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アジア紀行~カンボジア・アンコール遺跡の旅⑪~
MR.キーのこと見知らぬ土地を旅する者にとって、旅が楽しいものになるかどうかは、その土地で出会う人に左右されることが多い。
このカンボジアの旅で、私が最も長い時間いっしょに過ごすことになったのは、バイクドライバーのMR.キーだった。キーさんは高校の先生で、学校では英語を教えているという。本当かどうか、確かめる術はないが、町を走っているとき、トラックの荷台に乗っていた若者が彼に挨拶をしたことがあった
龍谷ミュージアム 春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」~展覧会#59~
文明の十字路「文明の十字路」という言葉をときどき聞く。東西文明の交わるところという意味だろう。具体的にどこの国と限定することは難しいが、一般的には中央アジアとその周辺の地域を指すと思われる。
古代における東西の交通路・通商路といえば、シルクロードである。あの玄奘三蔵も、インドの経典を求めてこのシルクロードをたどった。
玄奘の旅は『大唐西域記』に詳しく記されているが、唐の長安を出発したのは629年
アジア紀行~カンボジア・アンコール遺跡の旅⑧~
シェムリアップ3日目の午後午前中に訪れたプリヤ・カーン(Preah Khan)の印象が強烈で、まだ余韻が残っている。バイクタクシーのキーさんとの約束の時間は午後3時にしてあるので、時間的に余裕があるのがうれしい。
まずは腹ごしらえ。ホテルのレストランで、ハムサンドとグレープフルーツのジュースを注文する。サンドウィッチに入っているタマネギの味が強烈だが、それがまた美味しい。
部屋に戻ってシャワーを