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論理的思考力とは

こんにちは😺
今週の投稿では、今後webディレクター限らず、現代社会で生きていくにあたって身につけておかなければならない大事な考え方について書いていきます。


VUCA時代

現代は、予測できない環境変化から、VUCA時代に突入したといわれています。

(volatility)       = 変動性
(uncertainty)  = 不確実性
(complexity)   = 複雑性
(ambiguity)    = 曖昧性

例えば、新型コロナウイルスの感染拡大はだれにも予測できなかったですし、その対策や防止方法もSNSが普及した今、何が確実で何が不確実なのか、取捨選択する作業が必要になります。
このように、時代の変化によって、私たちが既に持っている経験や知識では解決されない未知の問題に直面することが多くなりました。

そのような現代で生きていくためには、経験や知識に頼ることなく、常にゼロベースで物事を考える「論理的思考力」が必要になります。

論理的思考力

論理的思考力とは

「論理的思考力」とは、その名の通り、論理で物事を理解する考え方です。
何かを説明するとき、物事の結論までの筋道を矛盾なく考えられているだけで、その結論の信憑性が一気に上がります。


「母の日に送るメッセージカードをデザインA~デザインCの中で選んでください」

デザインCを採用したいと意見を述べる場合、

「デザイン案A~Cの中で最も母の日を感じられるデザインCを採用したいです。」
という意見よりも、
「デザイン案A~Cの中でデザインCを採用したいです。なぜなら、デザインAはシンプルなデザイン、デザインBはクリスマスのイラストが描かれており、母の日の連想ができないからです。A,Bに比べ、デザインCでは多くの人が母の日のシンボルとして認識しているカーネーションの絵が描かれているため、母の日の連想ができます。また、デザインA~Cの中で唯一、デザインCは罫線が描かれており、メッセージをより読みやすくすることができると思いました。」

という意見のほうが、論理的で、聞き手側がなぜデザインCを選択したのかが理解しやすいと思います。
このように、人と話をするうえでなぜそれが言えるのかという根拠づけを行うことは、その話の説得力を高めるために非常に重要なことです。

論理的思考に必要なスキル

論理的思考力を鍛えるために必要な5つのスキルについて説明します。

  1. 物事を客観視し、変化や共通点、矛盾に気づくスキル

  2. 物事に対して「なぜ?」と疑問をもち、問いに変えるスキル

  3. 知識や実体験から問いと照らし合わせ、分析し、解決に導くスキル

  4. 解決策を筋道を立てて論述するスキル

  5. 新しい豊かなアイデアを発想するスキル

この中でも私が最も重要だと感じるのが解決策を筋道を立てて論述するスキルです。これは仕事だけでなく、日常会話の中でも身に着けておかなければならないスキルだと思います。疑問を問いへと展開できたら、その解決策へ導く筋道を構造化する作業が必要です。この作業があることで、矛盾のない論理的な考え方に近づきます。
では、構造化するうえで大切な考え方を下記で説明していきます。

MECE

MECEとは

MECE(ミーシー)とは、論理的思考法の基本と呼ばれる概念です。
日本語にすると「モレなく、ダブりなく」という意味合いです。
もし、構造化している際に「モレ」や「ダブり」が生じると、最も重要なリスクを見落としてしまっていたり、作業の二度手間が発生します。
このようなミスをなくすためにMECEが必要になります。

よく課題解決に向けて話し合いをしていると、どんどん視野が狭くなり、細かいところばかり話し合ってしまったり、結果的に何を解決したいのかわからなくなってしまったりすることがあります。そんな状況にならないためには、物事を俯瞰的にみつめ、モレとダブりが発生していないか常に意識して話し合いを進めることが大切です。
MECEに考えるためのアプローチ方法が2つあります。

トップダウンアプローチ

トップダウンアプローチとは物事の全体像を決定した後にその全体像を構成する要素を当てはめる方法です。ゴールを先に定めることで物事を客観視でき、ゴールを意識しながら進めることができます。
しかし、全体像を正確に把握していないと、モレやダブりが発生しやすいです。そのため、全体像に明確な定義がある場合に最適な方法です。

ボトムアップアプローチ

ボトムアップアプローチとは、構成要素を思いつく限り洗い出した後に、要素をグループ化し、全体像を描いていくアプローチ方法です。例え、全体像が不明慮だとしても、要素から全体像を見出すことができます。
しかし、全体像が分からないことで要素を洗い出してしまうと、ゴールとその道筋がズれてしまったり、モレやダブりが発生しやすいです。一方、未知の段階でも思考がしやすいため、全体像がはっきりしていない場合に最適な方法です。

まとめ

論理的思考は、人とコミュニケーションをとるうえで自分の考えをより正確に伝え、人の考えを理解し尊重できる力も持っていると思います。
例えば、webディレクターにとって最も求められていることは、その広告がクライアントの事業成果にどれほど貢献しているのかどうかです。この貢献度をより高めるために、クライアントが何を求めているのかを分析し、その分析結果から課題を見つけ、課題解決に向けて論理的思考を発展させる必要があります。

知識や経験を身に着けるだけでなく、こういった思考力を身に着けることも、webディレクターになるうえで忘れてはいけない重要なポイントであることを学びました😀











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