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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#世界

顔を識別する人間の能力とAIを考える

今、世間ではChatGPT(チャットジーピーティー)騒がしい。私の周りでもとても盛り上がっている。とは言え、まだ、知らない人も多いと思うが、Microsoftの最新AIチャットサービスだ。 そんなことで今回はAIの話しにしようと思う。 仕事柄もあるが、もともと私は、変わったことを調べたり考えたりするのが好きだ。 最近、少々ハマっていることがある。 それは、人間がなぜ、人の顔を判別できるのだろうか?を考えることだ。 よくある話だが、世界には自分に似た人が必ず何人か存在するら

新興国にとってのIT産業が有望な理由

新興国と日本のつながりが、日々、多方面で増大している。 背景には、ITが地球全体に浸透し始めていることがある。世界が急速につながっていくのを実感する日々である。 こんな時代に、新興国目線で視たIT産業の行く末は、とても興味深い。 当社は、1996年にアフリカのルワンダに現地拠点としてブレインワークスアフリカを設立した。現在、ITエンジニアを中心にIT関連業務に携わるスタッフが10名強活躍している。 もともと、ベトナムで20年以上に渡りIT関連のビジネスを行ってきた経験があり

DX時代の購買履歴を活用する商売ってどう?

まあ、マーケティングの仕事をしたことがあるとか、CRMに詳しいとか、営業で突出した実績を残しているとか、こういう人には釈迦に説法だとは思うが・・・。 RMFというマーケティング、顧客分析の手法がある。 少しだけ解説すると、 RはRecency、MはMonetary、FはFrequencyであり、日本語では、Rは最終購買日、Mは購買累計額、Fは頻度となる。 このRMFという指標を用いて、優良顧客(あるいはロイヤルカスタマーという言い方もある)を発掘し、手厚くフォローやサービス

リスクマネジメントは大事だけど、やり過ぎると・・・

リスクが、かつてないほど、増大している社会である? これは真実だろうか?そもそも、どの時期と比較してということもある。 仮に日本の戦争時代と比べるなら、全く比較にならないぐらい、現代のリスクは少ない。 私達のように、戦争の実体験がないものでも、世界での今の戦争のニュースを聞いていたら、実感できる。 もちろん、実体験とは格段にギャップがあるのは間違いない。 企業活動の観点で言っても戦後の復興期の状況は想像を絶する経営環境であると言える。何もない所から、企業が沢山生まれてくる。

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

日本の迷走ぶりは、今に始まったことではないが、特にIT活用においては、迷路にハマっている感さえある。肝いりでデシタル庁を設立したのは良いが、推進の旗振り役と絶好の商売チャンスと捉えている業者の喧伝ぶりが目立つだけである。 国や行政だけではないが、“だれ一人取り残さない”というキャッチフレーズも今や流行語になって来た。これは、好意的に取ると、とてもフレンドリーな安心感が漂う話である。 これをIT活用に置き換えても、こんなメッセージになるだろうか? “日本もいよいよ、ITを使

ちょっとSNSの投稿を減らしてみたら・・・

ここしばらく、SNSNの投稿を減らしている。 特に、意図した訳ではないが、この8月公私ともに色々とあって、つい、投稿を数日怠った。 そうすると、人間はげんきんなもので、ふと、怠け癖が出る。それから、あまり投稿をする感覚を失った。そうすると、やっぱり、結構冷静に色々なことに気づく。 私の場合は、ITの仕事は本業の一つなので、ITの最新ツールを一度は使ってみることを心がけている。もう40年近く関わっていると、他の分野のどの商品に比べても、移り変わりの速さを感じてきた。 あっとい

真・情報化時代の幕開け

情報化時代、情報化社会と言われて、ピンと来る人がどれだけいるだろうか? 実は、こういう言葉が使われだして結構長い。 私は、たまたま、IT業界に属して仕事してきたので、理解はできる方だが、そもそも、IT業界と一部の識者や専門家が1960年代ごろから使いだした言葉である。 別で、情報社会、情報時代という方もあり、実にマチマチである。 生活者の目線から見ると、感覚的なものは直ぐに理解できる。 実は、この情報社会という言い方は、あまりにも自然に受け入れている現実がある。つまり、知

DXが進展していくとしたら人間はどうなるのか?

今、世間ではDXが流行っている。 ここ数年、IT業界特有の用語もかなり一般化された。AIを筆頭に、5G、ビックデータ。幾つかすぐに思い浮かぶ。 最近は、それを凌駕しそうな勢いなのがDXである。まだ、幸いと言うか当然というか一般の生活者はそれほど知らない。 ちなみに、DXを簡単に紐解くと、デジタル技術を駆使して社会を変革するである。 デジタル技術は、一般の方の理解としては、ITとそれに関係するデジタル機器ぐらいの解釈で良い。これは、まさしくデジタルで情報をどう扱うかという事と

仕事のできない人はSNSを使わないほうが良いわけ

SNSはどれだけの人が仕事で使っているだろうか? 私の感覚では、大企業の一部と超アナログ的な中小零細以外は、皆が使っているのではないかと思えるほど、浸透してしまった。 もっとも、実際は、代表的なFacebookやLINEなどの普及率などを勘案すると、国民全体の70%ぐらいが使っているようにも思える。 機密性や公共性の高い仕事をする大企業では、SNSをビジネスで使用することを禁じていることも多い。 これは情報セキュリティやコンプライアンスの観点などから考えると、至極当然のこと

コロナ禍を体験して情報感度は高まった

コロナ禍も2年が過ぎた。 怪我の功名とはよく言ったものだか、世界を不安と混乱に陥れた災難も少し落ち着きが見えてきた。まさしく想定外の危機に遭遇したわけだが、私が真っ先に期待したのは、世界が一つになる事、そして、つながっているという実感を持つこと。 そうすれば、今の地球上の課題や多様で様々な困難な事も一つでも解決に向かうのではと考えた。 残念ながら、必ずしもそうはならず、むしろ、人間のエゴと醜さを露呈した部分も少なくない。しかし、光の方に目を向けると、オンライン活動が、課題は

相変わらず便利にするためのDXばかりの日本

今のところ、日本のDXは、もう30年以上続いているIT化とほとんど変わらない。 理由は簡単だ。 相変わらず、生活や仕事を便利にするためのDXばかりが今目立つ。 私は以前からこのブログにも書いてきたが、日本のように出来上がった国は、不便で解決しないと生活に支障をきたすようなことは限られている。 日本は、世界の新興国や発展途上国などの視点から見れば、十分すぎるほど便利で機能的な国なのである。 このことは、海外に行ったことがあっても、先進国しか知らない人はなかなか分からない。

アナログ社会とDXとのかかわり方

アナログとデジタルと対比すると、相反するもの、真逆のものとしてとらえる人が多いと思う。 アナログとは現場、田舎、農業などが象徴的である。 DXが今、大流行している。 DXはデジタル技術を駆使して、社会やビジネスを変革するという考えであるが、ここで言うデジタル技術というのが、実に分かりにくい。 技術、あるいは科学技術と言えば、今の社会は科学技術の進化による恩恵を受けたものが多いのは自明の理だ。 例えば、車を考えてみる。 車は科学技術の粋を結集して創られている便利な乗り物だ。