マガジンのカバー画像

IT活用の羅針盤

131
「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
運営しているクリエイター

#経営者

これからの経営者に求められるIT活用スキルとは?

                             流石に今の時代、規模の大中小問わず経営者でITを無視できる人はいないだろう。 20年前の経営ならいざ知らず、IT=経営環境といっても過言ではない時代、しかも、これは急速に進展する一方である。私は以前から、“IT活用を考える前に、IT社会に適応することが、これからの経営者に不可欠である”と経営者の皆さんにお伝えしてきた。 今、巷は、生成AIで盛り上がっている。私のAIに関する具体的な考えは別の機会にするとして、経営者

BCPをどうやって対処すればよいか・・

BCPという聞きなれない言葉がある。 企業経営におけるリスクマネジメントの一環で登場する。 英語でフルで書くと、business continuity planningとなる。日本語では、事業継続計画といったところだろうか。 会社経営において、最大のリスクは事業継続ができなくなることだ。倒産は言うまでもないが、その前の段階として、事業の存続が危ぶまれるほどの、重大に悪い出来事が発生した時に、どういう対策をしておくかである。 まだ、記憶に新しいが、東北大震災の時のことは、経営

新興国にとってのIT産業が有望な理由

新興国と日本のつながりが、日々、多方面で増大している。 背景には、ITが地球全体に浸透し始めていることがある。世界が急速につながっていくのを実感する日々である。 こんな時代に、新興国目線で視たIT産業の行く末は、とても興味深い。 当社は、1996年にアフリカのルワンダに現地拠点としてブレインワークスアフリカを設立した。現在、ITエンジニアを中心にIT関連業務に携わるスタッフが10名強活躍している。 もともと、ベトナムで20年以上に渡りIT関連のビジネスを行ってきた経験があり

これからの事業創造にIT活用が不可欠な理由

これからの事業創造にIT活用が不可欠な理由。 このタイトルで書きだすと、とても、1500文字程度では収まらない。 一冊の本には軽くなるぐらい内容は深いが、今回は、この30年の変化という視点で書いてみる。 今や、ITというのは、私たちの生活環境の一つとして当たり前になった。生活者としての私達が、今、ITが使えなくなったらどうだろうか?不便極まりないし、ストレスが一気に爆発しそうである。買い物すらままならない人も続発するだろう。仮に今、電車などの交通機関が止まると、都会は大混乱

情報の鮮度と価値を考える

情報の鮮度。 私は、これにこだわって会社経営をしてきた。 それと連動して、自身の人生における羅針盤の精度の源としても、情報の鮮度にこだわっている。 鮮度というのは、私たちが日常食する野菜や魚に例えれば、分かり易い。今は、冷凍、冷蔵技術が劇的に進化を遂げ、何日でも魚などの鮮度を保つことができるが、一昔前は、鮮度と言えば、獲れたてだけだった。 だから、漁師さんが一番おいしいものを食べることができ、その格別の味を知っている。野菜なども鮮度は生活者の関心の中心だ。魚ほどではないにし

今、スマホでどこまでの仕事ができるか?

相変わらず、私は、仕事でスマホを多用する。 寝ているときと、泳いでいるとき、シャワーを浴びる時以外は、スマホが必ずと言って良いほど、手元にある。逆に言えば、今は、スマホがないと、仕事するときにとても不便である。 スマホを使いだした時は、そうではなかった。使える範囲も知れていた。eメールが見られる、スケジュール管理で使える、こんな程度だった。あっという間に、仕事のアプリも増えてきた。本来は、パソコンで利用していた社内の業務管理システムや経営管理システムまで、スマホ対応になっ

リスク察知力は今どきの仕事スキルでは必須である

リスク察知力。 私が、企業支援の現場の中で、常に使ってきた言葉である。意味は、そのままの通りで、リスクを察知スキルである。 これを理解するためには、まずは、リスクという考え方を知らないといけない。 当社では、リスクはのように定義している。 ”リスク”とは、「悪い出来事」そのものや 「悪い出来事」につながる可能性のある物事、 そして悪い出来事から出てきた「悪い結果」 を指して言う言葉だ。 もちろん、「悪い出事」とは多種多様である。 戦争や天災から、うっかりミスまで、 悪

テレワークでせめぎ合う会社と社員の行く末

今、テレワークが第二段階に入ったと言える。 日本だけでなく先進国などでは、テレワークを推奨する流れから一転して、従来のオフィスワークが見直されている。 すでにメディアで流れているが、巨大IT企業も重要な過渡期にあり、働く場所の選択が大きな経営課題の一つになった。 言うまでもなく、コロナ禍が青天の霹靂のように起こった時は、テレワークしか選択の余地がなかった。そのほとんどが在宅勤務である。そして、3年近くになり、様々な面で人間も適応しつつある。その中に取り残された感のある、テレ

なぜ中小企業の経営者のサポートをAI君ができるか?

もし自分の会社の社長がAIだったら。 実は、これは私の著書の題名で、2016年に発刊したものである。 これは受け狙いで書いたわけでもなく、結構本気だった。 あれから数年たち、今は本気で中小企業の経営者をご支援するAI君を開発中である。 すでに、このブログでも何回か書いたが、AIではなくAI君と名付けている理由がある。 それは、親しみやすさや寄り添い感だ。 AIは皆さん、耳にされていることだろう?ただ、専門家でない限り、AIのことはよく理解できない。当然、今流行りのITやD

判断基準の共有とIT活用

企業における情報共有化の実現は、もはや永遠の課題だろう。 もちろん、情報共有化は目的があって初めて意味がある。しかし、企業の情報共有化は、油断するとすぐに目的化してしまう。 つまり、情報共有することが目的になってしまい、余計な労力や仕事を増大させることになる。昔、グループウェアが流行り出した20年以上前、一番の取り組みは、スケジュールの共有だった。ほどなく、こういう社長が話題になった。 その社長は、全社員にご自身のスケジュールを共有、つまり、公開したのだ。社員が200名ほ

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

適切なIT投資がますます難しくなる理由

無駄遣いや無駄な買い物をしない人は、世の中にはいないと思う。 もちろん、よっぽどの倹約家や合理的に社会生活が送れるような稀な人は別だが、私は、人間というのはそんな完璧な買い物や先行投資はできないと思っている。 普通に生活していても、買った時は、それがどうしても必要であったり、欲しくて欲しくてたまらなかったりしても、いざ買ってしばらくすると、そういう気持ちが覚めたり、思ったより必要でなかったり、そもそも、自分の期待した商品とは違う。こんなことはざらにある。 こんな私たちが、

事業承継にAI君を使う理由

先日、介護サービスを営む社長と、思わぬところで意気投合した。それは、AIを使った事業承継だ。 そして私は我が意を得た。 自慢話ではない。 私ぐらいの年齢になると、創業者なら誰しも事業承継をどうするかを考えている。しかし四六時中考えている訳ではない。 実際、私の周囲にも70歳を超えた創業社長もバリバリ現役で沢山いらっしゃる。また、人生100年時代と連動して、大企業でも70歳越えた経営者も少なくない。  人間は一定年齢になると、記憶力は衰える。あの子供の頃から使ってきた暗記する