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八百屋さんが選ぶ、「冷凍した方がむしろいいもの」ベスト3


 こんにちねぎねぎ。ここのやさいです。
 
 実は、先週末から胃腸炎にやられて、現実世界もインターネットワールドも低浮上気味だったんですけどね、知ってた~?!
 最近、「腹痛い」以外の感情に触れ、ようやく人間に復帰した私ですが、39.3度の熱が出た(なぜか一晩で下がった)んです。一人暮らしでそういうときに困るのは、飲み物とか食べ物の問題。熱中症・コロナ・インフルなんでもかかってこいやの私です、もちろんOS-1は3本備蓄してありますよ(これくらいしか備えはない)。ただ!私は八百屋さん。プライベート冷蔵庫のほか、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫の3台持ち(昔の携帯みたいに言うな)。どれかを漁れば何かしらの食料はあるってわけ。…まあ、熱があっても食べられるかどうかは別。ネギ20キロとかあっても正直食べられない。

具合悪いんだから起こさないでよ

 熱はあるけど、あまりにも腹が減るのでプラべ冷蔵庫(イエベ秋みたいに言ってるけど冷蔵庫にプライベートもクソもない)を漁ると、カチカチの柿が入ってるではありませんか。思い返すと、去年の秋に柿を張り切って大量仕入れしたときに、まあもちろんブヨブヨにもさせてしまいまして。そんなときに西蒲区の柿農家さんから、「そういう柿は冷凍するといい」と言われていたので、雑な性格の私はとりあえず今にも逝きそうな柿たちを冷凍してたってわけ。

カチカチの柿

 で、冷凍してたことを忘れて熱が出たときに見つけるのが、ほんとに私の雑さを表しているなと思うんですけどね、初めて冷凍した柿を食べてみたわけ。これがさ、ちょ~~~~うまい。冷たいと甘さを感じにくくなるから、アイスには砂糖がたくさん必要っていうじゃないですか。でも、十分甘さ感じられるくらいには甘い。そりゃそうか、ブヨブヨに完熟したのをぶち込んだんだもんな。あとさ、ブヨブヨの柿の食感が嫌いって人もいるじゃないですか。凍らせたらその心配はなかった。アイスとしてちゃんとシャリシャリ。食感よし、甘さよし、栄養はそのまま。これは次のシーズン大量に冷凍して2025年夏にはめちゃくちゃ食おうと決めた。なんてったって冷蔵設備3台持ちだからね!!

 そんな感じで、胃腸炎にやられていた八百屋のここやさちゃんですが、ハライタにやられながら、冷凍した方が楽しめるものって何だろうと考えたわけです。ええ、ただでは起き上がらないタイプです。
    みんな3台持ちしているわけではないとは思うけど、野菜や果物の旬のときって、同じ食材が続きがち。だけど、そういうときって安くておいしくて栄養がたっぷりなんだよね。じゃあこれを保存するには?むしろ冷凍した方がお得な食材は何だろう?ということで、農家1年八百屋1年半やってみた私調べの、「冷凍した方が楽しめる食材ベスト3」をお届けします。導入だけで1,000文字書くなよと思いましたが、胃腸炎にやられてて久しぶりのインターネット社会復帰なのでお許しください。

ただいま、インターネット


冷凍することがメジャーな食材

 冷凍食品としてすでに広く浸透しているから言うまでもないものからいくと、ブロッコリーやぶどう。大根やネギなんかも刻んだり大根おろしにしたりして冷凍しておくと便利ってよく言いますよね。あとは全然野菜じゃないんだけど、私の冷凍庫にはいつも油揚げとみそがあります(関係なくてごめんやで)。でも、これらはあくまでも「便利」。ここやさちゃんは、「むしろ冷凍した方がいい」ものを紹介していきます!

第3位:きのこ

 きのこ。ここのやさいではあけぼのクラブさんのひらたけを秋冬商品として取り扱っていました。ひらたけはもちろんのこと、きのこは冷凍することで細胞が壊れ、うまみ成分のアミノ酸が溶け出し、うまみと栄養がアップするのです。お野菜のお味噌汁を提供するイベントをした際にも、この冷凍ひらたけ(割いて袋に入れて冷凍しておいただけ)を入れたところ大好評。ひらたけに限らず、きのこの冷凍はめちゃくちゃオススメです。

ひらたけは食べやすい大きさに割いて冷凍

第2位:柿

 クソ長導入で語った柿。柿アイスの作り方と食べ方ですが、「ちょっと熟れすぎたかな?」という柿を冷凍庫にそのまま入れるだけ。食べたくなった頃に冷凍庫から出す。農家さんは、「柿を冷凍庫から出したらその間に風呂に入る。上がった頃にはいい感じになってるから水で流しながら皮を手でこすると簡単にむける」と言ってました。私は風呂嫌いだけど、一度入ると長風呂なのでアレですが、なんとなく皮が水蒸気で白っぽくなったらそろそろ食べられる頃合いかなと思います。完熟した柿を普通に手で剥くのは大変だけど、冷凍してカチカチになった柿の皮は、まるで湯むきするときのトマトくらいつるんと剥けるので誰でも食べやすい。

つるんと剥けた柿ちゃん

第1位:さつまいも

 栄えある第1位はさつまいも!これは、焼き芋やふかし芋にしたものを冷凍するんですけどね、特にしっとり系の「紅はるか」で作るのがオススメ。半解凍されたときに、とろっとろになるのです。しかもね、このさつまいものすごいところは、冷やして食べた方が血糖値が上がりにくいということ。空腹時に甘いものを食べたりすることで起こる血糖値の爆上げこと「血糖値スパイク」を起こすと、太りやすくなってしまうだけでなく、血管を傷つけたり、生活習慣病の原因になったり…(ぜひ血糖値スパイクで調べてみてください)。冷やすことでゆるやかに血糖値を上げるようになる、つまり、満足感がゆるく長く続き減量や日々の食事管理にぴったりの食材が、冷凍さつまいもなのです。
 しっとりとして糖度の高いさつまいもは、柿同様に冷凍してもしっかり甘い。焼き芋にしたあとは、ジップロックに密閉して冷凍するのがオススメです。焼き芋にするときにアルミホイルで巻いて作る方は、そのままジップロックに入れると、くっつくことなく食べたいときに食べたい量だけ食べることができるのでおすすめ!

そんな感じで、胃腸炎になったときに思いついたネタを書いてみました。八百屋さんが選ぶ「冷凍した方がいい」ものベスト3、いかがでしたでしょうか?知ってることばっかだった?みんな冷蔵庫3台持ちはしてないと思うけど、気になる食材はぜひ冷凍して食べてみてね。季節外れだろの声は聞き入れませんが、各季節の野菜が届く新潟市民限定の季節のお野菜定期便(しかも、安いんよね~)、これから春野菜や夏野菜が続々登場します。夏はトマトも冷凍してみてくれよな。じゃ、また。


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