見出し画像

山本五十六流の育児伝授で、1ヵ月で夫が娘の丸一日のお世話ができるようになった。

夫が、このゴールデンウィークでほぼ完全に、生後2か月の乳児のお世話を丸1日できるようになりました。

お陰様で、生後2か月なのに、日中のZOOMミーティングが1日に2回はできるし、先週は丸1日のオンラインセミナー(10~19時)に参加できました。

生後まもない頃は、夫は抱っこもこわごわで、娘が泣いたら「はい」と返却されていたのですが、最近は泣いたら自分が率先して様子を見に行き、オムツを替えて抱っこしてあやしています。

現在我が家は、あたかもお母さん2人の2オペ体制になったので、大変子育てが楽になりました。でも、最初からそうだったワケじゃありません。

日中子育てが大変という同期ママのためにも、自分が第二子を産んだ時のためにも、段階的に夫が育児の戦力になったプロセスを記録したいと思います。

ひと言でいうと、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」山本五十六の言葉に尽きる、という感じでした。

母親は必死で情報収取をするのと、毎日の子育てでどんどん情報はアップデートされてゆくのに対して、父親は圧倒的に子供との接触時間が短いです。だから、「娘や妻が何を望んでいて、いまどういう状況なのか」が分かりません。だから、まずはやってみせる、が重要です。


ステージ1 やってみせる

子育ての1日のタスクは膨大です。いきなり全部を頭に入れろ、はかなり難しいので、ひとつひとつ分解して、全工程を「やってみせる」ようにしました。

子育ての1日のタスク

7時頃 朝の目覚め、おむつ替えと授乳。顔を拭いてやる。
8時頃 朝寝
9時頃 朝ねから目覚めるので、オムツチェックをして朝の日光浴
10時頃 授乳、ちょっと遊ぶ
11時頃 昼寝
12時頃 起きるのでオムツ替えと授乳
起きてから2時間以内の昼寝と、3時間おきの授乳を繰り返して
19時頃 お風呂→授乳
20時頃 ウトウトするので就寝
※起きたら、オムツと空腹を確認して、また寝かせる
夜中の授乳はママ担当


▼「ねて、みてみて!」と娘の可愛さを共有する

と、こんな感じで1日の流れとイベントを夫に共有しながら
ひとつ一つのイベント(授乳や朝の洗顔など)を、夫が近くにいるタイミングで、「教える」のではなく「ねぇ、見てみて!」という言い方で共有するようにしてきました。

これ大事で、「こうやるんだよ!」と教えるのではなく、共有する。

たとえば授乳では、
「見て見て!こんなに飲んでる!」からはじめて
「この飲み方になったらむせちゃうんだよね」
「こうやってトントンしてあげると落ち着くの」
「最近は、お腹一杯ってなったら手で乳首をはずしてくるんだよね」
「頭がこの角度で飲むと、あんまりむせないかも」
「この泣き方はお腹すいたかな?」

と、育児の実況中継をしながら、娘の可愛い様子を一緒に楽しむようにしてきました。

おっぱいはお母さん!という役割も、
先日1日セミナーに参加していた時は、
搾乳した母乳を夫に飲ませてもらうことで離席せずにすみました。

それも、飲ませる時の娘の身体の確度や、
お腹いっぱいのサイン、お腹が空いているときの泣き声を
実況中継で夫は学習して、げっぷの出させ方などは彼のほうが上手なので、いつも「げっぷお願いしまーす」とバトンタッチすることが出来るようになりました。
 
他のタスクもそうで、
洗顔は、
「顔を拭かれてるときのこの仕草がかわいいね!」

オムツ替えも、
「オムツ外したときに伸びをするポーズがかわいいよ」
「外した後にうーーん!って言うのが、うんち出ないかドキドキするよね」

といった感じで、手を動かしているのは私なのですが、
私が行って観察した事実を共有することで
夫にも状況をみて判断する観察眼が育ちました。

観察眼という意味でいえば、彼は研究職で観察が仕事ということもあり、寝かしつけのプロセスや、眠いサインなどは彼のほうが上手くキャッチします。汗

そんな風に、まず、ぜんぶを「やってみせる(≒可愛い瞬間を共有する)」ことを意識しました。

あとは、月例に合わせた1日のサイクルを紙に貼って共有しました。

●活動時間
●授乳のタイミング
●お風呂の時間

生後2か月の赤ちゃんは、活動時間(機嫌よく起きていられる時間)が
最長でも2時間なので、その時間が来る前に眠れるようにします。

母乳は3時間たったら必ず飲ませるようにする、というベースルールを共有しておきました。

夫にも共有した書籍はこちらです



ステージ2 さてみせて、褒める

全体の流れや1つ1つの動作を何度か見て貰い、夫が慣れたら「させてみせ、褒める」フェーズです。

▼チャレンジできる回数の多いタスクから、させてみる

私が最初に夫に任せたのは、オムツ替えです。

オムツ替えは1日10回くらいやってますから、何度でもトライするタイミングがあります。オムツ替えも結構コツがいるんです。

オムツを外す前に、赤ちゃんのお尻を持ち上げて、新しいオムツを下に敷いてからふるいオムツを外さないと、オムツを外した瞬間にウンチやおしっこをしてしまうことがあります。(経験者)

それを共有して、まずは赤ちゃんの足を持ち上げてもらう、これだけからスタートしました。その時、「赤ちゃんの足、気持ちいいよね~」と、一緒に太ももを触って、夫婦でふれあいを楽しむ言葉がけをしました。

