konakalab

名城大学で教員をしている小中です.小中研究室なのでkonakalabと名乗っています.…

konakalab

名城大学で教員をしている小中です.小中研究室なのでkonakalabと名乗っています.システム制御理論が専門ですが,インターネット上ではスポーツ統計の人っぽく振舞っています.

マガジン

  • スポーツデータのあれこれ by konakalab

    名城大学小中研究室で行っているスポーツデータに関する成果をいろいろとまとめたものです.

  • 読んだ本のメモ(書評というほどしっかりしたものではない)

    書評というほどしっかりしたものではない,読んだ本のメモです.主に自分のメモ用.

  • 美術館・博物館・展示会・スポーツ観戦の記録

    美術館や博物館や展示会やスポーツ観戦に行ったことを忘れたときのために記録しておきます.

  • 研究発表(一般向け講演や出張を含む)

    主に本業に関連する報告です.

記事一覧

固定された記事

スポーツ観戦体験による自己紹介

スポーツ観戦体験を羅列する形式での自己紹介です. 観戦体験は,現地/中継,回数・頻度で分類します.種別や会場も併記します.現地観戦経験ありで中継を見たことが無い…

konakalab
1年前
37

日本でどうやって試合を見るのかはわかっていませんが,UEFA EURO2024を予測してみました.

今年はUEFA EUROと夏の五輪があって忙しい年です.今年のEUROはドイツ開催.日本で試合を見る方法が決まっていないらしいですね. 前回はコロナ感染症のなんやかんやで1年…

konakalab
12時間前
5

ポストシーズンをn戦先取方式とすると番狂わせはどれだけ減るか?(追記あり)

元NBA Japan編集長の及川さんの,今年のBリーグチャンピオンシップ準々決勝(CS-QF)の結果を受けてのコメントです. CS-QFは3戦2勝先取方式で,基本的に金~月のうち3日間…

konakalab
13日前
9

大学教員として,授業設計について勉強した本を列挙します.

(自分が通った)博士課程には授業の設計方法についてのコースワークはありませんでした.今はどうかよく知りません.授業を他者から観察されて批評される,という機会もあり…

konakalab
2週間前
42

名古屋大学博物館に行ってきました.

9年も在籍していてその後も何度も行っているわが母校,名古屋大学.博物館も持っています(2000年開館.私の在学は1996年から2005年なのでそれこそいつでも行けた.苦笑).…

konakalab
3週間前
8

「自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く」を読みました

ともに臨床心理士である著者とその奥様の,タイトルにもなっている「自閉症の子供って津軽弁話さないよね」(書籍内では津軽出身の奥様の津軽弁で書かれている)という会話か…

konakalab
1か月前
2

Jリーグは何試合目までの結果で何がわかってしまうのか?

概要Jリーグ,3試合目までの結果で結構なことがわかってしまう. 本編2024年のJリーグ開幕しましたね.まだ2試合ですが,私の贔屓チームは成績が芳しくなくて,ううーん,…

konakalab
2か月前
27

明治神宮に行ってきました

(2023年6月訪問) 代々木駅近くで昼過ぎに予定があったので,午前中どこに行こうかなーと地図を眺めていたところ「明治神宮の境内に入ったことが無い!」と気づきました. …

konakalab
2か月前
4

「スカウト目線の現代サッカー事情~イングランドで見た「ダイヤの原石」の探し方~」を読みました.

「スカウト目線の現代サッカー事情~イングランドで見た「ダイヤの原石」の探し方~」を読みました.著者はイングランドで4年間サッカー選手のスカウトをされていた田丸さ…

konakalab
3か月前
4

AFCアジアカップ2023予測振り返り

予測はこちら. カタールの連覇,ヨルダンの躍進,日本のベスト8など,波乱の印象があったかもしれない本大会ですが,予測精度はどうだったのでしょうか. 予測精度の評…

konakalab
3か月前
2

ブダペスト滞在メモ202306:シナゴーグとコーシャを体験したよ(2)

(1)からの続き. 訪問後いい時間になったので夕食.シナゴーグ内で宣伝されていたコーシャのお店(シナゴーグから徒歩2分)へ行ってみました.「コーシャ」は,ユダヤ教で食…

konakalab
3か月前
4

マルキーニョス・ディスタンス/レボリューションズ

(「マトリックス」は1作目のみ履修済みです) 概要Jリーグでの同僚関係の距離を1年ぶりに再計算してみた. グラフの中心性の指標をいくつか計算してみた. その結果,あ…

konakalab
4か月前
3

AFCアジアカップ2023を予測してみた

概要日本は全体1位の評価で優勝最有力候補 アジアで24チームの大会はやっぱり… 本編来週(1月12日)にAFCアジアカップが開幕します(2024年開催なのに大会名が2023なのが…

konakalab
4か月前
7

スポーツとデータに関する一般向け科学読み物を書きました

こんにちは.名城大学で教員をしている小中英嗣(こなか・えいじ)です. 実はこの1年本を書いていまして,2024年早々に発売されます(一部地域の書店ではすでに店頭に並んで…

