片山ゆう子(テヒマニ編集室)

福岡県うきは市の小塩という里山で、米を作ったり、編集室という名のお店やったり、フリーペ…

片山ゆう子(テヒマニ編集室)

福岡県うきは市の小塩という里山で、米を作ったり、編集室という名のお店やったり、フリーペーパー作ったり。

最近の記事

小塩移住者的日記 2024年4月1日(月)−7日(日)

わりと頻繁に書けなくあるいは書かなくなるタイプなのですが、ここ2〜3ヶ月がそのような状況でした。 けれど、亡くなった大好きな恩師の別れ際の言葉が「書き続けろよ」で、そんなありがたい言葉をいただいてしまったからには書くことをやめるという選択肢もなく、ぼちぼち日記を再開しようと思います。 4月1日(月) 5時起床。昨夜から右ひじに関節痛があり不調。出勤するのが億劫だったけれどとりあえず出勤。到着しても社員がおらず、月が変わったばかりでシフト表も持っていないので、ほうぼうに連絡

    • So where is the Paradise?地域に望まれたことをする、ただそれだけ。

      山里にしとしとと雨が降り、春の雷がなっている。 もともと雨を眺めるのが好きだった。けれど、今はお米を作るために、川が増水するし、ため池に水が貯まるからよかったと思うようになった。 外に出てみると肌寒いとは言え、少し前までのきんとした冷たさではなく、ほんのりとしたあたたかみを感じて、いよいよ春がやってくるのだなと思う。 春がやってきたら、小塩への移住5年目を迎える。 家を買い、訳も分からず米作りの真似事をして、ただただ暮らして、4年という時間が経ったことにびっくりするような気

      • So where is the Paradise?23年から24年へ。

        大騒ぎの猫たちに起こされて午前6時半にのそのそと起きた。 猫をそれぞれ可愛がり、まずは脱ぎ散らかした服を片付け洗濯をし、台所の流しに溜まった鍋などを洗い、ゴミ捨てに行き、米を搗きに行き、ストーブでおでんを作り、米を炊き、チョコレートケーキを焼く準備をして、コーヒーをドリップして、ようやくソファについた。 すでにお昼時になっていて、朝方に大騒ぎしていた猫たちは昼寝していて、家の中はすっかり静かだ。こうして家のことを何やかやとしているのはなかなか心地良い。 移住して4年目の20

        • So where is the Paradise?地域に携わるのも悪くない、かも?

          久しぶりの、完全な休みだ。 しなくてはならないことはいくつかあるけれど、差し迫っているようなイベントの準備や、作らなくてはいけないもののない、そんな日だ。 昨夜から、今日何をしようかとそわそわしていた。窓際のトットちゃんでも観に行こうか、気になっている展示を観に少し遠い美術館に行こうか、見晴らしの良いカフェか温泉に行ってぼうっとするのも、小鹿田焼の里に蕎麦を食べに行くのもいい。 「忙しい」というのはキャパシティを超えているだけのみっともない状態だという知人がいるのだが、去年

        小塩移住者的日記 2024年4月1日(月)−7日(日)

          小塩移住者的日記 2023.11.25-12.01

          11.25.sat 午前4時、猫が起きたので起床。久々にハードな予定のない3連休。嬉しすぎる。ストーブを出してきてつける。その前で猫がのびのびくつろいでいて嬉しい。溜め込んでいた日記を書く。本来より2週間遅れ。12月のお礼用のお菓子の材料を買いに行く。渡したい人がかなりいるのでなかなかの出費(来月の家計がやばそうだ)。帰ってきて昼寝。午後5時半から楽しみにしてた配信を聞きながら、先日のオーガニックマーケットで買ってきた紅玉でりんごケーキを焼く。聞いていた配信は、ここ最近ラジオ

          小塩移住者的日記 2023.11.25-12.01

          小塩移住者的日記 2023.11.18-24

          11.18.sat 午前3時起床。蜜蝋のワークショップの日。家の片付けをざっとして日記を書こうとするも疲れすぎていて最後まで書ききれなかった。もう一度寝ることにする。午前8時再び起きる。午前10時、注文していたスコーンを取りに行く。10時半過ぎ、帰宅。Hが来ていた。あまり調子が良くなさそうなのでコーヒーを淹れて話をしてみると、どうやら色々あったらしく涙ぐんでいる。そうこうしているうちに講師のYさんが来る。とりあえず必要なものを買い出しに行くと言ってHを連れ出す。パン屋に寄りた

          小塩移住者的日記 2023.11.18-24

          小塩移住者的日記 2023.11.11-17

          いつもは有料にしてるんですが、この1週間日記を書く暇がなく後半が曖昧なので無料公開です。 2023.11.11.sat 休み。1週間の疲労が出たようで、午前中は猫と一緒にほぼ寝る。寝ている間に何やら車の音がすると思ったら父が灯油を持ってきて玄関先に置いてくれている。どうやら先日の口論の仲直りの印らしい。それでもまだ話をする気にはなれなかったので顔は合わせず。午後2時ぐらいからぼちぼち起きて、先週の日記を書く。先週は体調が悪く、父も含めて人との諍いがあった1週間だった。体調が

          小塩移住者的日記 2023.11.11-17

          小塩移住者的日記 2023.11.04-10

          11.04.sat 午前8時起床。昨夜からうっすら喉が痛い。昨日の米売りで声を張り上げていたから仕方ない。日記を書いたり公開する。合間、集落の人が牧場主の計らいで藁取りに行くが忘れてるんじゃないかと心配なので電話をかけたり、牧場主に連絡をしたり。午後1時半からショッピングモールへ。友人Aの結婚式用の靴探し。わりと早めの段階で見つかったので安堵。滅多にしないウィンドウショッピングをする。見ているうちに今年の春先から着始めた母のパンツに合うような靴が欲しいと思う。今履いている靴は

