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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#テレワーク

DX時代の購買履歴を活用する商売ってどう?

まあ、マーケティングの仕事をしたことがあるとか、CRMに詳しいとか、営業で突出した実績を残しているとか、こういう人には釈迦に説法だとは思うが・・・。 RMFというマーケティング、顧客分析の手法がある。 少しだけ解説すると、 RはRecency、MはMonetary、FはFrequencyであり、日本語では、Rは最終購買日、Mは購買累計額、Fは頻度となる。 このRMFという指標を用いて、優良顧客(あるいはロイヤルカスタマーという言い方もある)を発掘し、手厚くフォローやサービス

テレワークでせめぎ合う会社と社員の行く末

今、テレワークが第二段階に入ったと言える。 日本だけでなく先進国などでは、テレワークを推奨する流れから一転して、従来のオフィスワークが見直されている。 すでにメディアで流れているが、巨大IT企業も重要な過渡期にあり、働く場所の選択が大きな経営課題の一つになった。 言うまでもなく、コロナ禍が青天の霹靂のように起こった時は、テレワークしか選択の余地がなかった。そのほとんどが在宅勤務である。そして、3年近くになり、様々な面で人間も適応しつつある。その中に取り残された感のある、テレ

チームワークが見えないテレワーク

テレワークが普及しつつある中、様々な課題が浮き彫りになっている。 新しいことを始めると、何事もそうで、だんだんと、新たな問題やデメリットに気づきだす。特に、コロナ禍をきっかけに、世界中でオンライン体験が一気に進んだ。ビジネスでは言うまでもないが、一般の生活者の体験も劇的に進んだ。 こういうオンラインでのコミュニケーション環境は、日々進化し続けているが、人間の適応が明らかに間に合っていない。 コロナ禍以前でも、オンラインは一部で当たり前に使われていたし、テレワークや在宅勤務も

在宅勤務はやっぱり、難しい

在宅勤務という言葉は今や当たり前になった。 そういう意味では、たった2年少しだが、隔世の感がある。言うまでもなく、コロナ禍で世の中が一気に変わった。 この世の中とは、日本だけではなく、世界中であると言っても過言ではない。 私は、このブログにも書いてきたが、約30年前に創業した時は、在宅勤務からスタートだった。もっとも、この時代の言い方は、SOHOワーカーと言って、米国スタイルが日本に伝わってきたことがきっかけだ。 国土が日本より広い中で、車での通勤に変わるスタイルである。言

デジタル人材が不足しているって本当?

デジタル庁が設立された。 そして、デジタル人材が不足していると言う。 メディアでは、100万人近くが不足しているとした試算が載っていた。 唐突に出てきた感じがある、デジタル人材。 正直、IT業界に40年関わって来た私から見ても、よく分からない。 単純な理解としてはこうだ。 今、政府も民間もDXブームだ。誰かが仕掛けている訳だが、このDXを成功させるためには、デジタル人材が大量に不足していると言う訳だ。 にわかに信じがたい。 デジタル人材と呼ぶからには、アナログ人材という表

オンラインでのダラダラ会議はナンセンス

なかなか、オンライン会議は難しい。 私は、この形式を活用し始めてから15年は過ぎた。 新興国ベトナムに毎月半分近く滞在していたので、日本の社員との社内MTGは、オンラインが主体だった。ただ、世間は大企業の一部を除き、まだそういう時代ではなかった。 コロナ禍により、一気にオンラインでの会議が広がった。2年前から、在宅勤務をすることが当たり前になって、テレワーク難民なる言葉も生まれた。 私の持論は、もう20年以上前から、テレワークに限らず、ITという仕事ツールは、仕事のできる

テレワークはモビリティ革命につながるか

痛勤電車と揶揄されていたのが、随分昔のように思えるようになった。 日本の満員電車は海外から見たら、異様と言うか驚きの習性と思われていたのは間違いない。特に新興国での活動が長い私からしたら、東京や大阪の事情をどう説明するか、色々と考えたものだ。 私も20代は、大阪のど真ん中で痛勤ラッシュを4年弱体験した。正直、会社員になる事すら頭になかった私には、想定外の人生体験だった。もともと現場志向の私には、これが続くととても耐えられるものではなかった。 なので、26歳の転職先は、自宅

30分の商談が当たり前になってビジネスはどう変わるか?

コロナ禍が始まって以来、すでに1年半が過ぎた。最近は、テレワークもある程度は定着しては来たが、なかなか、オンラインを使ってのビジネス推進には、慣れない人も多いし、必要以上のストレスになることもある。 私も、コロナ禍以前に比べても、劇的にオンラインでの仕事が増えた。 もっとも、私の場合は、海外での仕事が多かった関係で、もともと、社員とのMTGやお客様との面会も全体の4割程度はオンラインだった。 そんな中、最近、私の周りではすっかり定着したことがある。それは面会の時間が劇的に

オンラインで仕事ができる人できない人

なんだかんだ言っても、オンラインでする仕事が急増して、そろそろ2年になる。 このブログでも何度か書いたが、私はもともとITの仕事をしてきたのと海外ビジネスをしているので、コロナ禍以前から、オンラインを使う機会は多かった。 そもそも、28年前の創業時は、今でいうテレワークのはしりのスタイルだった。今では死語になった感があるSOHOだ。 世の中の動きと重ねて、私もこの2年弱色々と試行錯誤している。 今のところ行きついたのは、やっぱり、オンラインで仕事できる人とできない人、に分

これからのビジネスにおけるオンラインの活用術

今、テレワークは一進一退である。 予想通りと言うか、当たり前と言うか。 テレワークが進まない理由が、幾つかメディアにも専門誌にも並んでいる。 私がこれらをまとめたわけではないが、ITを専門の仕事としいる立場と、自分たちはコロナ禍の随分前から特に海外ビジネスでオンラインを使いこなしてきた観点から、幾つかオンライン活用の問題点や課題、それとメリットと使い方のポイントなどを思いつくままに書こうと思う。 まず、オンラインで仕事するとどうなるかであるが、一言でいうと疲れる。 それ

テレワーク成功の秘訣は自立と自律が基本

1年ほど前から発生したコロナ禍によって、日本の働くスタイルが変わった。 とは言え、それはもともとオフィスワークしていた人にとってだ。もちろん、それ以外のいわゆる現場仕事の人達は、平時の何倍もの神経を使いながら業務にあたっている。本当にありがたい話である。 今回は、オフィスワークをテレワークでこなす場合の気を付けるポイントを整理しようと思う。 その前に、IT業界やクリエイティブ業界で流行したフレックスタイムを思い出してみる。 実は、私は、20代で最初に転職したIT人材派遣の