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モヤモヤを解消し、報酬をあげて気持ちよく仕事を進める方法

今日はフリーランスとして働くある友人がモヤモヤしているというので、その対策について考えてみました。

お悩みはこんな感じです(デフォルメしています)

固定給をもらってフリーランスとして仕事をしているAさん。クライアントとん関係性は良いのですが、クライアントのやりたいことが多くて振り回されている感覚があって疲れてきてしまった。仕事量は増えているけど報酬も変わらないのでなんとかしたい。なんとかしたいけど、いくらが適正かもわからない。

というお悩みでした。私もこういう時期がありました。そして独立した現在では、自分もこういうタイプなので、つい「私のことかな」と思ったのですが(笑)違うようです。

その解決策と対策について、今日は書いてゆきたいと思います。

まず、何にモヤモヤしているのか書き出す!

まず、自分が何にモヤモヤしているのかを書き出します。

大人になってから、誰かが「大丈夫?何が大変なの?何がモヤモヤしているの?」と言ってくれることはありません。

それなら、自分が自分に対して問いかけてあげて、コーチングする必要がありますよね。さあ、紙とペンを出して、モヤモヤしていることを書き出してみましょう。30分くらい出尽くすまで書き出すといいですね。

・報酬が不満なのか
・仕事の進め方が不満なのか
・仕事の他になにか問題があるのか
・とにかく気になること、浮かんだことを書き出す

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相手の要求を確認する

報酬だろうとコミュニケーションだろうと、まず、仕事で有る限り相手がアナタにどのような仕事を、成果を求めているのかを確認しましょう。

何を求められているのかな?

この問いに3秒で答えられなければ、コミュニケーション不足です。確認は怖いかも知れません。「そんなことも分かっていなかったの?」と思われるのが怖い、それもわかります。でも相手の要求や期待を確認しないまま、また時間が経過しているなら、状況は良くなることはありません。相手の希望の確認を都度、定期的に行いましょう。

タイミングとしては、
・定例ミーティング
・依頼された瞬間
・依頼の進捗を確認されたとき
・別の仕事の完了報告をするとき

相手とのコミュニケーションが発生するタイミングで聴きましょう。なければ作ります。

期待と現実のギャップはないか

そして、アナタが役割としてやっていることと、期待のギャップを確認しましょう。もし、アナタが良かれと思ってアドバイスをしていたとします。

でも、もし相手にとってのアナタがただの作業員で、作業の完遂しか求めていないのだとしたら、アドバイスや助言は余計なお世話です。自分が相手にとって、どんな価値提供をする人間なのかを見極める・あるいは直接確認する・相手の対応や開示される情報の内容から判断することが大切です。

ウェルスダイナミクスでは、「ウェルスネットワーク」という関係者にどのような価値提供をしているのかを見て、自分の価値を高めるというワークがあります。その図をお借りしました。自分は相手にとって、どの価値を提供しているのかを考えてみましょう。

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相手のリクエストが、チームメンバー(生産活動の手を動かす人員)なのだとしたら、アドバイザーのつもりでアドバイスをしても評価は得られません。

「そんなことより頼んだ仕事をしてよ」と思われて終わりです。まずは自分が求められている役割で価値提供をすることで、評価が上がり、新たな役割で価値を提供するチャンスも巡ってきます。

リクエストにどのように答えているのかを確認する

では、具体的に役割を確認した上で、アナタはずれていなかったとしましょう。そしたら、次はその中身です。アナタがどのようにリクエストに答えているのかを確認してゆきましょう。

想像しやすいかも知れませんが、

「これをやっておいて」
「はい」

言われたことをやるだけでは、時給は上がってゆきません。


1)アルバイト的な仕事の受け方
指示に対して、「はいわかりました!」と目的やアウトプットの形や納期も確認せずに取り組む。素直でいいです。余計なアドバイスをしてくる人よりずっといい。

でも、この働きかたは、後からきた仕事を進めるためにほかの優先順位を投げ打って、その日のうちに取り組み1日で終わるものは当日に提出!そして完成品を見てもらった後に、修正や「ちょっと違う」というものをもらって1からやり直す。

