KOKI AKIYOSHI

VUILD株式会社代表取締役CEO/建築家/メタアーキテクト。2017年にVUILD株…

KOKI AKIYOSHI

VUILD株式会社代表取締役CEO/建築家/メタアーキテクト。2017年にVUILD株式会社を創業し、「建築の民主化」を目指す。デジタルファブリケーションやソーシャルデザインなど、モノからコトまで幅広いデザイン領域をカバーする。

マガジン

  • ポスト資本主義の住まいをつくる

    • 11本

    戦略デザインファーム・BIOTOPEと次世代型アーキテクト集団・VUILDはコロナ禍のなか、創造性の民主化という共通するビジョンを土台に、住まい方について議論を重ねました。その結果、ポスト資本主義の住まい方をつくっていく住まい変革運動をやっていきたいという結論に達しました。その運動の記録として、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気が考えたことを綴り、問いかけていきます。

最近の記事

つくることを通じた心の復興ー能登地域に対して僕たちVUILDにできること

①メンバーの被災に直面して はじめに、能登半島地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。 能登地域である羽咋市の実家に帰省していたメンバーの沼ちゃんが被災したということもあって、年始早々、社長としては気が気でない日々が続いていました。 1月9日に本人の顔を見た時は無事でホッとしたことを覚えていますが、沼ちゃんやご家族になにかしてあげたい、何か役に立ちたいと、メンバー皆が強く思ったと思います。 それから僕たちにVUILDにできることはないだろうかと、チ

    • 素人でもつくれる高品質住宅ー1か月で建つ1000万円の家

      この度、デジタル家づくりプラットフォーム『NESTING(ネスティング)』は、セルフビルドモデルの1棟目を香川県・直島に竣工させました。同時に、第1期募集として10組の先行ユーザーの募集を行い、正式にキット販売を開始します。 ※このnoteは2023年5月27日に公開した『坪40万円で建つオフグリッドの注文住宅を開発しました』の続編です。 ①NOTE公開後の反響ー4万4千人の読者と50組の応募者 良い家を安く建てるにはどうすればいいか。そんな問いから始まった「セルフビル

      • WHOから始めるコーポレートデザイン

        この度、僕が代表を務めるVUILD株式会社のCIを大幅にアップデートしました。 1_船出を祝すリブランディングー価値の創出から価値の普及へ このリブランディングの目的を端的に言うならば、新たな船出を祝うためです。心機一転、晴れやかな心持ちで次の航海に出ようという、壮大な気分転換であると同時に、新たなフェーズに突入していくという社内外への決意表明でもあります。ではどんな風に変わっていくかというと、「0−1」の開発フェーズから「1−10」の拡張フェーズへとギアチェンジすることで

        • 坪40万円で建つオフグリッドの注文住宅を開発しました

          この度、デジタル家づくりプラットフォーム『NESTING(ネスティング)』は、24坪(約80平米)960万円(坪単価40万円)で建てられる、オフグリッドのセルフビルドキットを開発しました。 つきましては記念すべき1組目のお施主さんを募集したいと思います。下記に赤裸々に記した開発背景を読んで、もし「面白い!」とか「やってみたい!」と思われたら是非ともご応募ください。 ご自身でもいいですし、お友達にお知らせ頂いても構いません。歴史に名を刻むであろう伝説的な1組になると思うので

        つくることを通じた心の復興ー能登地域に対して僕たちVUILDにできること

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        • ポスト資本主義の住まいをつくる
          11本

        記事

          NESTINGの1年間ー試行錯誤のすべて

          2021年5月頭にβ版の構想を発表し、2022年4月末に正式リリースしたデジタル家づくりプラットフォーム「NESTING」。事業の着想から1年が経ちましたが、ここまでいろいろなことがありました。 遅ればせながらNESTINGというサービスに込めた思いや、今日に至るまでにどんな葛藤や悩みを乗り越えてきたのかを、できる限りオープンに話したいと思います。 NESTINGは、理想の家を建てたいユーザーと、家を建てる役割を担う地域工務店との共創型の事業を目指しています。 今回はN

          NESTINGの1年間ー試行錯誤のすべて

          住まいの常識を覆すーもし理想の家を限りなくゼロ円に近い費用で建てられたら

          この連載は、「ポスト資本主義の住まいをつくる」と題し、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気がオムニバス連載の形で全6回で綴り、問いかけていくものです。 各回の内容は、以下の通りです。 第1回:内省編(佐宗)、第2回:経済編(佐宗)、第3回:運動編(秋吉)、第4回:実践編(秋吉)、第5回:教育編(佐宗)、第6回:提案編(秋吉) 今回はその4回目「実戦編」。VUILD秋吉が、ポスト資本主義の時代へ提案したい新しい「住まいの常識」について執筆します。 1. 我々は住まわさ

          住まいの常識を覆すーもし理想の家を限りなくゼロ円に近い費用で建てられたら

          弱い建築家像について ー まれびとの家で考えたこと

          このテキストはクラウドファンディングの返礼品として作成したブックレットの中から、筆者の書下ろしテキストのみを抜粋して掲載したものである。 はじめに 新しい時代の建築家像として私達が思い描いているのは「弱い建築家像」である。ここでの弱さとは、物理的なものではなく、存在としての弱さである。これまでの作家像は、完ぺきな作品を1人で緻密につくり上げ、その制作過程への他者の介入を拒む「強く・硬く・大きな建築家像」であった。 一方で、私達の目指す「弱く・柔らかく・小さな作家像」は、上

          弱い建築家像について ー まれびとの家で考えたこと

          パンデミックの内省から始まった住まいの運動体

          この連載は、「ポスト資本主義の住まいをつくる」と題し、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気がオブニバス連載の形で全6回で綴り、問いかけていくものです。 各回の内容は、以下の通りです。 第1回:内省編(佐宗)、第2回:経済編(佐宗)、第3回:運動編(秋吉)、第4回:実践編(秋吉)、第5回:教育編(佐宗)、第6回:提案編(秋吉) 今回はその3回目「運動編」。VUILD秋吉浩気が執筆します。 1. 無責任な展望より、希望的な実践をコロナ以降、都市や建築の在り方はどうなる

          パンデミックの内省から始まった住まいの運動体