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映画「チャンシルさんには福が多いね」感想(ネタバレあり)
見た翌日に、あらためて良かったなあとじわじわ思える映画がある。「チャンシルさんには福が多いね」はそんな作品だった。
40歳の映画プロデューサーのチャンシルは、一見すると「福が多い」とは言えない。一緒に仕事をしてきた監督が急死し仕事もなく、恋人もいない。何をしたいかもわからず、年下のフランス語講師ヨンに恋をするもフラれてしまう。
それでも作品を見終えると、「チャンシルさんには福が多いね」と素直に思
映画「友だちのうちはどこ?」感想(ネタバレあり)
イラン映画「友だちのうちはどこ?」を見た。
アッバス・キアロスタミ監督作品。この監督を知ったのは「鍵」という映画だった。「鍵」は男の子が赤ちゃんと留守番をする話なのだが、ヒヤリハットの連続で、ドキドキさせられる映画だった。
この作品も、友達のノートを持って帰ってきてしまったアハマッドがそれを返しに行くというシンプルな内容ながら、臨場感たっぷりだった。
なんといっても真に迫っていたのは大人たちの
無名人インタビュー公開
先日受けた「無名人インタビュー」の記事が公開されました!
改めて読んでみると、自分の人生のなかで重要な出来事、当時は一大事だと思っていたけれど今となっては何でもないことの違いがわかった。人生のありのままではなくて、私自身の切り取り方や感じ方が反映されたインタビュー。ああここが太字になるんだなあ、なんて発見もあった。
人が読んで面白いのかどうか客観的にはわかりませんが、お暇があれば読んでください
田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』
うつで療養中の私には、この本は身にしみるものがあった。
この本では、色々な経緯でうつや双極性障害になった人が寛解するまでの体験談を紹介している。漫画形式でうつ病を表現している本は前より増えてきたとはいえ、多くないと思う。この本にある抑うつ状態にのみこまれていく描写はとにかくリアルで、切実だ。灰色で顔があるもやもやした物体が沢山患者に取り憑いている。とくにうつのどん底、いわゆる急性期にいるときをよ
無名人インタビューを受けて
今日、無名人インタビューを受けたのでその感想を書く。
無名人インタビューとはその名の通り、無名の人へのインタビューを記事にしたもの。私はnoteを始めた直後この企画を知り、すぐに申し込んだ。ためらいはなかった。なかなか自分の話を一時間もする機会はない。私の何の変哲もない人生の話。どこが注目されて、どこが太字になるんだろう。
受けてみた結果、とても面白く楽しい時間になった。インタビュアーのqbc