に没頭する人がいる世の中の不思議

蓼(たで)食う虫も好き好き。

子供の頃習った諺、今更ながらよく言ったものだと思う。
たでという、とても苦いと言うか、まずい草を食べる虫がいるという言い回しだ。
実際、人間に当てはめても様々な世界でこのことを実感する。

私がお付き合い頂いている方々も、不思議なことにチャレンジしたり、誰もがしないようなこだわりを持ったり、実に人は好き好き生きているものだと思う。
私の知り合いのタイでオーガニックビ

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考えはたえまなく変化して進化する

考えはたえまなく変化して進化する

信念やポリシーというのは、人生において大切だ。自分の人生哲学という言い方をしても外れてはいない。

いつの頃からだろうか。
私も考えることは好きである。というより習慣と言ったほうが正確かもしれない。何をしていても考えている。ついつい、考えることに没頭して、周囲が意識に入らない時もある。

時と場合によるが、そういう意味では集中力は高いと思う。と言っても、考えることを意識している時もあれば、無意識の

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健康寿命と貢献寿命

健康寿命と貢献寿命

今、「健康寿命」を意識して暮らしている人はどれくらいいるのだろうか。
私の記憶では、この言葉が認知され出したのは、数年前だと認識している。2015年12月に上梓した『もし波平が77歳だったら?』をまとめるにあたって、健康寿命についての統計やデータ、考え方、この言葉の持つ意味などを深く考えた時のことだ。
当時、私は54歳。男性の健康寿命は71歳だった。この時の感覚は、まだまだ時間があるという反面、健

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北海道の小さな農家

北海道の小さな農家

北海道は第一次産業が盛んだ。
自給率もカロリーベース217%(令和2年)と、本当に自然の恵みの豊かなところだ。
特に酪農や畜産も含めた農業は、スケールも大きく、四国育ちの私から見たら、同じ日本とても思えない。
昨夏、はじめて旭川の当麻町を訪れた。当麻町で長年、有機農業の先駆者として活動してこられた瀬川守さんに会うためだ。瀬川さんは、有限会社トーマグリーンライフの創業者で、今も、健全な農業の発展に精

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