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【国宝探訪】松山の旅

今度こそ四国に行く、愛媛に行くと言い続け、何年経ったことでしょう。
5/11,12に愛媛県松山市にようやく行ってきました。

一日目は空港から松山駅を経由して、太山寺へ。バスを乗り継ぎ、太山寺から少し離れたバス停へ到着。本当は太山寺の門の近くにバス停があるんですが、平日しか運行していないんですよね。計画の段階で、土日はバスが無いので困ったのですが、少し離れたバス停は使えることがわかりました。
目指す国宝の本堂は小高い山の中腹にあり、急な登り坂と石段を上らないと着きません。麓の二王門からはだいぶ離れていたこともあり、まだ登るの?という感じでした。
太山寺は四国八十八箇所霊場の一つでもあるので、お遍路さんに遭遇しました。
ここまで歩いてきたんだろうなという恰好のお遍路さんもいれば、観光バスで乗り付けたお遍路さん風の観光客もいました。すれ違いざまに挨拶してくださるお遍路さんもいたのですが、目的が国宝探訪の私としてはちょっと申し訳ない気持ちになりました。
本堂は高さのない平面的な和様建築が基本となっています。思っていたより大きく立派な建築で、見ごたえがありました。

太山寺本堂
太山寺本堂 大きな蟇股と彫刻が印象的

30分に一本くらいしかバスが来ないので、その時間に合わせて後にしました。帰りは下りなので、足取りも軽快でした。途中でご朱印をいただきましたが、4月から200円値上げすることがニュースになっていたんですよね。拝観料が無いので、500円でもまったく構わないのですが、八十八箇所巡る人にとっては大きいですね。
八十八箇所のご朱印は日付を入れないそうなのですが、令和5年が弘法大師生誕1250年だったようで、その印も押されていました。今年の印ではないので紛らわしいとは思いましたが、仕方がないですね。

松山駅まで戻り、ちょうどバスが来たので、大宝寺に向かいます。途中、建物の間から松山城が見えました。当初の予定ではこの時間に松山城に行く予定だったのですが、次の日が大雨との予報なので、予定を変更したのです。遠くからでも見ることができてよかったです。

大宝寺はバス停からすぐだったのですが、怖いくらい急な石段を上る必要がありました。問題は下りるときなのですが、上り切ったら、脇になだらかな道がありました。そう言えば、グーグルマップで予習したときにこの道の方がいいなと思ったんでした。もっとしっかり予習をしなくてはと反省しました。

大宝寺本堂

国宝の本堂は正面の桜の木に隠れて、全体はよく見えませんでした。「うば桜」と呼ばれる言い伝えが遺る桜のようなので、これも仕方がないことですね。
太山寺の本堂と同じく、平面的な建築で、大きくはありません。裏手の墓地まで上るとようやく全体像がわかりました。幅と奥行きが同じくらいの阿弥陀堂によく見られるような形式の建物でした。

裏手から見た大宝寺本堂

向かって左側の壁に大きなスコップの先のような金属が埋まっていたのですが、後から調べたところ、空襲で落とされた焼夷弾のようです。松山の街もこのお寺も大きな被害があったようです。
帰りはすぐにバスが来る時間ではなかったので松山駅まで歩きました。

この日は昼間は晴れていたのですが、だんだん天気が悪くなってきました。迷ったのですが、この日最後の目的地に向かうことにしました。松山駅からめったに来ない土讃線に乗り、八幡浜方面へ。海が見えることもありましたが、ずっと見えてるわけではありません。ようやく海側が大きく開けたところに出たのですが、そこが目指す下灘駅でした。
海が近い駅として有名な下灘駅、近頃は撮影スポットとして大人気だそうです。
この日も電車だけでなく、車で乗り付けた観光客が20人近くいました。地元の方が整理しているので、撮影は楽ですが、ベンチはおろか、自由にホームに近づけないのはちょっと窮屈でしたね。

下灘駅
下灘駅の夕景

駅に着くころには完全に曇ってしまったのですが、日没間際に雲が薄くなり、夕映えの海を見ることができました。雨女の私としては奇跡的です 笑。
刻一刻と色が変わっていく海がとても綺麗でした。夕映えの海が本当に綺麗だったのはわずか5分程度でしたが、いい思い出になりました。日没の時間にちょうど来られると知ったので、それならばと来てみてよかったです。
電車で来る観光客の方が珍しいので、電車で往復するならと地元の方から駅のスタンプを押した紙をいただきました。
下灘駅に着いて1時間後くらいに松山に向かう電車が来たので、松山に戻りました。

基本情報(2024.5現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
太山寺 愛媛県松山市太山寺町1730
松山駅から伊予鉄バス「片廻」下車徒歩20分
大宝寺 愛媛県松山市南江戸町5-10-1
松山駅から伊予鉄バス「大宝寺口」下車徒歩すぐ/松山駅から徒歩20分


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