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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#オンライン

SNS疲れって結局どういうこと?

寝ても覚めてもSNS。 日本でも世界でも、こういうハマっている人はとても多い。 当然、最近、SNS初心者としてデビューした人もいるし、まだ、使ってない人もいる。さらに言えば、スマホもパソコンもネットもしない人もいる。 日本の統計データを見ると、SNSの利用率はとても高い。SNSが一般的になって、すでに10年は過ぎた。私は、ITの仕事は40年近くしているが、SNSデビューは、それほど早くはない。10年以上前に、Twitterから始めた。 2、3年ほどは、文字制限の中の投稿がそれ

リモート教育はどこまで根付くか?

コロナ禍で一気に変わったものが幾つかある。 その一つが、インターネットなどの仕組みを活用して、オンラインで教育をすることである。 もともと、パソコンが登場したあたりから、教育にITツールを使う事が拡がって来た。昔は、CAI(Computer Aided Instruction )という言い方の時もあった。その後、eラーニングが人気になった。この分野は、今でも成長している。 ベトナムのような新興国は、日本よりもeラーニングの普及は早かった。それは、日本のように様々な教育機

チームワークが見えないテレワーク

テレワークが普及しつつある中、様々な課題が浮き彫りになっている。 新しいことを始めると、何事もそうで、だんだんと、新たな問題やデメリットに気づきだす。特に、コロナ禍をきっかけに、世界中でオンライン体験が一気に進んだ。ビジネスでは言うまでもないが、一般の生活者の体験も劇的に進んだ。 こういうオンラインでのコミュニケーション環境は、日々進化し続けているが、人間の適応が明らかに間に合っていない。 コロナ禍以前でも、オンラインは一部で当たり前に使われていたし、テレワークや在宅勤務も

オンラインでのダラダラ会議はナンセンス

なかなか、オンライン会議は難しい。 私は、この形式を活用し始めてから15年は過ぎた。 新興国ベトナムに毎月半分近く滞在していたので、日本の社員との社内MTGは、オンラインが主体だった。ただ、世間は大企業の一部を除き、まだそういう時代ではなかった。 コロナ禍により、一気にオンラインでの会議が広がった。2年前から、在宅勤務をすることが当たり前になって、テレワーク難民なる言葉も生まれた。 私の持論は、もう20年以上前から、テレワークに限らず、ITという仕事ツールは、仕事のできる

ダイレクトとオンラインのコミュニケーションの違い

“近藤さん、おっきいんですね”。 初めて直接会った学生インターンの彼の第一声だった。 実は、先日、私の郷里の徳島で、東京在住の学生インターンの一人と食事をした。 お互いの都合が、徳島で一致するとは、巡り合わせの妙だと思うが、彼との初めての直接対面での彼の第一声は、今でも新鮮だ。 実は、私の彼に対する第一印象も当然ある。オンラインでやりとりしていた時の印象が出来上がっていて、ちょっとおちつき感のある大人のイメージが先行していた。 直接の初対面の印象は、爽やかな好青年で、“全然

人間にとってITとは何かを考える理由

日増しに人間がITに関わる機会が増えている。 これは、仕事の話だけではない。 また、IT業界というとても狭い話でもない。 かつて、通信や移動手段の進化が人間の生活やビジネスのあり方を劇的に変えてきたように、ITもそういう分類としてはとても強力なる存在だ。 技術革新と連動して表現されることが多い科学技術。ここ百年の進化は驚くばかりだ。そしてこの流れはますます加速されていく。専門家ではなくても、すでに一般市民の目線でも疑う余地のないことだ。 私は仕事として約40年間、ITに何

オンラインとオンサイトが混ざりだして思うこと

とっておきの面会、とっておきのコミュニケーション、とっておきの飲み会、とっておきの集まり。この11月は私も周囲もこういう格別感が一気に広がった。 そういう意味では、またまた特殊な体験中だと思う期間だ。 言うまでもなく、コロナ禍のなかでも、第五波の感染拡大が落ち着いた11月は、直接の面会や集まりが一気に増えたわけである。 もちろん人は千差万別、受け止め方は自由だとは思うが、総じて言うと、やっぱり直接会うのが一番だよね。というところだろう。 とは言え、へそ曲がりの私としては

30分の商談が当たり前になってビジネスはどう変わるか?

