マガジンのカバー画像

IT活用の羅針盤

131
「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
運営しているクリエイター

#DX

DXが進展していくとしたら人間はどうなるのか?

今、世間ではDXが流行っている。 ここ数年、IT業界特有の用語もかなり一般化された。AIを筆頭に、5G、ビックデータ。幾つかすぐに思い浮かぶ。 最近は、それを凌駕しそうな勢いなのがDXである。まだ、幸いと言うか当然というか一般の生活者はそれほど知らない。 ちなみに、DXを簡単に紐解くと、デジタル技術を駆使して社会を変革するである。 デジタル技術は、一般の方の理解としては、ITとそれに関係するデジタル機器ぐらいの解釈で良い。これは、まさしくデジタルで情報をどう扱うかという事と

DX時代の社長の鉄則

DXは目的か手段か? 今のところ、実に曖昧である。目的なきDXが横行していると言う理解が現実的である。 ある意味言い古されているが、IT活用というのは目的ではなく手段である。現時点では、DXとITはあまりにも混同され過ぎている。 このままでは、本質を見誤る経営者も続出しているだろう。 もちろん、DXにはITと違って、社会全体や世の中を変革すると言う意気込みや挑戦的な取り組みも含まれているので、それはそれで私も歓迎はしている。 DXの意味をシンプルに考えれば、このことは比較的容

やっぱりアナログ庁が必要な訳

今、日本はデジタルブームと言っても過言ではない。要因は大きく二つある。 一つは、DXが世間を席巻していて猫も杓子もDX一色になってしまったことだ。 ITに関する世界では、こういうバズワード的なブームを繰り返しているにすぎない。私のように約40年近くこの業界に関係していると、またかと、ある意味残念な気分にもなる。 もう一つは、デジタル庁が創設されたことだろう。国民にとってはとても新鮮だ。 平たく言えば、日本は、約20年前に電子立国日本を掲げて世界に先駆けて活動を始めた。しかし

アナログ社会とDXとのかかわり方

アナログとデジタルと対比すると、相反するもの、真逆のものとしてとらえる人が多いと思う。 アナログとは現場、田舎、農業などが象徴的である。 DXが今、大流行している。 DXはデジタル技術を駆使して、社会やビジネスを変革するという考えであるが、ここで言うデジタル技術というのが、実に分かりにくい。 技術、あるいは科学技術と言えば、今の社会は科学技術の進化による恩恵を受けたものが多いのは自明の理だ。 例えば、車を考えてみる。 車は科学技術の粋を結集して創られている便利な乗り物だ。

DXが進展する時代の人間の考えるはどうなるか

私は考えるのが好きだ。 世の中には考えるのが嫌いな人、苦手な人がいることも実感している。 プライベートであれば、考えるのが好きでない人とも、自然体でお付き合いしている。 ただ、仕事している立場としては、やはり、考えるのが好きな人と関わりたいと思っている。 言い方を変えると、私は考えるのが好きだ。だから、仕事していても何かと考えている。 とはいえ、考えてから動くのか?と聞かれたとしたら、動いてから考える、あるいは、動きながら考えるタイプですと言う。 実際は、動く前に考えるこ

変わりゆく人間とデータの関係

データと聞いて百人百様の取り方があると思う。 実際、仕事や生活でデータを意識して利用している人はだれだけいるだろうか? 例えば、科学者であれば、データを扱う仕事とすぐにピンと来る。気象予報士もデータあっての職業だろう。データと関わってする仕事は世の中に沢山ある。 そんな中でも、今どきであれば、データと言えば、デジタルデータが最もピンと来ると思う。 では、そもそもここで言う、デジタルとは何かである。 もともと、コンピューターの世界で生まれた言葉であり、デジタルとは、コンピュ

デジタル難民は救えるのか?

ITに関わって、そろそろ40年になる。 ゼネコンでの現場監督を志向していたが、新入社員の時に配属先が想定外の電算室になった。 アナログ生活・アナログ思考の私には青天のへきれきだった。最初は、コンピューターの仕事に全く馴染めなかった。仕方なくITの仕事をしていた時期もある。 それ以来ずっとITから離れることなく、ITに常に向き合って仕事をしてきたことになる。 今の会社を1993年に創業してからも、ITは常に本業の一つであり、かつ、ITを先進的に活用するビジネスにも数えきれな

DXが進展する時代の中小企業の進む道

オーダーメードか既製品か。 はたまた、レディオ-ダ-メ-ドか。 今、コロナ禍の中、スーツ業界も揺れている。 オンラインで在宅、テレワ-クになり、ちゃんとしたス-ツやネクタイをする機会が激減した。かくいう私も最近、以前よりはとてもラフなスタイルで仕事している。 図らずとも、一時期流行ったフレックスタイムで服装自由というスタイルが浸透している。 そういう意味では、決して他人ごとではないのだが、ス-ツ業界、アパレル業界も大きな変革期であると思う。 今回は、こういう業界のことでは

AIは人知を結集して、健全に平和利用されないといけない

DXやAIに代表するバズワードが相変わらず新聞をにぎわしている。 実際に、日々お付き合いしている経営者と話しても、影響を受けているのは疑う余地はない。 本業として、IT支援を長年行ってきた私としては、今こそ、お役に立ちたいと決意を新たにしているところである。 少し前になるが、8月8日の日経新聞一面にAI研究の記事が大きく掲載された。 記事によると、AI研究で圧倒的な存在感の中国がこの分野において米国を逆転したとある。 日本でもAIブームが始まりだした数年前、まことしやかに業界

DX一色の感があるがITぐらい過剰投資になるものは無い

今、日本はDXブームといっても過言ではない。 私は、最近、地方活性化や古民家再生の仕事で、日本の地方めぐりが増えた。 地方には、一次産業や中小企業が主役の場所が多い。 驚くことに地方でもDXが日本のいたるところに進行している雰囲気がある。 連日、新聞などのメディアでDXが叫ばれている。IT企業もそれに乗じて絶好のビジネスチャンスとして超積極姿勢である。 一方で、一般の事業会社の経営者も積極的にDX投資と言う。 このにわかブームのことの発端は、デジタル庁創設である。 コロ