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2022年3月の記事一覧

シニアのチャレンジは難しいものなのか?

シニアのチャレンジは難しいものなのか?

人生において、人が皆、常にチャレンジしているわけではない。男女差もあるし、人生の歩み方によっても相当個人差がある。
また、そもそも、その人の性格や置かれている立場によってもチャレンジするかしないか、あるいはしたいと思っても踏みとどまる、など、とても難しい判断が伴う。

一般的に、シニアの方がチャレンジ精神旺盛でもなかなか実行に移すのは容易ではない。
私が今お付き合いしているシニアは、ビジネスとの関

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ピンピンコロリをどう考えるか?

ピンピンコロリをどう考えるか?

ピンピンコロリ。
ひところ、流行言葉になっていた感がある。
日本の高齢化社会を考える時に、どうしても外すことが出来ないのが、健康寿命という考え方だ。

日本は、多くの人が知っているように、世界の中でもトップクラスの長寿国である。一方、健康寿命は、驚くほど短い。男女ともに、寝たきりの期間が10年前後ととても長い。女性よりも男性の方が少し長い。平均はあくまで平均だが、それでも男子の健康寿命(2016年

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頑張ってと頑張ろうの違い

頑張ってと頑張ろうの違い

私たちは、どんな時に人に対して頑張ってと、言うのだろうか?
記憶に新しいところでは、昨夏の東京オリンピック・パラリンピックだろう。
純粋に世界最高峰の舞台にチャレンジする選手たちを応援するのは、熱くもなるしとても清々しい気分だ。

もちろん、下馬評の高い選手が負けたりすると、結構、ショックもある。ある意味、一緒に戦っているという感覚もあるのかもしれない。応援している選手が劇的な復活を遂げたような場

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たまたまが連続的に重なって必然に変わる毎日

たまたまが連続的に重なって必然に変わる毎日

たまたま。
最近の私と私の周辺のブームだ。

私の30代からの口癖は、偶然の必然。
創業間がないころ、それまでの自分のわずか30年強の人生を振り返って、自分の生き方に納得ができる言葉を探していて、ピンと来たのがこれ。

もちろん、すでに近いことを多くの人が使っているのを知っていた。私はわざわざ、“偶然の必然”として使った。偶然が重なっていくと必然と思えるような時期が来る。といったニュアンスだ。

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仕事が難しいからと言って口に出さないことの意味

仕事が難しいからと言って口に出さないことの意味

簡単な仕事がしたいか?
それとも難しい仕事にチャレンジしたいか?
大した究極の選択でもないが、皆さんはどちらでしょうか?

私のことをまず先に書くと、社会人になりたての時は、100%前者。とにかく、その日暮らしで、仕事がいやだったので、難しい仕事には関わりたくなかった。
そうは言っても上司や先輩の立場はそんなことを許容できないので、それなりに手厳しかったが、私の本音と言うかスタンスは仕事はできるだ

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ビジネス筋力のトレーニングについて考えてみる

ビジネス筋力のトレーニングについて考えてみる

何歳になっても、元気でいようと思えば、心身ともに健康であるというのは皆さんも知っている通りである。
そういう中で、若いときは、なかなか、身体の健康について気にする人は多くはない。
私ぐらいの年齢になってくると、筋力の衰えを実感するとともに、身体能力が下り坂であることは嫌でも痛感する。
だからどうするかだが、これは個人差が相当あるように思う。やはり、意識的に筋力トレーニングで身体的な鍛錬はしておかな

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ジェロンテクノロジーでシニアのQOLは改善するか

ジェロンテクノロジーでシニアのQOLは改善するか

ジェロンテクノロジーは、一般の人にはまだまだ馴染みがないと思う。
この説明の前に、ジェロントロジーを理解していただく必要がある。学問や考え方のことであるが、高齢化社会の深刻な日本は、全国民が学ぶ必要がある知識だと思っている。