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          小塩移住者的日記 2023.11.04-10

          早朝バナナブレッド。

          この1週間というものわりとしっかりとした風邪をひいていて、家にいることが多かった。 どうやら猫はそれが嬉しいらしく、ベッドでごろごろしているとすぐさまやってきて、枕元で丸くなって寝始める。私も私でそれが嬉しくて、まだ起きて何かしようと思っていたところを、一緒になって寝始めるので、昼も夜もひたすら寝ていた。 そんなこんなで、昨夜もずいぶん早く眠りにつき、目覚めたのは午前4時。体調不良でできていなかったイベントの準備やら何やらがどっさり山積みなので、そのあたりのことを何とかせね

          小塩移住者的日記 2023.10.28-11.03

          10.28.sat 午前6時半起床。雑然とした家の片付けをする。やはり昨夜の常会のショックを引きずっており疲労困憊。なんとか片付けを終えてゴミ出しをしようとするも車の鍵が見当たらない。最近こんなことが増えている。たぶん相当疲れが溜まっているのだと思う。良くない。そうこうしているうちに大工のTさんがまた来る。近所のAさんもやってきて我が家の庭に設置された唐臼を見ながら3人でコーヒーを飲む。車の鍵も見つかり、なんとかゴミ出し完了。お昼頃、母が来る。昼寝。日記を書く。先々週分を公開

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          小塩移住者的日記 2023.10.28-11.03

          嘘と正直とコミュニケーション。アンビバレントな自分について。

          昨日今日と、完全に風邪を引いてしまい、猫と寝ている2日だった(今日の朝は仕事に行ってきた)。風邪薬が効いてかなり体調も回復してきたので、PCに向かうことにした。 先々週から日記を書いて有料で公開をしている。本来であれば誰かにとって情報的価値がある人間ではないので無料で十分だとは思うのだが、私が普段は書かない、人との関係性の話も出てくるのでプライバシーの観点から有料にしている(有料にすることの安心感はとてつもない)。 購入者はほとんどいないのだけれど、1週間に一回、日記を書

          嘘と正直とコミュニケーション。アンビバレントな自分について。

          小塩移住者的日記 2023.10.21-27

          2023.10.21.sat 午前1時半起床。昨夜早くに寝たせいかこの時間に目覚める。猫も一緒に起きて家中を走り回る。温泉のおかげか体調も気分の落ち込みも解消していて嬉しい。台所の片付けと洗濯など2時間程度してもう一度寝る。午前6時半起床。先々週の日記をまとめてnoteにアップする。個人的なことを書いて公開するということが私にとってどんな意味があるのだろうか。いつもなら書くのに躊躇いのある他の人のことも出てくるので、来週アップする分からは有料、出来たら50円くらいにしたいとこ

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          小塩移住者的日記 2023.10.21-27

          So, where is the Paradise?曖昧でいられない私の、集落での在り方は?

          ここのところ、正確にはこの半年ほど、地域の会合に参加することが増えた。 そのたびに、私は衝撃を受ける。 そこで出される議題はもちろん地域の課題だ。けれど、その問題の事情が入り組んでいれば入るほど、話は混迷を極めて、同じ場所をぐるぐるとさまよい結論はなかなか出ない。 発言は基本的に年長者の男性、それも集落内の有力者、あるいははっきりとした意見を持った意思の強い人しかしない。別に発言してはいけないと言うようなルールではないのだけれど、なんとなく皆、発言を控える。 先日あった

          So, where is the Paradise?曖昧でいられない私の、集落での在り方は?

          小塩移住者的日記 2023.10.14-20

          10.14.sat 午前4時起床。2時間ほど台所の片付けやゴミ捨てをし、再び眠る。途中、散歩をしている近所のおばあちゃんAさんが体調を気遣って立ち寄ってくれる。また眠り、午前11時頃に目が覚めると近所の人から着信あり。急いで折り返すとそのご家族が黒猫の飼い主だったとのこと。自分の猫を亡くすことを想像すると私も悲しい。いつもより猫を抱きしめるので猫が嫌がる。昼食を買いにスーパーへ行くと昨晩行った店の店主Nも来ていて、黒猫のご家族に伝えてくれていた旨のお礼を伝える。母がイベントに

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          小塩移住者的日記 2023.10.14-20

          小塩移住者的日記2023.10.07-13

          10月7日(土) 猫に起こされて午前3時起床。休み。朝のうちに台所の片付け、洗濯、ゴミ捨てを済ませると体調が急激に悪くなる。この1週間というものすこぶる調子が悪く、朝のバイトを早退すべきかもという日が2度ほどあって、午前7時ぐらいから寝る。昼ごろ、土曜の夕方に行っている牛の餌やりを休ませてもらう旨を連絡。寝ていたらバイト先の年下の社員の女子HからLINE。どうしても話したいことがあるというので、昼ごろよりは体調が回復していたので我が家の事務所に招く。午後4時半、彼女が来る。今

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          小塩移住者的日記2023.10.07-13

          書くことに纏わる諸々を見直すべき時期が来たらしい。

          正確な言い回しは忘れたけれど、人から書いたものを公開することについて「どうだって思っているのかと思いました」と言われた。 どうだと言うのは、おそらくこれ見よがしに公開しているように思っていたということだろう。 その言葉はここ最近では一番の衝撃だった。 私にとって文章を書く時のスタンスは、自分に対して冷徹に、切実で率直に、なるべく虚飾というものを排除して、というものだ。自分の内面のとても柔らかく脆い部分に到達して晒し、それを人に読んでもらう。 なぜそうするのかと言えば、日々、

          書くことに纏わる諸々を見直すべき時期が来たらしい。