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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#ビジネス

ベトナムと日本の情報セュリティレベルの違いと課題

ベトナムと日本を行き来してきた約20数年。 両方の国ともIT社会の進展は目を見張るものがある。こういう中で、お互いのギャップに目を向けると、様々な事が見えてくる。 その一つに、IT活用の中の情報セキュリティがある。 今、日本では、急速にリスク認識と言う視点でのITセキュリテイリスクへの認知が高まっている。中でも一番強烈なのはサイバーテロだろう。これは、一般市民には遠い話としても、実は、軍事レベルではすでに当たり前の領域である。 このあたりは、専門家にお任せするとしても、私

BCPをどうやって対処すればよいか・・

BCPという聞きなれない言葉がある。 企業経営におけるリスクマネジメントの一環で登場する。 英語でフルで書くと、business continuity planningとなる。日本語では、事業継続計画といったところだろうか。 会社経営において、最大のリスクは事業継続ができなくなることだ。倒産は言うまでもないが、その前の段階として、事業の存続が危ぶまれるほどの、重大に悪い出来事が発生した時に、どういう対策をしておくかである。 まだ、記憶に新しいが、東北大震災の時のことは、経営

“つなぐ”か”つながない“かで大違い

今、“つなぐ”、“つながる”がブームだと思う。 最近の典型で言えば、コロナ禍で拍車がかかった、オンラインで人とつながるが一番顕著だ。 直接会えない中での、やむを得ず多くの人がつながってみた。 デメリットやストレスも沢山ある中でも、新たな発見として、誰とでもどこにいても、つながれる可能性に多くの人が気づいた。 これは、ビジネスの世界は言うまでもなく、一般の生活者でもメリットは大きい。コロナ禍が落ち着いてきたとしても、この体験による私たちの営みへの影響は、多大なるものだ。 そして

DX時代のコミュニケーションの落とし穴

この20年ぐらいで、人と人のコミュニケーションがとても複雑になっていると感じる。 私が社会人になった頃は、直接話することしかなかった。それ以外は、手紙や文書ということになる。大きな変化のきっかけは電子メールである。 未だに、多くの人が私と同じ考えであるが、面と向かって言わずに、“メールで済ます”は、ビジネス社会ですっかり定着してしまった。慣れとは怖いものだ。 私も自社でこの悪癖の撲滅に、もう20年近く苦心している。簡単に言うと、言いにくい話はメールでとなる。 では、仕事でど

増える一方のメルマガをどう扱うか

最近は、毎日メールをチェックするのは難しくなってきた。 メールの量は昔とさほど変わらないのだが、他のコミュニケーションツールの方が、簡単に相手とやり取りできるので、どうしても即効性ではこちらに偏っている。SNSであったり、チャットツールであったりと、考えてみたら、実に手段が増えたものだ。 そんな訳で、電車の移動中などの隙間時間にスマホでメールの確認も極力するようにしているが、落ち着いて返事するのは週末になることが多い。 まとめて、メールをチェックするのが、最近の私のやり方

今どきのビジネスパーソンがマスターしたい情報リテラシーとは

日増しに、ビジネス情報が増大して、複雑化する。 情報過多の時代と言われて久しいが、この変化に流されていては、ビジネスパーソンとしての活躍が危ぶまれる。 かといって、玉泉混交、真偽入れ混ざった情報の中から、自分のビジネス活動に役立つ情報を見つけるのは容易な事ではない。もちろん、経営者であれば、自社の死活問題に直結するぐらい、経営情報を選別する能力が要求される。 今、世間では、DXが喧伝され過ぎて、あたかもDXに精通しないと、とんでもないことになるという雰囲気だ。 私は、全くそ

今、スマホでどこまでの仕事ができるか?

相変わらず、私は、仕事でスマホを多用する。 寝ているときと、泳いでいるとき、シャワーを浴びる時以外は、スマホが必ずと言って良いほど、手元にある。逆に言えば、今は、スマホがないと、仕事するときにとても不便である。 スマホを使いだした時は、そうではなかった。使える範囲も知れていた。eメールが見られる、スケジュール管理で使える、こんな程度だった。あっという間に、仕事のアプリも増えてきた。本来は、パソコンで利用していた社内の業務管理システムや経営管理システムまで、スマホ対応になっ

リモート教育はどこまで根付くか?

コロナ禍で一気に変わったものが幾つかある。 その一つが、インターネットなどの仕組みを活用して、オンラインで教育をすることである。 もともと、パソコンが登場したあたりから、教育にITツールを使う事が拡がって来た。昔は、CAI(Computer Aided Instruction )という言い方の時もあった。その後、eラーニングが人気になった。この分野は、今でも成長している。 ベトナムのような新興国は、日本よりもeラーニングの普及は早かった。それは、日本のように様々な教育機

ワープロが画期的だった時代

今、音声認識技術の進化のスピードは速い。 世間でも、ビジネス用の議事録作成ソフトのPRも目立つ。実際の実用性としては、まだまだ、途上である。当然、話し言葉を全部テキスト化する技術も難しいが、それを更に議事録にまとめるとなると、もっと難しい。 今は大きな過渡期に私たちはいて、そのうち話し言葉は完ぺきにテキスト化され、議事録などのサマリーをAI君がする時代になるだろうと思う。 一応、若い頃、プログラマーをしていたので、音声をテキストに変える仕組みのイメージは分かる。だけれども

チームワークが見えないテレワーク

テレワークが普及しつつある中、様々な課題が浮き彫りになっている。 新しいことを始めると、何事もそうで、だんだんと、新たな問題やデメリットに気づきだす。特に、コロナ禍をきっかけに、世界中でオンライン体験が一気に進んだ。ビジネスでは言うまでもないが、一般の生活者の体験も劇的に進んだ。 こういうオンラインでのコミュニケーション環境は、日々進化し続けているが、人間の適応が明らかに間に合っていない。 コロナ禍以前でも、オンラインは一部で当たり前に使われていたし、テレワークや在宅勤務も

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一

人間の目利きとAIの目利き

情報過多の時代。 目利きの役割が益々重要になっている。 目利きと言えば、一昔前は、人間にしかできないことだった。それが今や、AI君が代替えできる領域が増えてきた。特に、ECサイトなどのリコメンド機能が典型だろう。知らず知らずに、お勧めを追加で買ってしまう事も多くなった。 店舗での衝動買いと思えば、こんなものであるが、世の中こういうITやAI君による目利きが拡がっている。 ところで目利きとは本来とういう意味だろうか。 デジタル大辞泉によると、次のようである。 め‐きき【目利き

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

ちょっとSNSの投稿を減らしてみたら・・・

ここしばらく、SNSNの投稿を減らしている。 特に、意図した訳ではないが、この8月公私ともに色々とあって、つい、投稿を数日怠った。 そうすると、人間はげんきんなもので、ふと、怠け癖が出る。それから、あまり投稿をする感覚を失った。そうすると、やっぱり、結構冷静に色々なことに気づく。 私の場合は、ITの仕事は本業の一つなので、ITの最新ツールを一度は使ってみることを心がけている。もう40年近く関わっていると、他の分野のどの商品に比べても、移り変わりの速さを感じてきた。 あっとい