暇なうちはいいかも知れませんが、優先順位くらいは確認しておかないと後々トラブルやミスにつながってしまうかも知れません。期待通りにやったのに、結局怒られてしまった、ということにも繋がりうる働きかたです。ほか人からの仕事と並行したときに、困ってしまうでしょう。

2)会社員レベルな仕事の受け方
次に、指示に対して「わかりました。納期はいつまでですか?」と確認して、自分なりのやり方で取り組む前に、「こんな形で作っています」と途中経過を報告して修正を早い段階で貰う。
納期に間に合うように仕事を仕上げる。特に前後情報の収集や提案などはしない人です。

この段階(期待したことを提供できていて信頼を得つつある)になって、初めてできるのが、前後情報の収集と提案です。

前後情報とは
・なぜやるのかという目的
・現在困っていること
・最高の状態としてどんなゴールを期待しているのか
・その仕事を、アナタ以外の誰とどのように進めているのか

そう言った情報です。
この情報があって初めて、よりよくするためには?という指示されたやり方以外の提案ができます。でも、依頼されたやり方の仕事ができないうちからこの改善や提案は聞いてもらえません。意欲は買ってくれるかも知れませんが、いつまでもバイトレベルの依頼の水準を満たさない状態では、このやりとりは次第に依頼主にとっては無駄な時間になります。

なので、最優先で依頼されたことは完遂できるレベルになりましょう。

最後に、さらに発展した働きかたについて。

3)コンサルタント的な仕事の受けかた

依頼されたことを「はい」とうけた後に、
・いつまでに必要か
・どんな目的で必要か
・自分の後に誰がこの仕事を受け取るのか

こう言ったことを知った上で、さらなる提案や改善方法を提案しながら、あるべき姿を提示しながら仕事を進めるというフェーズがあります。

これも、全部「質問」で聞かれたらウザいので

「こういう目的で利用されるという理解でいいですか?今、Aという別の仕事があるので、明日の〜〜時からの着手になります。
提出の形はエクセルとパワポである程度見た目が整っている方がいいですか?」
そんな感じで仮説を立てて聞いてみましょう。

仮説が立たないなら、日頃のコミュニケーションが足りていないと言えるでしょう。依頼主がどのような動きをしていて、どんな関係者が周りにいて、今回のこの仕事なら誰と進めるのか、そういった情報を知らないとこうした関わりかたはできません。

そういうことが見えない状況で仕事をしているなら、3段階目のコンサル的な関わりかたはまだ早いと思います。2段階目で相手の二度手間を防ぎ、時には「盲点」を見つけてあげて、より良くするような関わりに尽くしましょう。

2段階目の働きかたで、相手からの信頼を勝ち得てくると「こういう人と話をするから同席して」と情報共有をする価値があると思ってもらえて、どこにでも呼ばれるようになります。そういう状態になって初めて、相手の仕事の全体像や思考回路が見えてくるようになるのです。

兎にも角にも、「あれやって欲しい」という、確実にできるタスクだけを振り分けられる状態でのフリーランスというのは、下請け状態から抜け出せていません。

難しいと感じるか、やってみようと思えるか

ここまで読んでいかがでしたでしょうか。
「よし、やってみよう」と思えた人は、ぜひモヤモヤを書き出し、相手の希望していることを聞き出して、早速1〜3段階の働きかたに取り組んでみてください。

もし、「大変そう」と思われたなら、いきなり取り組んでもうまくいきません。まずアナタは疲れています。

ゆっくり休んでください。仕事に追われていて、休むこともできていない状況かも知れません。まず、気になっていることを書き出して、とりあえず書き出すだけ書き出して、1日ぐっすり眠ったり、軽く運動をして心拍数をあげて、ゆっくり休んでください。

疲れた頭と体では、ポジティブで前向きに状況を変える力が湧きません。

少しでもお役に立てたら幸いです。
私も少し疲れているので、今日はぐっすり眠ろうと思います。


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