見出し画像

仏陀の三身

 中国・日本・チベットなどに伝わる伝統(北伝)では、仏陀の三身(法身・報身・化身)ということを説きます。

 一般的な説明では、
 法身(ほっしん)とは、さとりそのもので、姿形はありません。
 報身(ほうじん)は、修行の結果得られた形ある姿で、自分がいて、自分が捉えたとおりの対象、世界がある、これが現実だと疑っていない凡夫(ぼんぷ)は、眼にすることができません。
 化身(けしん)は、衆生を救うために衆生に合わせてとる姿で、北伝では、釈尊は化身の仏陀とされています。

 仏陀は無我をさとった存在なので、法身の仏陀・報身の仏陀・化身の仏陀が別々にいるわけではなく、仏陀の三通りの現われ方、と考えたほうがいいかもしれません。

 北伝の修行は仏陀の境地を目指すもので、この仏陀の三身ということを頭に入れておくと、その修行が何のためのものなのか、自分は今、どのレベルの実践ができているのかを理解するのに役立ちます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?