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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#コロナ禍

“つなぐ”か”つながない“かで大違い

今、“つなぐ”、“つながる”がブームだと思う。 最近の典型で言えば、コロナ禍で拍車がかかった、オンラインで人とつながるが一番顕著だ。 直接会えない中での、やむを得ず多くの人がつながってみた。 デメリットやストレスも沢山ある中でも、新たな発見として、誰とでもどこにいても、つながれる可能性に多くの人が気づいた。 これは、ビジネスの世界は言うまでもなく、一般の生活者でもメリットは大きい。コロナ禍が落ち着いてきたとしても、この体験による私たちの営みへの影響は、多大なるものだ。 そして

リモート教育はどこまで根付くか?

コロナ禍で一気に変わったものが幾つかある。 その一つが、インターネットなどの仕組みを活用して、オンラインで教育をすることである。 もともと、パソコンが登場したあたりから、教育にITツールを使う事が拡がって来た。昔は、CAI(Computer Aided Instruction )という言い方の時もあった。その後、eラーニングが人気になった。この分野は、今でも成長している。 ベトナムのような新興国は、日本よりもeラーニングの普及は早かった。それは、日本のように様々な教育機

テレワークでせめぎ合う会社と社員の行く末

今、テレワークが第二段階に入ったと言える。 日本だけでなく先進国などでは、テレワークを推奨する流れから一転して、従来のオフィスワークが見直されている。 すでにメディアで流れているが、巨大IT企業も重要な過渡期にあり、働く場所の選択が大きな経営課題の一つになった。 言うまでもなく、コロナ禍が青天の霹靂のように起こった時は、テレワークしか選択の余地がなかった。そのほとんどが在宅勤務である。そして、3年近くになり、様々な面で人間も適応しつつある。その中に取り残された感のある、テレ

チームワークが見えないテレワーク

テレワークが普及しつつある中、様々な課題が浮き彫りになっている。 新しいことを始めると、何事もそうで、だんだんと、新たな問題やデメリットに気づきだす。特に、コロナ禍をきっかけに、世界中でオンライン体験が一気に進んだ。ビジネスでは言うまでもないが、一般の生活者の体験も劇的に進んだ。 こういうオンラインでのコミュニケーション環境は、日々進化し続けているが、人間の適応が明らかに間に合っていない。 コロナ禍以前でも、オンラインは一部で当たり前に使われていたし、テレワークや在宅勤務も

セルフレジを使ってみて思う事

セルフレジ。 使ったことがある人はどれぐらいいるだろうか? コンビニの一部で、セルフレジが始まったのが、まだ、2、3年前だと思う。 米国や中国では、セルフレジの店舗が先行した。 日本の普及のパターンは、既存店舗の通常のレジとは少し離れた場所にセルフシレジが設置されているケースが多いように思う。今のところ、お客さんに選択してくださいというスタンスだと思うが、どういう人がセルフレジを選択するのだろうか。 私は、ITには精通している方なので、積極的にセルフレジを使いたいところだが

真・情報化時代の幕開け

情報化時代、情報化社会と言われて、ピンと来る人がどれだけいるだろうか? 実は、こういう言葉が使われだして結構長い。 私は、たまたま、IT業界に属して仕事してきたので、理解はできる方だが、そもそも、IT業界と一部の識者や専門家が1960年代ごろから使いだした言葉である。 別で、情報社会、情報時代という方もあり、実にマチマチである。 生活者の目線から見ると、感覚的なものは直ぐに理解できる。 実は、この情報社会という言い方は、あまりにも自然に受け入れている現実がある。つまり、知

中小企業はアナログが当たり前

この20年ぐらい、中小企業は受難の時代だ。 もともと、中小はかつての高度経済成長時代の原動力と言われながらも、その立場は様々な面で弱かった。 特に、元請け下請けという構図や系列の中で、身動き取れず自立する機会を削がれてきた。 そしてバブル崩壊、以降30年以上に渡って、盤石と言われた日本経済に陰りが出た。そして失われた30年と言われるほど、中小に限らず大企業も経営環境の変化に翻弄されている。 大企業もそれまで中小企業の面倒を見てきた立場でありながら、自分のピンチとなると、あっ

オンラインでのダラダラ会議はナンセンス

なかなか、オンライン会議は難しい。 私は、この形式を活用し始めてから15年は過ぎた。 新興国ベトナムに毎月半分近く滞在していたので、日本の社員との社内MTGは、オンラインが主体だった。ただ、世間は大企業の一部を除き、まだそういう時代ではなかった。 コロナ禍により、一気にオンラインでの会議が広がった。2年前から、在宅勤務をすることが当たり前になって、テレワーク難民なる言葉も生まれた。 私の持論は、もう20年以上前から、テレワークに限らず、ITという仕事ツールは、仕事のできる

コロナ禍を体験して情報感度は高まった

コロナ禍も2年が過ぎた。 怪我の功名とはよく言ったものだか、世界を不安と混乱に陥れた災難も少し落ち着きが見えてきた。まさしく想定外の危機に遭遇したわけだが、私が真っ先に期待したのは、世界が一つになる事、そして、つながっているという実感を持つこと。 そうすれば、今の地球上の課題や多様で様々な困難な事も一つでも解決に向かうのではと考えた。 残念ながら、必ずしもそうはならず、むしろ、人間のエゴと醜さを露呈した部分も少なくない。しかし、光の方に目を向けると、オンライン活動が、課題は

ダイレクトとオンラインのコミュニケーションの違い

“近藤さん、おっきいんですね”。 初めて直接会った学生インターンの彼の第一声だった。 実は、先日、私の郷里の徳島で、東京在住の学生インターンの一人と食事をした。 お互いの都合が、徳島で一致するとは、巡り合わせの妙だと思うが、彼との初めての直接対面での彼の第一声は、今でも新鮮だ。 実は、私の彼に対する第一印象も当然ある。オンラインでやりとりしていた時の印象が出来上がっていて、ちょっとおちつき感のある大人のイメージが先行していた。 直接の初対面の印象は、爽やかな好青年で、“全然

オンラインとオンサイトが混ざりだして思うこと

とっておきの面会、とっておきのコミュニケーション、とっておきの飲み会、とっておきの集まり。この11月は私も周囲もこういう格別感が一気に広がった。 そういう意味では、またまた特殊な体験中だと思う期間だ。 言うまでもなく、コロナ禍のなかでも、第五波の感染拡大が落ち着いた11月は、直接の面会や集まりが一気に増えたわけである。 もちろん人は千差万別、受け止め方は自由だとは思うが、総じて言うと、やっぱり直接会うのが一番だよね。というところだろう。 とは言え、へそ曲がりの私としては

30分の商談が当たり前になってビジネスはどう変わるか?

コロナ禍が始まって以来、すでに1年半が過ぎた。最近は、テレワークもある程度は定着しては来たが、なかなか、オンラインを使ってのビジネス推進には、慣れない人も多いし、必要以上のストレスになることもある。 私も、コロナ禍以前に比べても、劇的にオンラインでの仕事が増えた。 もっとも、私の場合は、海外での仕事が多かった関係で、もともと、社員とのMTGやお客様との面会も全体の4割程度はオンラインだった。 そんな中、最近、私の周りではすっかり定着したことがある。それは面会の時間が劇的に