「アカデミアを離れてみたら」を読みました.

「アカデミアを離れてみたら――博士、道なき道をゆく」を読みました.

書籍概要より引用:大学などの学術界から「外」に出た博士たちは、何を感じ、どう生きているのか。研究の経験は、その後にどう活かされるのか。企業の研究職から官僚そして指揮者まで、主に理系の博士号取得者たちが、酸いも甘いもひっくるめて語りつくす。21人の目は「外」の世界をいきいきと映し出し、そしてアカデミアのいまを見つめる。

私自身はとてもとても運が良いことに,大学で博士号を取得した直後から現職(大学教員)として働けているわけですが,「どれか一つでも要素が違っていたら違う人生だったのかな…」と思うことがたまにあります.学位を取った研究室の博士取得者も民間企業勤務者がそれなりに多いこともあり,OB会とかで(ここ数年は無いですが)会うたびにいろいろと考えることがあります.

この本は,理系の博士号取得者で結果として研究機関以外で人生を歩まれている方々のドキュメンタリーです.こうしてみるといろいろな人生があるなと思います.こういった書籍の取材を受けるくらいなので生命力が強いな,という感想です.

この本で他の人生をちょっとのぞき見させてもらえましたが,自分自身を振り返ると現職そんなに不満無いですし,業績が十分かといわれるとうーん,ですが性格に合ってる仕事ではある,というところに戻ってくるんですよね.転職や移住のリスクを取れる人はすごいなぁ.

長い先のことは考えられないので,1年1か月1週間とこなしながら生きていきたいとおもいます.

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