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ただ従うだけ。 現代詩。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

そう、言い聞かしたのだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

なんども、言い聞かしたんだろう。


続けることの

大事さとか。

はかなげな

朧さとか。

大義名分の

正義なんてものは。


いがいと

口のなかで

イガイガした。


とけいの針を

手で止めて

それでも

進もうとする

秒針を

口の中で

歯の重さとともに

透明な儚さに替えた。


若い頃に言ってたことは

なんか

たぶん

青臭くて

今聴けば

お酒が進むぐらいの

つまみのようなもんだろう


ただ

いまの

じぶんは

どうだろう

なにもいわないまま

棒立ちで

ただ

相づちを

うちながら

手を叩き

相手を喜ばせる

そんな

無機質にはなりきれない

えたいのしれないものだろう。


ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

そう、言い聞かしたのだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

なんども、言い聞かしたんだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

そう、言い聞かしたのだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

なんども、言い聞かしたんだろう。


なんど

なんかい

なんど

なんかい

繰り返される

その

問題定義

ただ

自分の想う

その

想いは

たぶん

そこはかとなく

蛍のような

淡い光だろう


連れてってくれよ

正しさと愁いに



ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

そう、言い聞かしたのだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

なんども、言い聞かしたんだろう。


ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

そう、言い聞かしたのだろう。

ただ従うだけ。

ただ従うだけ。

なんども、言い聞かしたんだろう。


それは

魂の声

それは

正しさ

それは

生きる

それは。

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