マガジンのカバー画像

IT活用の羅針盤

131
「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
運営しているクリエイター

#スマホ

今何かと気になるDX社会よもやま話

日本中のどこにいても、今話題のDX社会の事が気になる。 もちろん仕事柄、DXについては、ちゃんとした見解は持っている。IT活用の軸はブレることはない。今回は、一般市民の立場として、ITの恩恵で変わりゆく生活環境や社会の事を思いつくままに書いてみる。 最近は、コンビニや百均ショップなどでのセルフレジも増えてきた。私もたまに使うが、まだ、人に対応してもらうレジの方が楽だと思ってしまう。正直、一つずつ商品を手に取って、バーコードを読んでと言うのは、結構な手間だ。 もちろん、世の中

ITを使いこなすスキルとして求められること

今やITは、働く人にとって避けては通れないテーマになった。 一昔前は、ITと言えば、専門職者の人達だけのものだった。もちろん、ITの仕組みの提供とかソフトウェアのコアの部分の製作などは、今後もプロフェッショナルな領域である。 専門的に言えば、ハードウェアやOS(オペレーティングシステム)、プログラミング言語、ソフトウェアの生成ツールなどを製作するのは、常に専門家で、これからも変わらない領域である。 これは、車に例えると、車のメーカーの仕事になる。 これからも、この車のメーカ

ITの変遷から将来を予測する

いきなりだが、タイトルの“ITの変遷から将来を予測する”ことはできるのか? 現時点での私の考えでは、一言で言えば、それはとても難しい。 今から、理由を書いていきたいが、実は、少し前に、オンラインの私の番組の一つ“近藤昇のITなんでも相談室”で、若手起業家から受けた質問がとても新鮮で、それ以来あれこれと考えている。 彼の質問は端的で、“近藤さんがITに長いこと関わっておられるので、ITの変遷が知りたいです”と。確かに、私は仕事する立場として約40年、経営をする立場として約30

情報過多の時代の情報を考える

私のように、長年、ITに関わって仕事をしていると、情報について考え続けて仕事していると言っても過言ではない。 人類が誕生した時から、人間はコミュニケーションを図るために、何らかで相手に情報を伝えてきた。これは、ミツバチや動物も行う本能的に持っているものがベースにある。 人間だけが、進化と共に、膨大なる情報を生み出すようになり、それをたよりに社会を構築し、生活を営む。そして、今やその情報が空気や水のような存在と言ったら大袈裟であるが、私たちの生活環境に当たり前に存在するように

ソフトウェアよもやま話

コンピューター、ソフトウェアがなければただの箱。こんなフレーズが流行っていた記憶がある。これは30年以上前の事だ。 で、このソフトウェアってなんだ。と疑問が湧く。ITの専門家やITに精通している人には愚問だが、一般の人が知る訳もないし、知る必要もない。 まあ、ちょっと専門チックに書くと、コンピューターは電気で動く機械と考えて、こういうのをハードウェアと言う。これを動かすためには、人間がボタンを押すか、何かの動作をする。もう一つは、ソフトウェアというハードを動かすための命令を

今、スマホでどこまでの仕事ができるか?

相変わらず、私は、仕事でスマホを多用する。 寝ているときと、泳いでいるとき、シャワーを浴びる時以外は、スマホが必ずと言って良いほど、手元にある。逆に言えば、今は、スマホがないと、仕事するときにとても不便である。 スマホを使いだした時は、そうではなかった。使える範囲も知れていた。eメールが見られる、スケジュール管理で使える、こんな程度だった。あっという間に、仕事のアプリも増えてきた。本来は、パソコンで利用していた社内の業務管理システムや経営管理システムまで、スマホ対応になっ

デジタル派とアナログ派の接点は如何に?

