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2021年6月の記事一覧

ビジネスの交渉は得意ですか不得意ですか?

ビジネスの交渉は得意ですか不得意ですか?

ビジネスに交渉は付き物だ。
よく使われる別の表現では、ネゴがある。
英語でNegotiation。

交渉力がビジネスパーソンの重要なスキルの一つであるのは間違いがない。
ただ、交渉と言うからには、交渉力が必要な職種は限定される。
交渉するのは誰とするかということがあるが、企業経営の観点から言えば、ステークホルダー(利害関係者)との関わりには、交渉と言う要素は少なからずある。

身近なところでは、

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セルフサービスが増えれば社会は健全になる

セルフサービスが増えれば社会は健全になる

セルフサービスと言えば料金が安いのが定番だ。

顧客として誰かにサービスしてもらう以上、その対価を支払うのは常識だ。
日本にはチップ制はないが、その分、人によるサービス料は、代金に含まれると考えるのが自然である。

経営する側からすれば、サービスを人で行うためには、その人の人件費を負担しないといけない。原価をどこに含むかは、考え方次第だが、例えば高級旅館であれば、宿泊代や食事代に含んで原価を考える

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偶然を楽しめた方が人生はより充実する?

偶然を楽しめた方が人生はより充実する?

偶然を自分の人生に肯定的に受け入れられるだろうか?
皆さんはいかがでしょうか?

偶然とは反対の意味で連想しそうなのが、計画的ということではと思う。
計画を無視して、思い付きで何かするということが、偶然を楽しむということでは決してない。

人間には色々な特性を持った人がいるので、どのタイプが良い悪いではない。
何事も段取りを用意周到にして、計画通りに事を進めないと気が済まない人もいる。
こういうタ

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私にとってのベトナムは故郷を想うようなもの

私にとってのベトナムは故郷を想うようなもの

すでにベトナムは1年を越えて行っていない。

一方で、毎月、ベトナム人とオンラインでMTGや対談などを行っている。
つくづく、便利な時代だと思う。
去年の3月のビジネスパートナー達との食事会や面会がとても懐かしく思える。

なぜ、その国で活動するか?と聞かれれば、好きだから、気にいっているから。
友人の社長達も、こういう答えが大半だと思う。

雰囲気が好き、環境が好き、食べ物が好き、人が好き。あと

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社長はチャットを使わないほうが良いと思う理由

社長はチャットを使わないほうが良いと思う理由

この数年で一気に定着したITツールがチャットだ。
私なりに定義すると、基本的にはビジネスで使うコミュニケーションツールである。
いわゆるプロジェクトでのコミュニケーションや、組織活動における情報の共有や報告などにも使う。

では、このチャットというITツールの機能そのものが新しいのかといえば、そうではない。基本的に30年近く前に使われだしたパソコン通信と原点は似ている。
チャットというのは、ちょっ

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部分最適と全体最適は永遠に両立しないのか?

部分最適と全体最適は永遠に両立しないのか?

企業経営の現場で、どこの会社にも見受けられるのが、部分最適と全体最適の問題である。大きな企業や組織などでよくいわれるセクショナリズムは典型で有名な話である。

そこそこの会社になると事業部制になっていて、独立採算指向が強くなる。事業部間の競争意識がプラスに働くことも狙っているし、ひところはカンパニィー制度ともいわれていたように、一つの会社組織と見立てて事業部運営すると収益も好調となる。

その反面

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ITは見える化に活用するのが何よりものメリット

ITは見える化に活用するのが何よりものメリット

再び、世間ではITブームがやってきた。
いちいち挙げだしたらきりがないが、この30年間で数回はこういう盛り上がりがある。

誰が仕掛けているのかと言えば、それはいわゆる業界である。
もちろん、過去の中には外圧的なものもあった。
そもそも、ITは米国の専売特許だ。シリコンバレーと聞けば、誰でもITの最先端企業が集積したイメージがある。