日本語で老齢学と言うが、高齢化社会を知るための知識や現状認識ということになるだろう。
ちなみに、ウィキペディアの説明では以下のようになっている。
老年学(ろうねんがく、英語

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ダイレクトとオンラインのコミュニケーションの違い

ダイレクトとオンラインのコミュニケーションの違い

“近藤さん、おっきいんですね”。
初めて直接会った学生インターンの彼の第一声だった。
実は、先日、私の郷里の徳島で、東京在住の学生インターンの一人と食事をした。
お互いの都合が、徳島で一致するとは、巡り合わせの妙だと思うが、彼との初めての直接対面での彼の第一声は、今でも新鮮だ。

実は、私の彼に対する第一印象も当然ある。オンラインでやりとりしていた時の印象が出来上がっていて、ちょっとおちつき感のあ

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ライフシフト時代のシニアの役割を考える

ライフシフト時代のシニアの役割を考える

数年前からライフシフトブームだ。
ライフシフトは働いている人達の間では結構一般化された。最大の理由は、"ライフシフト"という本が発刊されて話題になったことだ。

これは、英国の著者の本であり、この本の事例は英国社会の内容になっている。だから、日本人が見てもピンとこない事例も多いのだが、このタイトルだけではなく、中身は身につまされる。
私が手に取った理由は、シニアの世界に関心があったからと言うよりは

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第二の故郷以上に近づいてきた神戸

第二の故郷以上に近づいてきた神戸

50歳を過ぎて、海外で活動していることが長くなると、多くの人に尋ねられるようになった。
人生の終盤はどこに住むつもりですか?

多分、もしかしたら、私は日本に戻ってこないのではないかというぐらいの印象があったようだ。
確かに、40代、50代は、かなりの頻度でベトナムを中心とした新興国で活動していた。

私は、このブログでも何度か書いたことがあるが、徳島市の農村の出身だ。高校を卒業して、なんとなく神

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なぜ私が10数年ぶりにTOEICを受けたのか・・

なぜ私が10数年ぶりにTOEICを受けたのか・・

本日、とても久しぶりにTOEICを受験した。
ここ数日、受ける直前に何人かに話したら、とても驚かれた。
その驚きの理由は特に聞いていないが、私を昔から知っている人には、どうして再開したのですか?ということになると思う。

実際、受験会場では、ざっと見渡した限り、私の年齢層はとても少なかった。
私が、TOEIC受験にハマっていた10数年前でも、40代半ばの私は目立っていた方だ。総じて20代、30代が

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もう一つのAIで真のAI活用を考える

もう一つのAIで真のAI活用を考える

AIと言えば。
最近は、一般化された言葉かもしれない。
シンプルに書けば、英語の略称だ。Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)。今や人工知能という日本語訳よりもAIが浸透した感がある。

しかも、ここ数年は、猫も杓子もAIブーム。
なんだかAIは魔法の杖のようなものになった。私から言わせれば、単なるITツール、あるいはソフトウェアのテクノロジーのひと

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アナログ社会とDXとのかかわり方

アナログ社会とDXとのかかわり方

アナログとデジタルと対比すると、相反するもの、真逆のものとしてとらえる人が多いと思う。
アナログとは現場、田舎、農業などが象徴的である。

DXが今、大流行している。
DXはデジタル技術を駆使して、社会やビジネスを変革するという考えであるが、ここで言うデジタル技術というのが、実に分かりにくい。

技術、あるいは科学技術と言えば、今の社会は科学技術の進化による恩恵を受けたものが多いのは自明の理だ。

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シニアの自立が求められる理由

シニアの自立が求められる理由

シニアの方々とお付き合いしている中で、しばし自立ということがテーマになることが多い。
自立の反対が依存であるので、今のシニア世代は依存している人が多いのだろうか?

確かに、年金制度が破綻していなかっただろう30年ほど前には、平均的な会社員の人生が日本人の標準的なライフスタイルとして認識されていて、実際に60歳定年を迎えたら、後は、悠々自適な年金生活で余生を楽しむことが出来た時代があった。
まず、

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