それから夫は、オムツ替え以外のときも、赤ちゃんの足を触ること、フニフニして遊ぶことをするようになりました。足をフニフニしていると、オムツ替えのサインのオムツのラインが「黄色→緑」になっているのが見えるんで、夫は「オムツが濡れてるかも」と気が付くようになりました。

その後も、夫がオムツを替えるところを一緒に見て、うんちのときは「意外とここにもウンチが入り込んでるんだよ」と説明して、肉をかきわけてあげて(ほんとプリプリなんですよ…)おしりふきで拭くのを手伝ってあげたりしました。

▼いきなりやらせて叱る、は失敗パターン

オムツ替えひとつでも難しいところがあるので、3~5回は一緒にオムツ替えをしました。そこから、全部のコツを見て貰ったところで、ひとりでやって貰うようにしました。

最終的に、1人でやってもらう時は、「オムツ替えの写真を撮りたい」といって、夫にオムツ替えを1人でやってもらうようにするのを見届けて、今では勝手にオムツ替えサインの色を確認したり、おしりの臭いをかいでオムツ替えをしてくれるようになりました。


ステージ3 おぼえたタスクを繋げて、長いじかん席を外してみる

基本的に、子育てのユニットである
オムツ替え・授乳(哺乳瓶に搾乳しておく)・遊ぶ・寝かしつけ

日中はこの繰り返しなので、この4つのタスクをこなせるようになると、日中のオペレーションは完璧です。

我が家は、ゴールデンウイークにこの4つのタスクを完全に共有して、ある程度長い時間お任せしてみることにしました。

ただ、1日仕事なので突然「今日は1日セミナーに参加したいから、娘おねがい!」ではなく、1ヵ月ほど前から「●月●日はこういう講座を家で受講したいから、みててくれる?」と事前アポを入れておきます。

▼任せるといっても、ヘルプできる余地を残しておく

できるとは言っても、一切娘のことにはノータッチというと、夫も不安になってしまうので、「泣いて大変だったら見にいくね」なにか困ったことがあったら、「私の部屋につれてきて大丈夫だから」と言っておきます。

ちょうど2か月半ですが、先日から急に哺乳瓶拒否がはじまったので、授乳は私がしなくてはいけません。お互い、ぴよログというアプリでサイクルを記入しあっているので、私もアプリをみて「そろそろ3時間だな」と分かるので、オンライン講座を受講しながら授乳をしたり、自分から夫に声をかけて娘の様子を見たりしています。

夫が1人で娘の用意お世話ができるとしても、一緒に育児を楽しみたい

▼マスターした育児タスクでも、一緒にやってます

また、夫はオムツ替えはじめ全てのタスクは1人でちゃんと出来ますが、いまだに一緒にオムツ替えをします。(夫婦でオムツ替え、他の育児も楽しいからです)

例えば、一緒にリビングに3人でいるときに「ブリブリ―!」と音がします。(ウンチです)
そしたら、夫が娘を、オムツ替えする場所(リビングの平坦なソファ)に移動させて、ベビ―服を脱がせてオムツの確認をしている間に、私が替えのオムツを寝室に取りに行きます。

夫が娘の足を持ち上げて、私がオムツを敷く、一緒に何がでているのか確認して(笑)、オムツを包んだら私が捨てにいく間に、夫が娘のベビー服を着せて抱っこして落ち着かせる、という具合です。こうして、娘の体調変化や、うんちのサイクルなどを一緒に見ながら会話しています。

なんで一緒にやるかっていうと、夫に育児を覚えてもらったのは、夫に娘を任せっぱなしにしたいからではなく、夫婦で育児を楽しめるように、私が夫に恨みつらみを感じずに、夫を大好きなまま子育てをしたかったから

どちらも同じだけ家事・育児ができるからこそ、余裕をもって娘を可愛がることが出来る。成長を楽しむことができると思っています。

ステージ2のタイトルで、褒める、と書きましたが、「できたじゃん!」は上から目線なので、「娘ちゃん、気持ちよかったね~嬉しいね~」と娘からパパにありがとうを代弁していました。

また、私からは「オムツ替えしてくれたの?!ありがとう」とか「そんな技もマスターしちゃったの?すごいね~!」と伝えるようにしています。


▼夫のほうが上手な育児タスクもある

現に寝かしつけの方法は夫のほうが観察して上手になっているので「コツを教えてください」と教えを乞うこともあります。ちょっと嬉しそうに夫はコツを教えてくれたりします。

▼逆に叱られてモチベーションが下がることもあるので、自分ではしないようにと思える。

娘の飲み方でむせるタイミングをつかむのは、夫のほうが上手になってしまい、私が授乳しながらスマホを見ていると、「おい、むせるぞ」とか「その飲み方のときはむせるから早く乳首を離してやらなきゃダメじゃないか」と怒られて、すっごく凹むことがあります。

こうして子育てについて、また家事についても自分の担当になっていることに横から口を出されると、こんなにもやる気をなくしてしまうのか、とわが身を振り返るよいキッカケになりました。

他の様々なタスクも、まずは夫婦で子育てを楽しむというテンションで、ことあるごとに、私が行う育児を2人で見ることができるような言葉がけをしてきました。

以上、我が家の育児のお話でした。
夫への語り掛けを工夫することで、夫はおそらくストレス少な目で育児のタスクを覚えていったのではないかと思います。




この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?