皆さんは、デジタル派?アナログ派? これではピンとこないかもしれないので、聞き方を変えてみる。 皆さんは、デジタル世代、アナログ世代? これだと、返答がしやすくなったかもしれないが、単純に2つに分かれるものではない。 そういう私は、両方である。 とはいえ、基本は、田舎育ちで農村で過ごしていた18年間が体の隅々まで染みついている。数十年都会暮らししたぐらいでは、これは全く変わらない。 その一方で、たまたま、デジタルの世界のど真ん中、ITの仕事を40年やっている。これは明らかに

ワープロが画期的だった時代

今、音声認識技術の進化のスピードは速い。 世間でも、ビジネス用の議事録作成ソフトのPRも目立つ。実際の実用性としては、まだまだ、途上である。当然、話し言葉を全部テキスト化する技術も難しいが、それを更に議事録にまとめるとなると、もっと難しい。 今は大きな過渡期に私たちはいて、そのうち話し言葉は完ぺきにテキスト化され、議事録などのサマリーをAI君がする時代になるだろうと思う。 一応、若い頃、プログラマーをしていたので、音声をテキストに変える仕組みのイメージは分かる。だけれども

ITの進化が早すぎて使いこなせない現実

世の中に、ITほど進化の早いものはないと、最近つくづく思う。 もちろん、40年近くIT業界に関わっていると、最近になって急に驚いている訳ではないが、それにしてもここ数年の変化の激しさには疲れ果てる。 私たちの身近で言えば、車や食料品なども次々と新しいものが登場する世の中である。 すでにこのブログでも何度も書いてきたが、欲求を満たすことを追い続けてきて、今や、ゴールのない進化にまい進している。 誰がそうさせるの? 鶏が先か卵が先かの話にいきつく典型でもあるが、面倒くさいので、人

テレワークはモビリティ革命につながるか

痛勤電車と揶揄されていたのが、随分昔のように思えるようになった。 日本の満員電車は海外から見たら、異様と言うか驚きの習性と思われていたのは間違いない。特に新興国での活動が長い私からしたら、東京や大阪の事情をどう説明するか、色々と考えたものだ。 私も20代は、大阪のど真ん中で痛勤ラッシュを4年弱体験した。正直、会社員になる事すら頭になかった私には、想定外の人生体験だった。もともと現場志向の私には、これが続くととても耐えられるものではなかった。 なので、26歳の転職先は、自宅

変わりゆく人間とデータの関係

データと聞いて百人百様の取り方があると思う。 実際、仕事や生活でデータを意識して利用している人はだれだけいるだろうか? 例えば、科学者であれば、データを扱う仕事とすぐにピンと来る。気象予報士もデータあっての職業だろう。データと関わってする仕事は世の中に沢山ある。 そんな中でも、今どきであれば、データと言えば、デジタルデータが最もピンと来ると思う。 では、そもそもここで言う、デジタルとは何かである。 もともと、コンピューターの世界で生まれた言葉であり、デジタルとは、コンピュ

情報は人間が処理してはいけない時代になるかも

情報過多は今や日常会話かもしれない。 生活者はともかく、ビジネスをしていると何らかで情報を扱うのが今や当たり前になった。 情報はどこかで誰かが作り出す。 昔は、情報の発信源となる人やメディアは限られていたが、今はその発信源が大衆化したし、メディアも多様になって来た。 そして世界がつながりだした。 一昔前に比べると、すでに世界はつながったとも言えるが、まだまだ、情報が行き届かない人たちがいたり、情報統制の中で生活していたりする人も多い。 日本は一見、情報発信や情報の入手

コミュニケーション手段の多様化、複雑化とともに発生する問題

変化がリスクを生む。 今、コロナ禍が引き金になって、様々なものの変化が連鎖的に始まっている。 この流れは、加速すると私は考えている。 このタイミングでコロナ禍に遭遇していなければ、日本は閉塞感のまま、しばらくはあまり変化なく過ごしていたと思う。 だが、すでに堰は切られた。変化を阻んでいたもの、規制されていた仕組み、生活者の意識の転換、経営者のジレンマ・・など、こういった鬱積していた気持ちが一気に変革のエネルギーに転換しつつある。 千載一遇の転換期にあるとことを自覚して、経

アフリカにおけるITの実用化は、地球を健全化するための大きなトリガーになる

今、ITは世界中に急速に、しかも見えないところで浸透している。 これはアフリカなどの新興国にいると強く実感する。 私は、約5年前に東アフリカのウガンダを訪れた。私の初めてのアフリカ訪問であった。アフリカについては、何から何まで興味津々。生活スタイルや文化、アートにビジネス。訪問前の気持ちの高ぶりはアジアの比ではなかった。 とりわけ、ITの仕事を長くしてきたこともあり、アフリカのIT事情にも強い関心があった。 ベトナムなどで20年以上前から活動しているので、アジアなどでの