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JPOに応募してから合格するまでの4ステップ(実際の応募書類掲載してます!)

【このNoteの読者想定】

  • 実際にJPOへの出願を検討している方

  • JPOに向けて書類を準備しているがいまいち書類の書き方がわからない方

  • JPOの筆記試験・面接準備をしている方

【このNoteを読むと】

  • JPOに応募してから合格するまでのステップと必要な準備がわかる。

  • JPO応募書類の書き方がわかる。


【自身のキャリア要約】


自身のキャリアを簡単に説明すると
学部大学生3年次を一年間休学して日本のNPOのケニア事務所にて駐在インターン。主に学校建設等を担当する。
新卒でEYアドバイザリー(現EYストラテジー)に入社。主に金融機関の業務改善やらITシステムのリプレースやらを経験。2年半くらい務める。
サセックス大学IDSのGlobalisation, Business and Developmentコースに進学。
大学院卒業後3か月間UNICEF東京事務所でインターンを経験。
その後、JICA東京本部南アジア部にてアフガニスタン、パキスタン、ネパールの民間・農業開発セクターを担当。2年半くらい働く。
広島平和構築・開発人材育成事業を通じてWFPダルエスサラーム事務所に派遣され、主に小規模農家支援事業を担当する。1年半勤務した後JPOにてWFPミャンマー事務所の学校給食ポジションのオファーを受けて現在に至る。


【JPOに受かるための大まかなステップ】

もちろん、JPOに受かることがすべてではないものの、国連職員として働くうえでいい機会であることは間違いないと思います。
一方で、JPOに受かるのは決して簡単ではなく(少なくとも自分にとっては)それなりの計画と準備を要するものでした。今回は書類は面接の前からどのようなプロセスが必要かまとめてみます。

ステップ1 応募するポストを見定める

とにもかくにも自身の経験やスペシャリティがポストにマッチしているかがとっても大事な第一歩かなと思います。やりたいことベース、面白そうなことベースでポストを探すのも大事ですが、ある程度ポストにマッチしている人材でなければ書類や面接を通過するのは難しいでしょう。
イメージは以下な感じです。

まぁーそもそも国際機関や特定の組織で働くことを目的にすることには賛否両論あるものの、ぶっちゃけワイも国連職員!、WFP!に憧れていたのも事実です。
と、いうことで主に参考にするべき2つのサイトを見ながらどんな組織のどのポジションがよいか見てみましょう。こちらを参考に「どの組織があいそうかなぁ」「このポジション今年度も出るかなぁ」と考えながら応募書類の準備を進めましょう。また、まだ応募資格(修士とか)を取得してなかったり、年齢的(35歳以下)に余裕があるようであれば以下で公開されているポジションから逆算して自分のキャリアを築いていくことも可です。

  • 過去のJPOで掲載されたポスト→こちら

https://www.mofa-irc.go.jp/jpo/shokumu2023.html

  • 各国際機関で募集されているポスト(例WFP)→こちら


ステップ2 TORに合ったP11、CV、カバーレターを作成する

さて、実際にその年度のJPOポストが公開されたら応募書類を準備することになります。修士課程の修了証書やら語学の証明書等も必要ですが、やはりキーとなるのはP11、CVそしてカバーレターでしょう。
いろんなパターンがあるかとは思いますが個人的に意識していたそれぞれの書類のすみわけは以下の通りです。



P11:応募するポストは念頭におきつつも可能な限り自身の経験、資格等を記載する。成果も記載するものの特段どのように成果を出したのかまでは書かない。
CV:P11からより応募するポストに関係する部分を抜粋して完結に経験と成果を記載する。この際定量的に表せられるものは定量的に記載する。
カバーレター:CVからさらに抜粋していかに自分が応募するポストに適切な人材かアピールする。アピールする材料は主に①経験②知識③コンピテンシーの3つ。特に③コンピテンシーは若干国際機関用語な気もしますが要は抽象的なソフトスキルのこと。上記をアピールするために成果のみならずどのようにその成果を達成したのかストーリーを持って説明する。

