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#346 安部文珠院

 9時を過ぎた頃から、私と妻は安倍文殊院に行った。
 本堂の外側で、五鈷杵(仏具)に触れお辞儀すると、お坊さんが私の頭に小さい袋を置き、「知恵が出ますように。」と拝んでくれた。

 本堂では、文殊菩薩像を間近で見ることができた。右手には剣・左手には蓮華を持ち凛々しい姿で、精悍な獅子の背に乗って座していた。その獅子の手綱を、有填王(うでんのう)が引いていた。全長7mの本尊騎獅文殊菩薩像は、私達衆生に智恵を授ける為の、『説法の旅』に出かけている姿だった。   
 私は、騎獅文殊菩薩像の迫力に圧倒されながら座っていた。

5像全て国宝の「渡海文殊群像」・中央が騎獅文殊菩薩像

 本堂出て浮見堂に行った。浮見堂では、災難が起こらないように祈願しながら、浮御堂の周囲を回った。私は『腰が痛くならないように。』『膝が痛くならないように。』『病気にかからないように。』『寝込むことのないように。』などを心の中で祈願した。

浮御堂から見た文珠院東方の景色

 浮見堂の出たところには、文珠池を背に阿倍仲麻呂の歌、『天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも』と書かれた碑があった。

阿倍仲麻呂望郷の歌の碑

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