konakalab
5か月前
14

論文が出版されました:「バスケットボールの個人攻守貢献度の開発」

論文が出版されました.2023年3本目です(2本目と3本目は同時出版).やったぜー!. Spoana #14で宣伝した論文のうち1本です . 主著者は修士論文としてこの研究を進めてく…

konakalab
5か月前
5

論文が出版されました:「対比較法を用いたパークファクター推定方法」

論文が出版されました.2023年2本目です.やったぜ. Spoana #14で宣伝した論文のうち1本です . 主著者は卒業研究で実際に手を動かしてくれた卒業生,第二著者が私,の構…

konakalab
5か月前
5
スポーツ観戦体験による自己紹介

スポーツ観戦体験による自己紹介

スポーツ観戦体験を羅列する形式での自己紹介です.

観戦体験は,現地/中継,回数・頻度で分類します.種別や会場も併記します.現地観戦経験ありで中継を見たことが無い,という競技は多分無いはず.

回数はうろ覚えです.中継ではフルマッチでなくても,ダイジェストよりも十分長く観戦して要所を抑えていれば「観た」と甘めに判定しています.

競技や種目の区分は適当で,記憶から抜け落ちているものも結構ありそうで

もっとみる
日本でどうやって試合を見るのかはわかっていませんが,UEFA EURO2024を予測してみました.

日本でどうやって試合を見るのかはわかっていませんが,UEFA EURO2024を予測してみました.

今年はUEFA EUROと夏の五輪があって忙しい年です.今年のEUROはドイツ開催.日本で試合を見る方法が決まっていないらしいですね.

前回はコロナ感染症のなんやかんやで1年ずれた2021年開催だったので,中3年.あわただしさが加速しています.その時の予測を活用してさぼって今大会も予測したいと思います.

ちなみに前回の予測は相当うまくいきました.現実がこっちによって来てくれた感じです.

過去

もっとみる
ポストシーズンをn戦先取方式とすると番狂わせはどれだけ減るか?(追記あり)

ポストシーズンをn戦先取方式とすると番狂わせはどれだけ減るか?(追記あり)

元NBA Japan編集長の及川さんの,今年のBリーグチャンピオンシップ準々決勝(CS-QF)の結果を受けてのコメントです.

CS-QFは3戦2勝先取方式で,基本的に金~月のうち3日間を試合予定日としています.どちらかが2勝したら3試合目は行われません.
2023-24シーズンのCS-QFではレギュラーシーズン(60試合)の上位4チームのうち3チームが敗退することとなりました.同様の形式のB2チ

もっとみる
大学教員として,授業設計について勉強した本を列挙します.

大学教員として,授業設計について勉強した本を列挙します.

(自分が通った)博士課程には授業の設計方法についてのコースワークはありませんでした.今はどうかよく知りません.授業を他者から観察されて批評される,という機会もありませんでした.こわいですね.

本棚を見ていたら,現職赴任前後で授業設計を勉強しようと思って読んだ本がいくつかあったのでまとめようと思います.ただ,内容は忘れてしまっているので,非定番だったりエキセントリックなものも混ざっているかもしれま

もっとみる
名古屋大学博物館に行ってきました.

名古屋大学博物館に行ってきました.

9年も在籍していてその後も何度も行っているわが母校,名古屋大学.博物館も持っています(2000年開館.私の在学は1996年から2005年なのでそれこそいつでも行けた.苦笑).地下鉄駅の掲示板で特別展の案内があったり,「いつか行こうかな…」と思いはやn年.近すぎると行かないんですよね.今回は久々に大学の研究室OB会があり,その0次会として訪問しました.

豊田講堂の横,大学の中心で地下鉄出口の近くに

もっとみる

「自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く」を読みました

ともに臨床心理士である著者とその奥様の,タイトルにもなっている「自閉症の子供って津軽弁話さないよね」(書籍内では津軽出身の奥様の津軽弁で書かれている)という会話からスタートする,ASD(自閉スペクトラム症)と方言の関係のついての研究成果をまとめた本.

臨床現場での気づきから始まり,徐々に調査対象を広げていき,得られた知見から仮説が修正され,合理的で一貫した説明を伴う解釈へと進んでいく様子が分かり

もっとみる
Jリーグは何試合目までの結果で何がわかってしまうのか?

Jリーグは何試合目までの結果で何がわかってしまうのか?

概要Jリーグ,3試合目までの結果で結構なことがわかってしまう.

本編2024年のJリーグ開幕しましたね.まだ2試合ですが,私の贔屓チームは成績が芳しくなくて,ううーん,という気分です.それでも「まだ2試合っしょ」という気分でもいたのですが,手元で試合結果を定期的に集計しているので色々調べてみました.

今日調べる内容は,「開幕n試合目の勝点と最終順位の関係」です.特に込み入ったテクニカルな処理は

もっとみる
明治神宮に行ってきました

明治神宮に行ってきました

(2023年6月訪問)
代々木駅近くで昼過ぎに予定があったので,午前中どこに行こうかなーと地図を眺めていたところ「明治神宮の境内に入ったことが無い!」と気づきました.