さて、書類が出来上がったらできるだけ応募する国際機関で働いている人や近しいポジションの人に一回書類を見てみてもらうことをおすすめします。多角的にフィードバックをもらうことでブラッシュアップしていきましょう。特に国際機関はとっても多くの用語を使うことが多いのですが、そういう用語を入れておくことで「ワイ、わかってますよ」感がでたりします。

何回か読み直して応募してしまったら応募したことは忘れてご褒美にコーヒーとデザートを食べに行きましょう(そういうお店がある国に住んでいれば)。

ステップ3 オンラインテストの準備をする

さて、幸いにも書類が通過したらオンラインテストがあります。私が働くWFPではそのポジションに即した記述式の問題が2-5問、90分前後の時間が与えられます。その際内部カメラをオンにして席から離れたりほかの人としゃべってないかチェックされつつ、ネット上の他のタブが開けない状態でテストを受けることになるので接続環境のよい個室環境を用意するのがベストでしょう。準備できるものとしては以下があるかと思います。
①応募ポジションのグローバルトレンドを捉えておく
近年のベストプラクティスは何か等改めて理解しておくのは大事かと思います。各ポジションごとに引用するものは違うと思いますが例としてはWorld Economic Forum(こちら)に掲載されている記事やドキュメント等があるでしょう。

②応募ポジションにおける組織のポリシーペーパーは計画を確認しておく
だいたいどのポジションも国際機関であれば相対する課題についてのポリシーペーパーや計画が掲載されております。私のポジションであれば以下のようなものを確認しておくとどのような答えを期待されているのかわかるかもしれません。URL

オンラインテストも終わってしまったらどんなテストだったかだけメモしておいて、あとは天に任せましょう。私はここでもコーヒーとデザートを食べに行きます。(もしくは筋トレ)

ステップ4 面接の準備をする

オンラインテストも無事通過するといよいよ面接となります。外務省選考枠の場合は外務省の人など、国際機関枠では直接応募先の機関の人(だいたいはその後自分の上司になる人とHQの人事的な人)と英語(もしくはTORに記載されている言語)での面接となります。
ここでものを言うのはとにかく練習量だと思いました。特に私みたいに英語にそんなに自信のない人は普段の会話や会議以上に言葉がでてきません。ということで以下のことをやっておくといいかもしれません。

・軽い想定問答を作っておく
ここまで書類やオンラインテストを通過してきているのであれば応募する専門領域については想定問答が作れると思います。これに加えて①Tell me about your self and why you are interested in /suite to this position②CBI関係の質問 に備えておきましょう。特に①については若干聞かれ方が違えどもほぼ100%聞かれます。②については説明すると長くなるのでこちら参照してくださいませ
・友達や先輩に面接練習に付き合ってもらう

なんだかんだこれが一番いい練習になるかと思います。あんまり国際機関のことがわからない友達等であれば自分で質問を用意して友達に言ってもらうだけでも練習になります。
自分自身で練習する
もちろんいつでも友達と練習というわけにはいかないと思います。そういうときは夜ご飯食べてから寝るまでの30分だけでも自分でスマホやパソコン録画を駆使して練習しておきましょう。私は通しでの録画を自分自身で見返すのがつら過ぎたので各質問ごとに区切って録画してました。

ちなみに英語の面接経験がほとんどない私は同じくJPOを受けていた友達と計10回以上は練習しました。
これだけ練習したところで結局本番は緊張しますし、想定外の質問がきたりします。そういうときはコーヒー片手に笑顔で元気よく乗り切りましょう。

個人的に使ってみてよかったと思うアプリです。自分の顔を声を聴き返すのはきちーですが、使ってみてください。

【実際に提出した書類たち】

実際に私が受けたオンラインテストの内容や面接の内容は規定により共有できないのですが、書類はばらまいても問題ないはずです。ただ、不特定多数の人にばらまくのはちょっと怖いので有料とさせてください。
私が応募したポジションはWFPの学校給食になるのでJPOで募集されるポストの中では比較的人道支援よりになります。開発援助や国際的なルール・政策作りなどのポジションを受ける人はあくまで一つのテンプレートとしてとらえてくださいませ。

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