GAFAMは全てがシリコンバレーではないにしても、米国発である

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SNS全盛の時代の人間関係はどう変わってきたか

SNS全盛の時代の人間関係はどう変わってきたか

人生で、馬の合う人だけと過ごせたらどれだけ幸せかと思う。
だから、私はビジネスにおいて、“何をするかより誰とするか”を口癖にしている。

しかし一方で、人として成長するためには、馬が合わない、自分とはそりが合わない、考え方が対極にいるような人との接点も大切である。

反面教師という意味も少しは含まれているが、もっと大きく言えば、色々な人がいるのが人間の社会である。理想的な仲間だけ集めても結局、温室

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とっておきの写真が撮れた時の喜びと活用

とっておきの写真が撮れた時の喜びと活用

今の私の日課の一つは写真を撮ることである。
私は若い頃はあまり写真に興味はなかった。

だから学生時代や20代の写真はほとんどない。
せいぜい、学生時代に一度か二度行った友人との旅行ぐらいしかない。それこそ、デートの写真も皆無だ。もっとも、この時代の写真を撮ることは結構手間だった。

今の若い人には分からないが、まともなカメラにフィルムを入れて、写真屋さんにもっていって現像してもらう。当然、アナロ

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ビヨンドコロナは日本企業の国際化のラストチャンス

ビヨンドコロナは日本企業の国際化のラストチャンス

ビヨンドコロナは日本企業の国際化のラストチャンス

このタイトルは、来る7月3日、一般社団法人日日本中国商会主催、日中ビジネスビジョンフォーラムでの私の講演のタイトルだ。
私にしては珍しい国際化というキーワードを使ってみた。
普段はグローバル化という言葉を好んで使う。それも、EGA(エマージンググローバルエリア)とオリジナルで使ってきた。このEGAは、新興国や発展途上国を中心に世界を視たり、これか

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SDGsは企業経営の変革における錦の御旗になるのか?

SDGsは企業経営の変革における錦の御旗になるのか?

数年前ならいざ知らず、今は、経営者であればSDGsを知らない人は少数だろう。

それだけ、メディアの喧伝はいうまでもなく、企業もSDGsを標榜するところが一気に増えた。極端にいえば、あらゆる業種がSDGs一色である。特に大企業がそういう傾向が強い。
もともとCSRがあった。だから大企業としては乗り換えやすい土壌にあった。もちろん、SDGsとCSRは関連性はある。

しかし、今となってはCSRは対象

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デジタルとアナログの融合で生まれる文化に期待

デジタルとアナログの融合で生まれる文化に期待

ITの仕事を長年してきたこともあって、デジタル社会の浸透に対して私は常に懐疑的である。

もともと、デジタルというのはコンピューター業界からメジャーになった。

デジタル化と言われる言葉だ。
何をデジタル化するかといえば、アナログをデジタル化するわけである。アナログとは人間がすること全般である。話する。書く。食事する。運動する。人間は実に沢山の活動をしている。

それをスマホで動画や写真に残せば、

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利己的遺伝子と人間らしさと日本人らしさを考える

利己的遺伝子と人間らしさと日本人らしさを考える

利己的な遺伝子。
なんと衝撃的な言葉だろう。

今、日本は、利他的な考え方が必要な時代だ。
私の記憶では、30年ほど前に初めて利他的な考えを知ったと思う。
稲盛和夫氏の書籍を読んで、利他的な考えでビジネスをするという氏の経営スタンスに共感した。
それ以来、利他的な考えで行動する多くの方々と巡り合ってきた。

高谷秀司さんもそのお一人である。
高谷さんは、ブルースギタリストであり和琴の奏者でもある。

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調べる仕事の価値の変化を考えてみる

調べる仕事の価値の変化を考えてみる

業種業態、仕事の内容によるが、どこの会社でも誰かが何かの調べものをしていると思う。
当社でも、常に私自身や社員が調べものをしている。

調べる仕事を2つに整理してみる。
一つは、自社でこなしてきた仕事やプロジェクトのやり方やノウハウである。いわゆる過去事例、類似事例を調べて活用することでもある。これはどこの会社でも日常茶飯事だと思う。

感覚的なものでいうと、この調べる時間は企業活動の中でも相当な

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