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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#デジタル

中小企業こそ、情報活用のスパイラルアップを実現する仕組みを

企業経営には情報が不可欠である。  経営資源として、ひと、もの、かね、情報と言われて久しいが、情報の重要性は高まるばかりである。言うまでもなく、経営環境の変化として世の中を見渡してみると、情報が溢れている。情報の洪水という表現も、特に目新しくはないが、世間ではDXが声高に叫ばれ、デジタル社会まっしぐらである。デジタル社会とは何かを簡単に説明するのは骨が折れるが、今回のテーマに沿って書くならば、デジタル化された情報を、今まで以上に容易に入手することができ、活用することができる社

ペーパレス化の進展によるチェック力の低下

今、仕事の現場のあちらこちらで、ペーパレス化が進んでいる。 ITが世の中に浸透しだした20年以上前から、ペーパレス化は仕事の現場の常なる課題だ。 今は過渡期だから余計に不便を感じることは多い。簡単に言えば、完全にペーパレスにしないと、紙からデジタルデータへの入力作業が発生する。 今、民間でも行政でも、紙とデジタルの混在した状態が沢山ある。最近は、今年10月から国内で導入されるインボイスが話題だが、請求書関係がデジタルデータ化すると、様々なことが、効率化されるし、会社の経理な

電子は残る、紙は消える

今後、デジタル活用が加速度的に進む。これは疑いのないことである。日々、日本中、世界中で、デジタルデータが増えている。 私達は、パソコンが普及しだした30年以上前、電子と言う言葉を使い始めた。eメールが代表的だ。日本語で言えば、電子メール、英語でErectricだから、eメールである。 そして、ECという言葉は常識になった。書籍も電子書籍と言う。この電子のニュアンスはデジタルと同義語として使っていても、大きな問題はない。結局は、情報やデータを紙で残すか、デジタルで残すかという

今どきのビジネスパーソンがマスターしたい情報リテラシーとは

日増しに、ビジネス情報が増大して、複雑化する。 情報過多の時代と言われて久しいが、この変化に流されていては、ビジネスパーソンとしての活躍が危ぶまれる。 かといって、玉泉混交、真偽入れ混ざった情報の中から、自分のビジネス活動に役立つ情報を見つけるのは容易な事ではない。もちろん、経営者であれば、自社の死活問題に直結するぐらい、経営情報を選別する能力が要求される。 今、世間では、DXが喧伝され過ぎて、あたかもDXに精通しないと、とんでもないことになるという雰囲気だ。 私は、全くそ

デジタル派とアナログ派の接点は如何に?

皆さんは、デジタル派?アナログ派? これではピンとこないかもしれないので、聞き方を変えてみる。 皆さんは、デジタル世代、アナログ世代? これだと、返答がしやすくなったかもしれないが、単純に2つに分かれるものではない。 そういう私は、両方である。 とはいえ、基本は、田舎育ちで農村で過ごしていた18年間が体の隅々まで染みついている。数十年都会暮らししたぐらいでは、これは全く変わらない。 その一方で、たまたま、デジタルの世界のど真ん中、ITの仕事を40年やっている。これは明らかに

DXが進展していくとしたら人間はどうなるのか?

今、世間ではDXが流行っている。 ここ数年、IT業界特有の用語もかなり一般化された。AIを筆頭に、5G、ビックデータ。幾つかすぐに思い浮かぶ。 最近は、それを凌駕しそうな勢いなのがDXである。まだ、幸いと言うか当然というか一般の生活者はそれほど知らない。 ちなみに、DXを簡単に紐解くと、デジタル技術を駆使して社会を変革するである。 デジタル技術は、一般の方の理解としては、ITとそれに関係するデジタル機器ぐらいの解釈で良い。これは、まさしくデジタルで情報をどう扱うかという事と

やっぱりアナログ庁が必要な訳

今、日本はデジタルブームと言っても過言ではない。要因は大きく二つある。 一つは、DXが世間を席巻していて猫も杓子もDX一色になってしまったことだ。 ITに関する世界では、こういうバズワード的なブームを繰り返しているにすぎない。私のように約40年近くこの業界に関係していると、またかと、ある意味残念な気分にもなる。 もう一つは、デジタル庁が創設されたことだろう。国民にとってはとても新鮮だ。 平たく言えば、日本は、約20年前に電子立国日本を掲げて世界に先駆けて活動を始めた。しかし

デジタルとアナログの融合で生まれる文化に期待

ITの仕事を長年してきたこともあって、デジタル社会の浸透に対して私は常に懐疑的である。 もともと、デジタルというのはコンピューター業界からメジャーになった。 デジタル化と言われる言葉だ。 何をデジタル化するかといえば、アナログをデジタル化するわけである。アナログとは人間がすること全般である。話する。書く。食事する。運動する。人間は実に沢山の活動をしている。 それをスマホで動画や写真に残せば、デジタル化である。仕事の場面で考えても沢山ある。手書きの顧客台帳があったとする。

記録の時代にフェイクニュースは減っていくのか

皆さん、フェイクニュースに騙された、痛い目に遭った、振り回された。こんな経験はお持ちだと思います。 フェイクニュースを私になりに、簡単に日本語訳すると嘘の情報、偽情報ということになると思うが、仕事柄もフェイクを見分けるスキルを身に付ける必要があり鍛錬を意識している。 まず、フェイクニュースは誰がどういう目的で生み出すのか?考えてみる。 今は、SNSやネット全盛期だから、こういうITツールが助長する人間の心理というものが明らかにあるのは分かる。特にうわさ話やフェイクまがい