言語が違えば、世界も違って見えるわけ を読みました.
「言語が知覚に影響を及ぼすのか?」という疑問に対する研究をまとめた一般向け書籍.とはいっても,「**語は文法的に素晴らしいので**語を話す民族は理性的である」といった類の言説を真っ先に却下してから話が進みます.
本書のかなりの部分を占めるのは「色」について.ホメロスが「葡萄酒色の海」と表現していた事実が本書の導入となっています.そもそも色を表現する語彙が時代とともに大きく違うこと自体知らなかったので,かなり勉強になりました.
古代ギリシア人が生理学的に色の認識機能が違った