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学校を立ち上げる時の想い

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ここのね自由な学校のスタッフとして、過去3年間たくさんの記事を書いてきました。その中でも自分の好きな文章をこちらにお引っ越し。その時にしか書けない文章が、やっぱりいいなぁと思いま… もっと読む
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記事一覧

愉快な大人たちと子どもたちが混ざり合う空間でありたい

愉快な大人たちと子どもたちが混ざり合う空間でありたい

学校をつくり始めた2年前の当初から、「学校には普段から多様な価値観を持つ大人がやってきて、子どもたちに関わってほしいね」とスタッフ間で話していました。

それは、私たちスタッフだけが子どもたちと関わると視野が狭くなってしまうかもしれないという危惧でもあり、子どもたちには、多様な価値観の中から自分に合う選択肢を見つけてほしいという想いからでもありました。

その理想の環境が、今、現実になってきていま

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愛は人から人へ

愛は人から人へ

今から、ちょうど一年前。ここのねが必死で場所作りをしていたとき、千葉県の育色工房の愛称いくちゃんから突然連絡があった。

「ここのねに寄付をしたい」

子どもたちとの活動で少しずつ集めた大切な大切なお金をここのねに寄付してくれた。その時まだ、ここのねに通っている子どもたちは0人だった。寄付を集めるなんて発想すらない頃だった。

場所も整っていない。子どもたちもいない。もちろんお金もない。あるのは、

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わたしにはわたしがついているから。

わたしにはわたしがついているから。

 「9割5分寄付でできた学校」。ここのねに寄付をしてくださった80人を超える方々、一人一人の方にエピソードがあり、紹介したいと思う気持ちでいっぱいです。
 今回の記事では、大切な想いと素敵なギフトを頂いた『育色工房』さんをご紹介します。

 千葉県で『育色工房』というアート教室をされている中山育美さん。

 ここのねの「ご寄付のお願い」の記事を見て、メールを下さり、かわいい手作りの絵本と素敵なカレ

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「変化」が生まれ続ける学校でありたい

「変化」が生まれ続ける学校でありたい

去年の春にスタッフ3人が出会ったとき、
「どんな学校を創りたいのか」
とことん話し合った。

その中で出てきたのは

「子どもたちの”好きなこと・やりたい”ことをしながら思いっきり学べる環境を作りたい」

という共通の想いだった。

参考にしたい学校のカタチは
「きのくに子どもの村学園」と
「サドベリースクール」だった。

きのくには私立の学校で、独自のカリキュラムがあり「プロジェクト型学習」が魅

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片耳が聞こえなくなって気づいたこと。

片耳が聞こえなくなって気づいたこと。

 7月末。突然、右耳が聞こえづらくなった。はじめは、お風呂で耳に水が入ったのかな?とあまり気に留めてなかったけれど、どうやら違うらしい。

 リラックスしている時はよく聞こえるのに、「誰かと頑張って話そう」とか、「今はしっかり聞かなきゃ!」と思えば思うほど、右耳が遠くなるのだ。これは心の問題だなと思った。

 体の不調は心の不調。だとしたら、「なぜ耳が聞こえなくなったんだろう」と自分の心に向き合う

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母の日に想う「教えないことの大切さ」

母の日に想う「教えないことの大切さ」

 息子が小学一年生になった。今は、コロナの影響でまだ数回しか学校に通っていないが、学校がある日は親よりも先に起きて、着替えて、「ママ、朝ご飯はパンにするー?ご飯にするー?」なんて、布団の中にいる私に一階から大声で叫ぶほど、息子は学校を楽しみにしている。

 幼稚園の年長さんになると、しばしば「そろそろ文字を教えた方がいいのかしら?」「そろそろ小学生の準備で少しお勉強をかじっとくべき?」なんて世間の

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㊗オーディエンス賞受賞。

㊗オーディエンス賞受賞。

2年半前、「いつか学校を創りたい」と思いながらも学校現場で一人もがいていた私は、「おおいたスタートアップウーマンアワード」に出会った。

「夢は人に話すと叶う」

そう信じていた私は、そこにいた人に「学校を創りたいんです」ととにかく言いまくる。「どうやって?」と聞かれても困る。無計画なのに、とにかく言う。若干あやしい人。笑

それから2年経った昨年の秋。「ここのね自由な学校」として、勇気を出して応

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「強さって何ですか?」17歳の言葉は、一直線にずんとくる。

「強さって何ですか?」17歳の言葉は、一直線にずんとくる。

#不登校は不幸じゃない

 8月末に行われる本開催に向けての、プレ開催が行われた。大分で主催してくれたのは、「大分みらい高等学院」の松川大介さん。当日は、コロナの影響で人が集まらない可能性もあり、ZOOMでも参加できるよう準備をした。

 何人来るのだろう?ドキドキしながら待っていると、みらい高等学院に通う4人の生徒さんと私達を含めて総勢14名の参加。意外に多くて嬉しかった。

 始めに少しだけ、

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