見出し画像

断捨離を続けてパンプスが0足になったら思いがけない色に惹かれて一歩踏み出せた話。

ふとした時にスイッチが入り、その時思う不必要な物を手放す。いわゆる断捨離を続けてきました。タイミングはいつも突然に。
独身時代は靴がたくさんありました。
だんだんとヒール靴は履かなくなり、断捨離の度に減らしてきました。

断捨離って面白いですね。ミニマリストという程ではないので正しくは語れませんが、続けて行くと感度が上がって行く気がします。

綺麗なラベンダー色のパンプスを大切にとっていました。大切にしていたので傷みもなく、捨てる理由もないので度重なる断捨離の審査は毎回通過。

ある時夢を見ました。そのパンプスを履いて、必死に泥沼の中を歩いていて、パンプスはもちろん泥だらけ。それを見た通行人がぎょっとした顔をする。そんな夢でした。

起きてからも、何だかインパクトのある夢だったなとしばし余韻?に浸りつつふと、

そういえばこの靴、もうずっと履いていないな。綺麗な状態だし捨てる理由もないと思っていたけれど、そもそも最後に履いたのがいつかも思い出せない位になっていました。

というか、購入したのは今の夫の前の前位の彼と付き合っていた時、という記憶はあります 笑 当時年上の彼で、そのパンプスを履いた私を見て、「いつの間にそんなに大人になったの。」と言った場面だけははっきりと覚えています。

何だか、今すぐ手放した方がいい気が急にしてきました 笑 あの夢だって、何かのお告げかもしれない。
その彼とはとてもいい形でお別れして、たぶん今急に会ったとしても笑顔で近況を語り合える気はする。でも、過去の思い出が乗った靴を取っておくなんて。しかも履いてもないのに。

居ても立っても居られなくなり、すぐにゴミ袋を用意、手放す決心ができました。

そしてしばらく、パンプスは2足。という時期が続きました。出産してからスニーカー一択になっていたけれど、さすがに0にする勇気はなかったのです。

そしてもう何度目かわからない断捨離熱が高まった時もう一度靴箱を眺め、この残したパンプス2足も、「今の私は」気に入っていないことはもう、薄々わかっていました。でもそのうち1足は、冠婚葬祭にも履けそうな靴です。これも手放してしまって、もし必要な場面が出てきたら…?

結婚式だったら、数ヶ月前に招待されるからそれからまたお気に入りを探せばいい。

それ以外に必要な場面は…次お気に入りに出会うまでやって来ないことを祈りつつ、もうお気に入りでないことは明確だったため、ついに最後に残った2足も手放しました。

これにて私の靴は、スニーカー1足。冬靴2足。以上終わり!

何だか清々しかったです。私の性格上、あまりしないことです。安心は残しつつ…の選択をしがちな私が、一旦0にしてしまう選択をするなんて。

そして、この空けたスペースに入ってくる未来の素敵な靴に、思いを馳せました。

しばらくは、0のままにしておこう。

そして忘れた頃、お気に入りの靴を見つけました。黒のシンプルなレザーパンプス。これなら冠婚葬祭でも履けそう。でも今は再入荷待ち。

どの道今は冬なので、春が近づいて気持ちも軽くなった頃、タイミングが合えばいいな。

ひとまず再入荷したらメールを貰えるよう、登録だけして後は忘れていました。

すると、再入荷メールが!

そしてそれとタイミングを同じくして、靴を購入してもおつりが来る程の臨時収入がありました。(神様からのボーナス!?と1人盛り上がった話)

迷わずに購入しました。しばらくは子供と一緒だしスニーカーでいいや、と思っていましたが、やはり新しい靴ってわくわくします。
それに、この靴を履きたいからと、行動までも変わる気もしました。

そしてもう1つ候補にあった靴がありました。
結果的にはそちらも購入することになります。
そしてその靴は、私が今まで選ぶことのなかった、シルバーを選択したのです。

自分でもびっくりしました。今までだったら迷わず黒を選びます。

でもシルバーを見た時、「あ、何かいいな!!」と心が反応したので、素直になってみることにしました。

一旦0にして身軽になったから、素直に選べた気がします。不安を残しつつも思い切って0にしたんだもの、これからお迎えする物は無難な物ではなくお気に入りがいい。

雪解けが待ち遠しくなりました。
この靴には履く前から、一歩踏み出せた思い出がある。それを履いて、どこへ行こう?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?