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人生のギアチェンジをしたら、心の旅が始まりました(栄作ではないよ)
2015年12月25日。
私は15年勤めた情報紙の新聞社を退社しました。
この日、冬空がどこまでも青く澄み渡っていたのを今でも思い出します。
でも、さわやかな空とは裏腹に、その時の私は心も体も重くて、うつろでした。
いわゆる「うつ状態」。
編集の仕事と子育ての両立を毎日毎日全力でこなしていたら、いつのまにかキャパオーバーに陥っていたのです。
今振り返ると、私は、ものすごくラッキーでした。
人生
祖母の形見 #100文字エッセイ
祖母の形見から、ロケットタイプのペンダントが出てきた。
爪先で開けると、左に祖父、右に祖母、それもかなり若き日の。
亡夫だけでなく自分も入れて、ずっと身につけていたのだ。
祖母らしくて、可笑しくて…涙出た。
ハーブティーの10分 #100文字エッセイ
リラックスのための「夕暮れのハーブティー」は、お湯を注いで10分待つ。試しに、タイマーで測ってみた。
そろそろかな? まだ3分!
もういいかな? まだ5分。
せっかちな性根も、抽出されていく10分であった。
これが人生なんかな? #100文字エッセイ
私が私であること。
それが煩わしくて、一切の自分をやめたくなる日がある。
一方で、私が私であることを誇れる日もある。
どちらであっても、結局目の前のことをやるしかなくて。
お米を研いだり、洗濯を始めたりする。
ニンバスの魔法 #100文字エッセイ
娘が大切にしていた、ハリーポッターの、あのホウキ。素敵な夢をいっばい授けてくれたけど、いつしか部屋の隅で、魔法は消えていた。
迷った末に不燃ゴミへ。しかし、大きすぎたのか結局回収されず、舞い戻ってきた。
スーパーメロンショートケーキ #100文字エッセイ
ホテルニューオータニのスーパーメロンショートケーキ。
一口食べてうなった。
「か、軽い!」
クリームも果肉も生地も、全てがふわっと、パーフェクトに調和している。
スーパーメロンショートケーキ。
この名しかない。
ユズの花 #100文字エッセイ
いつのまにか庭のユズに、白い小さな花がついていた。指先で触れると、キリッと柑橘の爽やかな芳香がたちのぼる。
花と若い芽をつんで、朝のバスタブに浮かべてみた。
立夏はとうに過ぎて、季節は次へと向かっている。
逆行き電車で考えた #100文字エッセイ
電車を間違えた。
スマホを見てて、よく確認せず、逆の電車に乗ってしまったのだ。
まあ、よくある。気にしない。
これで初恋の人に再会するかもしれないし。その逆もあるかもしれない。
って、この場合の逆ってなんだ?
昔、ダイアナ妃を見て #100文字エッセイ
ダイアナ妃とチャールズ皇太子が来日した時の昔の話。父母に連れられ、晩餐会に向かう車列を見に行った。
歓声の中2人は一瞬で過ぎ、輝く流星のようだった。
私はふと
「あの2人、なんか険悪そう」
と思ったのだった。
鼻ツーンsong #100文字エッセイ
聞くと、たちまち鼻がツーンとして切なくなる曲、私的ベスト3。
1、スピッツの楓
2、宇多田ヒカルのFlavor Of Life
3、ユーミンのHello, my friend
皆さんも鼻ツーンsong、ある?
カカオティー偏愛 #100文字エッセイ
鎌倉にCHOCOLATE BANKというチョコレートのお店がある。
ここの「カカオティー」が大のお気に入り。
一口飲むと、カカオの香りがふわっと鼻を抜けていく。この“鼻抜け感”にいつも魅せられてしまうの。
【うつヌケ体験⑤/5】ホントに”最短”で脱出できた!
(最初から読みたい方はこちらからどうぞ)
18、それでも「飛行は順調です」いつもカウンセリングのあとは、何かしら希望が見えて、前向きな気持ちになります。ところが、4回目のカウンセリングを終えた今回ばかりは、重苦しさから脱出しそこなってしまいました。
耳の調子は相変わらず悪く、なぜか目をつむると、右耳の奥に「ジジジジ」ときしむような音。そんな怪奇現象(?)が現れるように。
いささか自分でも神経
【うつヌケ体験④/5】心のリハビリでいろいろな風景が見えた
(最初から読みたい方はこちらからどうぞ)
12、感情のつかえをとるレッスンをしてみた
年末の大きな落ち込みを経て、年明けは比較的おだやかな日々が続きました。
家事。読書。親友とのランチ。ウオーキング。
天気の良い日に冬の公園を散歩すると、ホッと安らいで、長い夢から覚めたような心持ちがしました。
でもときどき妙に疲れたり、気持ちが落ち込んだりすることも。体と心の調子のさざ波をやり過ごしながら、
【うつヌケ体験③/5】”調子の波”のサーフィンが始まる
元・自衛隊メンタル教官の下園壮太先生と、そのお弟子さんであるSさんに伴走していただきながら、心身のリハビリが本格的に始まりました。
(最初から読みたい方はこちらから)
8、うつを避けられなかったのか?
私が疲労をため込み、いつのまにか「うつ状態」に陥ってしまった5年間。
けれども、よく考えると、長い通勤時間も人事異動も、多くの人が経験すること。また震災時のストレスも、直接の被災者の方々に比べれ
【うつヌケ体験②/5】元自衛隊メンタル教官・下園壮太先生のカウンセリング開始
わけのわからない不調に陥った私。
(体験談①はこちら)
しかし一つの出会いが、私を救ってくれました。
4、「そうか!私は”うつ”なのか」
シルバーウイークに休んだ後、さらにお休みをもらい、気分転換で、大好きな石垣島にも旅行しました。現地では、娘と夫に遊びに出かけてもらい、私はホテルの窓から海を眺めながらゴロゴロ。景色は美しかったのですが、旅先でも、そして帰ってからも、一向に気が晴れることはあり
【うつヌケ体験①/5】プチ不調、イライラ、社内トラブル…全ては”サイン”だった
2015年、私は「うつ状態」に陥りました。幸い出会いに恵まれ、”最短”で抜けることができました。
「うつ」とは、現代人の場合、そのほとんどは「疲労」のことだそうです。
コロナ禍を経た今、この時の私と似た症状で悩んでいる方も、少なからずいらっしゃるだろうと想像します。
今ひそかにしんどい思いをしている方々。その中の一人だけでも、
「もしかしたら、自分は疲労しているのかも」
と気づけるかもしれない