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私の好きな映画監督⑩~山崎貴

皆さん、おはこんばんちは。

今日は「私の好きな映画監督」シリーズ、その10回目です。
今回取り上げさせて頂くのは、山崎やまざきたかし監督です。


私の好きな映画監督⑩~山崎貴


山崎監督は、現在大ヒットしている「ゴジラ-1.0」の監督 脚本 VFXを務めています。

プロフィール

1964年6月12日、長野県松本市生まれ。幼少期に『スターウォーズ』や『未知との遭遇』と出会い、強く影響を受け、特撮の道に進むことを決意。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、1986年に株式会社白組に入社。『大病人』(93)、『静かな生活』(95)など、伊丹十三監督作品にてSFXやデジタル合成などを担当。2000年『ジュブナイル』で監督デビュー。CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)では、心温まる人情や活気、空気感を持つ昭和の街並みをVFXで表現し話題になり、第29回アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞など12部門を受賞。『永遠の0』(13)、『STAND BY ME ドラえもん』(14)は、それぞれ第38回アカデミー賞最優秀作品賞ほか8部門、最優秀アニメーション作品賞を受賞。
日本を代表する映画監督の一人として数えられる。

「ゴジラ-1.0」公式サイトより
(誕生日のみWikipediaより補足)


出逢い

私の山崎監督との出逢いは、監督デビュー作の「ジュブナイル」(2000年)でした。
マスメディアでも、香取慎吾の出演や山下達郎が主題歌「瞳の中のRainbow」を提供するなど、話題作として結構取り上げられましたし、未来から来たロボット「テトラ」が可愛いと評判でした。

2000年初頭の時代背景的に、山崎監督が監修したVFXのレベルはかなり高かったと思いますし、ストーリーも私の大好きな「タイムトラベル」物だったので、面白かったです。

私は、それより何より、ヒロイン“みさき”役の鈴木杏ちゃん(当時13歳)の可愛ゆさと、岬の20年後を演じた緒川たまきさんの美人ぶりにノックアウトを喰らいました(笑)😆

ただし。
この時は監督としての山崎貴さんのことは、まだデビュー作でしたし、そんなに意識してはいませんでした。

監督・山崎貴を意識した作品

私が山崎監督を
「この人すげーぞ!」
と意識したのは、何と言っても「ALWAYS 三丁目の夕日」 シリーズ(2005年-2012年)ですね。

西岸良平の原作漫画も大好きでしたし、VFXを駆使して昭和30年代(私が生まれた時代)を描くというコンセプトがピタリとハマった、素晴らしいシリーズだと思います。


驚愕のゴジラ

そして、このシリーズで私が驚いたのが第2作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」でした。

この映画の冒頭、聞いたことのあるラジオ放送から、逃げようとする鈴木オートの家族たち。すると、聞いたことのある生物の鳴き声、聞いたことのあるBGM…。

「え? 何々? なんだコレ!?」

と思ってると、何者かに破壊される鈴木オートの建物、熱光線で破壊される東京タワー…。

そして、パンアップされた画面の先にいたのは…、なんとゴジラでした!

このシーンにはホントに驚きましたね〜!😆

真相は、主人公の茶川(吉岡秀隆)が書いている小説の再現シーンだったわけですが、このVFXのクオリティは本当に凄くて、ゴジラファンだった私にとっては拍手喝采もの!

そしてそして、このシーンが後に一本の映画として完成するとは、本当に感慨深いです。

ゴジラ-1.0

そうです。
この記事の最初に書いた通り、山崎監督は「ゴジラ-1.0」の監督を務め、昨年(2023年)11月に公開。
3週目まで動員数1位(184万人)を記録し、12月から公開されたアメリカでの興行も全米での歴代邦画実写作品興収第1位を記録しました。
(情報はWikipediaより)

この映画は、好調な興行成績が一般人に受け入れられているのを示していますが、批評家からも高い評価を得ていて、数々の映画賞でノミネート&受賞しています。

第47回日本アカデミー賞」では、優秀作品賞を始め12部門でノミネート。各賞の発表は3月8日ですが、いくつかの部門で最優秀賞を受賞するのは間違いないでしょう。

追記:結果を記しておきます。
◎最優秀作品賞
◎最優秀脚本賞=山崎貴
◎最優秀助演女優賞=安藤サクラ
◎最優秀撮影賞=柴崎幸三
◎最優秀照明賞=上田なりゆき
◎最優秀美術賞=上條安里
◎最優秀録音賞=竹内久史
◎最優秀編集賞=宮島竜治
(以上、Wikipediaより)


アカデミー賞ノミネート

そしてそして、何と言っても素晴らしいのは、アメリカの「第96回アカデミー賞」で、“視覚効果賞”にノミネートされたことです!

アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされたのは、邦画として初めての快挙!
素晴らしすぎます!
最優秀賞の発表は来月(3月10日、日本時間11日)ですが、この作品が最優秀賞を受賞したらとんでもないことになりますね!

追記:
2024年3月10日、「ゴジラ-1.0」は見事、アカデミー賞視覚効果賞を受賞しました!
日本映画、アジア映画史上、初の快挙です!😂


ノミネート時の山崎監督コメント

「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので、凄く嬉しいです。新しい扉が開いた感じです。白組のみんなが頑張ってくれたことなので、感謝しながら、本戦に向けてアメリカに渡りたいと思います。40年ぐらいVFXをやっていて、こんな未来が待ってるとは...。若い頃の自分に聞かせてあげたいです。ここから先は、オスカーの雰囲気を楽しみたいと思います」

引用:ITmedia NEWS


↑コメントの中にある「白組」というのは映画制作プロダクションの社名でして、1970年代からコンピュータグラフィックスなどのVFXやミニチュア制作を手掛け、幅広い技術を持っている会社です。

白組は、私の大好きだった故・大林宣彦監督とも関わりが深く、「ねらわれた学園」「時をかける少女」など、多くの大林監督作品でもVFXを担当しています。


ゴジラ鑑賞記(ネタバレなし)

このアカデミー賞・視覚効果賞ノミネートの報を聞いて、
「こりゃ観に行かんわけにいかんやろ」
と思いましたので、私も先日観に行って来ました。

いやぁ、面白かったです!

VFXのレベルはホントに驚異的でしたし、ストーリーも良かったですよね。
脚本も山崎監督が書いているわけですが、特攻隊あがりの主人公(神木隆之介)とヒロイン(浜辺美波)の関係に意外性があり、且つとても奥深く描かれていて良かったと思います。

また、山崎監督作品では常連の吉岡秀隆演じる技術者のキャラも際立っていて、彼が考えるゴジラを倒すための作戦が、第一作の「オキシジェン・デストロイヤー」という架空の装置、架空の化学物質とかではなく、現実的且つ理論的なものだったのにも素直に共感できました。

またそれを踏まえての、主人公の“あの倒し方”(笑)にも納得できましたね😆

VFXの技術面だけでなく、一本の作品としての完成度が、バリバリ高い映画だと思います。


その他の好きな作品

その他、山崎監督の好きな作品を挙げておきます。

リターナー(2002年8月)- 監督・脚本・VFX
出演:金城武、鈴木杏、岸谷五朗、樹木希林ほか
※「ジュブナイル」に続く監督2作目で、ヒロインは同じく鈴木杏ちゃん。こちらも大好きなタイムトラベルものでしたし、結末の伏線の張り方が絶妙です。
そしてこのオチによって、タイトル「リターナー」の意味が分かるという脚本の素晴らしさ!
山崎監督の天才ぶりを示していますね。

永遠の0」(2013年12月)- 監督・共同脚本・VFX
出演者:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳ほか
※第38回日本アカデミー賞(2015年)で最優秀作品賞を受賞した名作。お祖父ちゃんの歩んで来た戦時の歴史を振り返るというストーリー展開が秀逸。岡田准一のストイックな演技が良かったです。三浦春馬さんに合掌。

寄生獣」シリーズ(2014年-2015年)- 監督・共同脚本・VFX
出演:染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里、橋本愛ほか
岩明均による原作漫画が大好きだったので、山崎監督による映画化が発表された時は狂喜乱舞(草)しました。だって、寄生獣の描き方はVFX抜きには不可能ですから!
その期待に違わぬ出来栄えで見応えある作品に仕上がっています。

海賊とよばれた男」(2016年12月)- 監督・共同脚本・VFX
出演:岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、綾瀬はるか ほか
※永遠の0のキャスト・スタッフが再結集し、こちらも第40回日本アカデミー賞(2017年)で多くの賞を受賞した名作です。
ただぁし! 残念ながら私、まだ観ていません(草)

これ以外にも、
SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年12月)- 監督・VFX
STAND BY ME ドラえもん」シリーズ(2014年-2020年)※八木竜一との共同監督
DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017年12月)- 監督・脚本・VFX
アルキメデスの大戦」(2019年7月)- 監督・脚本・VFX

などなど実写、アニメを問わず話題作を次々と手掛けています。
これからの山崎監督の活躍にも期待したいです。


という訳で。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!

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