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不登校に関する全国調査の結果を一次情報まで見てみました

こんにちは。こもくです。

私は現在31歳ですが、高校生1年生の冬に不登校(引きこもり)になりました。

自身の不登校の経験から不登校児への指導に強い関心を持っており、noteで記事を書いたり、個人の仕事として家庭教師をしたりしております。

さて、2024年3月26日、「不登校に関する全国調査 回答方法を見直しへ 文部科学省」というニュースがNHKで報道されました。

本記事ではこの「不登校に関する全国調査」を情報源まで見ていきます。



■NHKの記事内容

上記NHKの記事内容を一部引用します。

不登校に関する文部科学省の委託調査の結果が25日に公表され、不登校のきっかけに関する質問で児童や生徒自身の回答は心身の不調に関する項目がおよそ7割となった一方、教員では2割未満となるなど認識に大きな開きがあることが分かりました。

不登校のきっかけについて、生徒と教師との間に認識の差があると指摘しています。

気になったので一次情報まで見てみました。
一次情報は下記Webサイトより確認することができます。


■不登校のきっかけ

以下、一次情報より引用します。

教師には、「以下のような事柄が事実としてあったか」を質問しており、不登校の児童生徒には「あなたが最初に学校に行きづらい、休みたいと感じ始めたとき、学校や家で、次のようなときに、つらいと感じたことはありましたか。」と質問した。
保護者には「お子さんが一番最初に学校を休むようになった(休みがちになった)きっかけは、何だと考えますか。」と質問した。

生徒が不登校になったきっかけについて、教員と生徒自身と保護者に尋ねたものです。

上のグラフを見てみると、ほぼ全ての項目について生徒自身と保護者の間に認識の開きはありません。


1)「教員」と「生徒と保護者」の間での認識の差

他方、「教員」と「生徒と保護者」の間では認識が乖離している部分があります。
下のグラフで、赤線が引いていある箇所です。

生徒と保護者は不登校のきっかけだと考えているのに、教員がそうは思って項目が次の通りです。

・いじめ被害
・教職員への反抗、反発
・教職員とのトラブル、叱責等
・体調不良の訴え
・不安、抑うつの訴え
・居眠り、朝起きられない、夜眠れない

これらの事項は、現状として教員が把握できていないということです。
対処に向けて、生徒や保護者が自発的に動く必要があります。

どれも一筋縄ではいかない問題ですが、「不安、抑うつの訴え
」「居眠り、朝起きられない、夜眠れない」は対応策として心療内科・精神科の受診が考えられます。


2)「教員」と「生徒と保護者」の間での認識の一致

「教員」と「生徒と保護者」の間で認識に差がある事柄を上で紹介しましたが、認識が概ね一致している箇所もあります。

グラフを再掲します。青線部にご注目ください。

・学業の不振
・宿題ができていない等

学業周りのことは、教員が把握できていることがわかります。
学校側に対して、相対的に相談しやすいかもしれません。

また、個別指導塾に通うことや家庭教師を雇うことも解決策になるかもしれません。


■関連書籍

元不登校児として、読んで心が少し楽になった書籍をご紹介します。

|ゴールの見えない不安〜不登校はいつまで続くのか〜
|「自分責め」から卒業
|不登校の子にやってはいけない三つのこと

下記書籍より

|悩むをなくそうとしない。「理解」する
|「いい・悪い」「好き・嫌い」をやめる
|「わたしはわたしを肯定する」
|相手のことを「判断」しない

下記書籍より

上記書籍は初月無料のサブスクKindleUnlimitedで読むことができます。


不登校の方と保護者様が少しでも心穏やかになれるよう祈っております。

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