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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#アナログ

“つなぐ”か”つながない“かで大違い

今、“つなぐ”、“つながる”がブームだと思う。 最近の典型で言えば、コロナ禍で拍車がかかった、オンラインで人とつながるが一番顕著だ。 直接会えない中での、やむを得ず多くの人がつながってみた。 デメリットやストレスも沢山ある中でも、新たな発見として、誰とでもどこにいても、つながれる可能性に多くの人が気づいた。 これは、ビジネスの世界は言うまでもなく、一般の生活者でもメリットは大きい。コロナ禍が落ち着いてきたとしても、この体験による私たちの営みへの影響は、多大なるものだ。 そして

SNS疲れって結局どういうこと?

寝ても覚めてもSNS。 日本でも世界でも、こういうハマっている人はとても多い。 当然、最近、SNS初心者としてデビューした人もいるし、まだ、使ってない人もいる。さらに言えば、スマホもパソコンもネットもしない人もいる。 日本の統計データを見ると、SNSの利用率はとても高い。SNSが一般的になって、すでに10年は過ぎた。私は、ITの仕事は40年近くしているが、SNSデビューは、それほど早くはない。10年以上前に、Twitterから始めた。 2、3年ほどは、文字制限の中の投稿がそれ

電子は残る、紙は消える

今後、デジタル活用が加速度的に進む。これは疑いのないことである。日々、日本中、世界中で、デジタルデータが増えている。 私達は、パソコンが普及しだした30年以上前、電子と言う言葉を使い始めた。eメールが代表的だ。日本語で言えば、電子メール、英語でErectricだから、eメールである。 そして、ECという言葉は常識になった。書籍も電子書籍と言う。この電子のニュアンスはデジタルと同義語として使っていても、大きな問題はない。結局は、情報やデータを紙で残すか、デジタルで残すかという

デジタル派とアナログ派の接点は如何に?

皆さんは、デジタル派?アナログ派? これではピンとこないかもしれないので、聞き方を変えてみる。 皆さんは、デジタル世代、アナログ世代? これだと、返答がしやすくなったかもしれないが、単純に2つに分かれるものではない。 そういう私は、両方である。 とはいえ、基本は、田舎育ちで農村で過ごしていた18年間が体の隅々まで染みついている。数十年都会暮らししたぐらいでは、これは全く変わらない。 その一方で、たまたま、デジタルの世界のど真ん中、ITの仕事を40年やっている。これは明らかに

電子ファイルの更新管理はとても難しい

整理整頓は得意だろうか? こんなことを聞きながら、私はどうかと言えば、整理整頓を毎日しなさいといわれると、結構しんどいタイプだ。一方で、仕事においては、ある程度の期間では必ず、整理整頓する。 ただ、プライベートではそうでもない。正直、時間のないのを言い訳に、結構ずぼらする。 まあ、どんな仕事でも、今の目の前の仕事だけこなすのであれば、極端な話し、整理整頓は後回しでもよい。しかし、仕事は常に継続性が大事で、たいていが同じことの繰り返しになる。 そんな時に、大事なことが、整理整

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

日本の迷走ぶりは、今に始まったことではないが、特にIT活用においては、迷路にハマっている感さえある。肝いりでデシタル庁を設立したのは良いが、推進の旗振り役と絶好の商売チャンスと捉えている業者の喧伝ぶりが目立つだけである。 国や行政だけではないが、“だれ一人取り残さない”というキャッチフレーズも今や流行語になって来た。これは、好意的に取ると、とてもフレンドリーな安心感が漂う話である。 これをIT活用に置き換えても、こんなメッセージになるだろうか? “日本もいよいよ、ITを使

中小企業はアナログが当たり前

この20年ぐらい、中小企業は受難の時代だ。 もともと、中小はかつての高度経済成長時代の原動力と言われながらも、その立場は様々な面で弱かった。 特に、元請け下請けという構図や系列の中で、身動き取れず自立する機会を削がれてきた。 そしてバブル崩壊、以降30年以上に渡って、盤石と言われた日本経済に陰りが出た。そして失われた30年と言われるほど、中小に限らず大企業も経営環境の変化に翻弄されている。 大企業もそれまで中小企業の面倒を見てきた立場でありながら、自分のピンチとなると、あっ

やっぱりアナログ庁が必要な訳

今、日本はデジタルブームと言っても過言ではない。要因は大きく二つある。 一つは、DXが世間を席巻していて猫も杓子もDX一色になってしまったことだ。 ITに関する世界では、こういうバズワード的なブームを繰り返しているにすぎない。私のように約40年近くこの業界に関係していると、またかと、ある意味残念な気分にもなる。 もう一つは、デジタル庁が創設されたことだろう。国民にとってはとても新鮮だ。 平たく言えば、日本は、約20年前に電子立国日本を掲げて世界に先駆けて活動を始めた。しかし

アナログ社会とDXとのかかわり方

アナログとデジタルと対比すると、相反するもの、真逆のものとしてとらえる人が多いと思う。 アナログとは現場、田舎、農業などが象徴的である。 DXが今、大流行している。 DXはデジタル技術を駆使して、社会やビジネスを変革するという考えであるが、ここで言うデジタル技術というのが、実に分かりにくい。 技術、あるいは科学技術と言えば、今の社会は科学技術の進化による恩恵を受けたものが多いのは自明の理だ。 例えば、車を考えてみる。 車は科学技術の粋を結集して創られている便利な乗り物だ。

DXが進展する時代の中小企業の進む道

オーダーメードか既製品か。 はたまた、レディオ-ダ-メ-ドか。 今、コロナ禍の中、スーツ業界も揺れている。 オンラインで在宅、テレワ-クになり、ちゃんとしたス-ツやネクタイをする機会が激減した。かくいう私も最近、以前よりはとてもラフなスタイルで仕事している。 図らずとも、一時期流行ったフレックスタイムで服装自由というスタイルが浸透している。 そういう意味では、決して他人ごとではないのだが、ス-ツ業界、アパレル業界も大きな変革期であると思う。 今回は、こういう業界のことでは

デジタル庁ではなくてアナログ庁にした方が良いと思う理由

いよいよ、デジタル庁が動き出した。 前政権の肝いりの政策だ。 すでにメディアで喧伝されてきたので、周知のことと思うし、今どきはネット検索すれば、設立の経緯などは大まかに分かる。 私がシンプルにまとめると、コロナ禍の中で、日本のデジタル化が遅れていることを再認識した。だから、日本のデジタル化のテコ入れで、デジタル庁を設置し、旗振り役もかねて、遅れを取り戻す。こんな感じだと思う。 私は、ITの仕事を長年やってきた立場として、あまりにも拙速だと思っている。 もちろん、今回のデジ

オンラインで仕事ができる人できない人

なんだかんだ言っても、オンラインでする仕事が急増して、そろそろ2年になる。 このブログでも何度か書いたが、私はもともとITの仕事をしてきたのと海外ビジネスをしているので、コロナ禍以前から、オンラインを使う機会は多かった。 そもそも、28年前の創業時は、今でいうテレワークのはしりのスタイルだった。今では死語になった感があるSOHOだ。 世の中の動きと重ねて、私もこの2年弱色々と試行錯誤している。 今のところ行きついたのは、やっぱり、オンラインで仕事できる人とできない人、に分