「影褒め」や「仕事ぶりを褒める」~仕事のモチベーションを上げるための具体策
誰かのモチベーションをあげるために重要なことは、相手のモチベーションとなる要因=リソースを知るために質問力を磨くことです。
ところが、若手社員(部下とか後輩社員)は自分が何をもってモチベーションが上がっているのか、下がっているのかに気付いていないケースが多いように感じます。ここで少々脱線しますが、モチベーションとは「働きがい」とイコールと言われています。一方で類似している言葉として「働きやすさ」があります。働きがいとは、能動的に働いたときに会社が応えてくれるものです。
物的には金銭的報酬、精神的には成長を感じることや仕事への誇り・意義といったものです。働きやすさは職場環境の充実度合いのこと。制度や設備などがあたります。働きやすくて、働きがいがあるのがモチベーションのあがるベストな状態と言えますが、働きやすくないけれど、働きがいがある会社もあります。
例えば、オフィスがオンボロで空調さえ不十分だけれど、成長実感がある会社。もし、あなたが経営者であれば、社員のために働きがいと働きやすさも向上させることができるかもしれませんが、管理職ならそれは無理。可能なのは働きがいに限ると思います。会社の人事制度を根本から変えることは管理職一人では難しいし、仮に可能だとしても時間がかかりすぎるからです。
ですので、みなさんも働きがい=モチベーションと考えて相手の要因を考えてみましょう。
クライアントから「やり直し」の要求を何回ももらい、泣きそうになりながらやり直し、その後、コンペに勝ち、受注。オンエアされたCMで商品が大ヒットした仕事に関わったJさんは「仕事ぶりがお客様に認められ、その仕事で世の中が大きく動いたときに働きがいを感じました」と語ってくれました。おそらく、お客様に認められたことでモチベーションが小さくあがり、CMが大ヒットしてさらに大きくあがったといえます。こうした成功体験があると本当にモチベーションがあがっているといえます。
ところが、そこまで自分を追い込んで仕事をしていない、深めた仕事をしていないと本当のモチベーションがみつからないまま「お客様の笑顔」などと答えます。
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