特別参拝に興味がありましたが時間が合わなかったのと,多分もう満員だったと思います.

ミュージアムでは明治神宮の成り立ちがわかってよかったです.拝観料から連想すると展示室がコンパクトですが,隈研吾氏の設計の建築を見学する代金とお賽

もっとみる

「スカウト目線の現代サッカー事情~イングランドで見た「ダイヤの原石」の探し方~」を読みました.

「スカウト目線の現代サッカー事情~イングランドで見た「ダイヤの原石」の探し方~」を読みました.著者はイングランドで4年間サッカー選手のスカウトをされていた田丸さん.noteアカウントをお持ちで本書についての記事も書かれています.

元は光文社さまでの連載のようです.

無料公開の記事もあるようです.私は今知りました(笑.

プロクラブのスカウト経験者が実体験を語っている本なので面白いところしかない

もっとみる

AFCアジアカップ2023予測振り返り

予測はこちら.

カタールの連覇,ヨルダンの躍進,日本のベスト8など,波乱の印象があったかもしれない本大会ですが,予測精度はどうだったのでしょうか.

予測精度の評価には実際に起きた回数と,それが起きると予測した確率の合計を比較します.提案手法での予測勝・分・負の合計はそれぞれ33.5, 10.6, 6.9でした.実際は33,10, 8だったので少しだけ上位を過大評価していた(予測した割には強いと

もっとみる
ブダペスト滞在メモ202306:シナゴーグとコーシャを体験したよ(2)

ブダペスト滞在メモ202306:シナゴーグとコーシャを体験したよ(2)

(1)からの続き.

訪問後いい時間になったので夕食.シナゴーグ内で宣伝されていたコーシャのお店(シナゴーグから徒歩2分)へ行ってみました.「コーシャ」は,ユダヤ教で食べてもよいとされている食事のことのようです.イスラムのハラールや仏教の精進料理のようなものでしょうか.

数年前から,「右から横書きがなんかかっこいい」というだけの理由でヘブライ文字とアラビア文字を何とか文字と認識できるように練習し

もっとみる
マルキーニョス・ディスタンス/レボリューションズ

マルキーニョス・ディスタンス/レボリューションズ

(「マトリックス」は1作目のみ履修済みです)

概要Jリーグでの同僚関係の距離を1年ぶりに再計算してみた.

グラフの中心性の指標をいくつか計算してみた.

その結果,あのレジェンドがやっぱりいまだにJリーグの中心であることが判明した.

本編この記事はこれら↓の続編です.

元ネタはtkqさんの名作↓.

エルデシュ数の説明は面倒くさいので上記の過去記事をご参照ください.また,self-cont

もっとみる
AFCアジアカップ2023を予測してみた

AFCアジアカップ2023を予測してみた


概要日本は全体1位の評価で優勝最有力候補

アジアで24チームの大会はやっぱり…

本編来週(1月12日)にAFCアジアカップが開幕します(2024年開催なのに大会名が2023なのがちょっとめんどい).これまでの大会同様張り切って予測しましょう.
直近の大規模大会はもちろんワールドカップですが,大陸選手権であることと大会形式から,EUROの方が特徴が近いと思います.

ソースコードを流用有効活用

もっとみる
スポーツとデータに関する一般向け科学読み物を書きました

スポーツとデータに関する一般向け科学読み物を書きました

こんにちは.名城大学で教員をしている小中英嗣(こなか・えいじ)です.

実はこの1年本を書いていまして,2024年早々に発売されます(一部地域の書店ではすでに店頭に並んでいるそうです).ばんざーい.

どんな本なんですか?私がここしばらく専門にしている,「スポーツとデータ」をテーマとした一般向け科学読み物です.構成はこんな感じ.

第1章 野球とセイバーメトリクス ――スポーツデータ分析のパイオニ

もっとみる
論文が出版されました:「バスケットボールの個人攻守貢献度の開発」

論文が出版されました:「バスケットボールの個人攻守貢献度の開発」

論文が出版されました.2023年3本目です(2本目と3本目は同時出版).やったぜー!.

Spoana #14で宣伝した論文のうち1本です

主著者は修士論文としてこの研究を進めてくれた卒業生,第二著者が私,の構成です.この論文は私が指導した修士論文では初めてのスポーツデータ分析を題材としたもので,その意味でも感慨深いものがあります.発表でシンガポールにも行けたし.

守備の評価は難しいのです.

もっとみる
論文が出版されました:「対比較法を用いたパークファクター推定方法」

論文が出版されました:「対比較法を用いたパークファクター推定方法」

論文が出版されました.2023年2本目です.やったぜ.

Spoana #14で宣伝した論文のうち1本です

主著者は卒業研究で実際に手を動かしてくれた卒業生,第二著者が私,の構成です.テーマは「野球のパークファクター推定方法をより適切にしよう」です.

パークファクターとは何で,何が課題となっているのか?

野球は試合会場(野球場)の大きさが厳密に規定されていません.球場の形状やフェンスの高さ

もっとみる