コロナ禍が始まって以来、すでに1年半が過ぎた。最近は、テレワークもある程度は定着しては来たが、なかなか、オンラインを使ってのビジネス推進には、慣れない人も多いし、必要以上のストレスになることもある。 私も、コロナ禍以前に比べても、劇的にオンラインでの仕事が増えた。 もっとも、私の場合は、海外での仕事が多かった関係で、もともと、社員とのMTGやお客様との面会も全体の4割程度はオンラインだった。 そんな中、最近、私の周りではすっかり定着したことがある。それは面会の時間が劇的に

オンラインで仕事ができる人できない人

なんだかんだ言っても、オンラインでする仕事が急増して、そろそろ2年になる。 このブログでも何度か書いたが、私はもともとITの仕事をしてきたのと海外ビジネスをしているので、コロナ禍以前から、オンラインを使う機会は多かった。 そもそも、28年前の創業時は、今でいうテレワークのはしりのスタイルだった。今では死語になった感があるSOHOだ。 世の中の動きと重ねて、私もこの2年弱色々と試行錯誤している。 今のところ行きついたのは、やっぱり、オンラインで仕事できる人とできない人、に分

オンラインで営業がどこまでできるか考えてみる

この1年、オンラインでの営業がどこまで進んだだろうか? 経済ニュースを眺めていても、大手企業の営業がオンラインに切り替わっている事例もチラホラ見受けられる。 私は営業の仕事を専属ではしたことがない。 今は社長業をしているので、結果的に営業活動をしていることは多々ある。 創業時は、仕事を獲得しないと始まらないので、営業職の経験は全くなかったが、とにもかくにも仕事を取る。これのみで数年間はがむしゃらに動いた。 結果、時代背景も手伝って、IT関係の仕事が思いのほか取れた。どん

これからのビジネスにおけるオンラインの活用術

今、テレワークは一進一退である。 予想通りと言うか、当たり前と言うか。 テレワークが進まない理由が、幾つかメディアにも専門誌にも並んでいる。 私がこれらをまとめたわけではないが、ITを専門の仕事としいる立場と、自分たちはコロナ禍の随分前から特に海外ビジネスでオンラインを使いこなしてきた観点から、幾つかオンライン活用の問題点や課題、それとメリットと使い方のポイントなどを思いつくままに書こうと思う。 まず、オンラインで仕事するとどうなるかであるが、一言でいうと疲れる。 それ

オンラインとチャットで仕事が変わり組織が変わる

ここ数年の仕事環境の変化は目まぐるしい。 特にITツールに翻弄されている。 仕事の基本で欠かせないのは、 円滑なコミュニケーションとタイムリーな情報共有だ。 両方とも随分前から重要な仕事スキルで上位に登場する。いずれもITプラットフォームやITツールの登場と進化に連れてやり方が劇的に変化し続けている。 まずは、前者のコミュニケーションであるが、SNSの登場で急速に人つながりが増えた。その分、コミュニケーションが複雑で多様になった。 一方で一つずつのコミュニケーションの重

オンラインで感性が伝わるかどうかを気にし過ぎる日本人

沢山の人がオンラインで、何かをするようになった。 ある意味、カオスの状態が世界中に生まれた。 人と人は直接会って、付き合いが始まり親交を深め信頼構築をする。今までの人間は、この直接的な触れ合いの中で、一般の生活も旅行も習い事もビジネスもしてきた。  ある意味、人類誕生以来たった1年少し前まではそうだった。 それが、コロナ禍で激変した。 もちろんのビジネスの世界では、20年近く前から、オンラインは、一部の大手企業では当たり前だった。 一般の人も、例えば、スカイプが出てきた

ITは人間社会の様々な格差の是正に貢献できるかが最大の課題

ITやテクノロジーの進化は加速するばかりだ。しかも、大半の人が知らないネットのプラットフォームが急速に広がっている。 まるで、見えない地面のなかに巨大空間ができるように。 最先端のテクノロジーや仕組みを有効に活用できる人達にとってはとてもありがたいが、一方で、様々な格差を生み出している。 IT業界で盛んにデジタルデバイドの問題が喧伝されたのはもう20年ぐらい前になる。 その当時は情報格差の表現と同義に近かった。地方と都市のデジタルデバイド、先進国と新興国のデジダルデバイド