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HR Tech Conference & Expo 2023より 人事データ分析に対する日米の違いと、日本の人事データ活用のこれから

2023年10月11日~13日の3日間にわたって、ラスベガスで『HR Technology Conference and Exposition 2023』が開催されました。これは毎年1回開かれるHRテクノロジーをテーマとした世界最大級のイベントで、大手からスタートアップまで、グローバルに展開するHR Tech企業が自社のブースを出展し、ツールのデモの実演や紹介などを行います。今回は米国企業を中心に450以上の企業が出展し、世界各地から延べ10,000人以上が参加しました。

セレブレインでは今回、関将宏と高野汐音が初めてカンファレンスに参加しました。私たちは、海外(主に米国)においてAIの活用も含め、人事データの分析が積極的に活用可能となっている動向を目の当たりにし、日本との大きな違いを実感しました。そこで今回は、海外のツールに実装されているデータ分析機能の特徴や日本との違いを紹介したうえで、人事領域におけるデータ分析が【会社で働く個人】【会社全体】それぞれに対して具体的にどのように活用されるようになってきているのかをお伝えしたいと思います。

ちなみに参加したのはセレブレイン社のHRテクノロジー関連の部門メンバーです。以下にレポート紹介します。

 現地で感じたのは、人事データ分析に対する日本と海外の認識の違いです。今回のカンファレンスでは、人事データの分析結果を人事担当者やリーダー、一般社員が実務上の意思決定に活かせるツールが多数紹介されていました。具体的な機能や活用事例を確認する中で、海外では人事データ分析の重要性がより広く認知されており、分析に特化したツールを活用している企業も多いと、改めて感じました。

一方、日本はまだそのような状況にはなっていません。人的資本の情報開示に取り組む企業も増え、人事領域におけるデータの可視化や分析を重視する機運は高まってきていますが、現在の状況把握までとなっているケースも多いのが現状で、分析結果を実務に還元して活用するシーンはまだ多いとは言えない状況です。タレントマネジメントシステムを活用する企業も増えつつありますが、人事データの分析・活用を専門的にサポートするツールも日本ではあまり見られないことも、その現状を反映しています。しかし、分析はあくまで手段であり、その先の打ち手に活用していくことが、これからの人事担当者にとっては重要になってくるでしょう。


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