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俳優にチケットを売らせるな!こんな席をS席で売るんじゃねえよ!!!!

はじめに

 皆さまこんにちは。初めましての方は初めまして。無理(むり)と申します。日常のありとあらゆることを共有(予定)している私ですが、今!まさに!「もう無理!」と思うことがありましたので、キーボードを叩いている次第でございます。簡潔に申し上げますと、「もう俳優にチケットを売らせるシステムは廃止しろ!でなければ、席と値段を細分化してくれ」です。

注意

 こちら、崇高な意見文など端から目指しておりませんので、怒りに任せて書いております。不適切な表現等があるかと思いますが、もしそれでご不快な思いをされてもこちらは一切責任を負いません。ご了承の上、先にお進みいただきますようお願いいたします。ではどうぞ。

そもそもS席ってどういう席のこと?

 私の記事を読んでいる方の中には「とはいえ演劇ってあんまり観に行かないな」「劇場に縁がないな」という方も多くいらっしゃると思いますので、今回はそういった方にも問題点が分かるように文章を書いていこうと思います。
 S席とは劇場の座席における、一番料金設定の高い座席のことです。たまにSS席やロイヤルシートなんてものもありますが、ここでは「一番高い料金設定がされている席」のことをS席であると仮定いたします。
 さて、皆さま、ここで少しお聞きしたいのですがこの「S席」と聞いて一体どういう席を想像しますか?お金をたくさん取っているのですから、その分快適だったり、見やすかったりするんだろうなと想像すると思います。少なくとも、他の座席とは異なる付加価値を期待しますよね。ところが、現実はそう甘くはありません。
 では皆さま、ここで問題です(唐突)S席とは一体どのあたりになることが多いでしょうか。下の選択肢4つの中から一つ選んでみてください。

①1階の中央ブロックの席全部
②1階の中央ブロックの前方(半分より前)
③1階の上手側、下手側全て含めた席前方(半分より前)
④1階席全部









皆さま考えていただけましたでしょうか?正解は……
ありません!

 いや、ないんかい(笑)すみません。私だけが楽しい時間でしたね。そうです。上の選択肢に正解はありません。正解は、「1階席全部+2階席前方(1~3列目)まで」(大体)でした!いかがですか?皆様の予想は当たりましたでしょうか?もちろん演目によって違うのでこれはほんの一例なのですが、皆さまはどのような感想をお持ちになりましたか?私はこう思いました。「S席の範囲、あまりにも広すぎじゃね?」と。

問題点①S席の範囲が広すぎる

 皆さま、ここまではチュートリアルでございます。ここから話の本題に入ってまいります。そうなんです。こちらの例だけではなくて、ほとんどの演目でS席は1階席の大半&2階席の1~3列目なんです。
 「ええ~本当かな~(ニヤニヤ)」しているそこのあなた!5分~10分時間を差し上げますので、以下の検索用ワード+「座席表」で調べてみてください。大体同じような区分になっているはずです。

検索用ワード「生きる」「ムーランルージュ」「スウィーニートッド」「チェーザレ」「熱海五郎一座」(主催と劇場がなるべくバラバラになるようにしたらジャンルがすごいことに……)

 意外と一律料金&昔の演目で座席表を消しているものが多くてあまり例が出せませんでしたが、これらでお調べいただければ大体お分かりになると思います。
 「え?前から見たらちゃんと区切られてるじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでよく考えてみてください。同じS席でも中央と端っこ、どちらが見やすいと思いますか?縦の区分つまり舞台上からの近さでは割と区切れてると思います。2階席の最前列がS席なのもまあ、視界に遮るものがないからと言われれば確かにその通りです。しかし、問題は横の区分、つまり舞台を真正面から見られるかということなのです。これは経験上の話なのですが、舞台が遠いことよりも舞台を斜めから見なければならないことの方が3倍くらいストレスが溜まります。(個人的意見です)舞台はテレビとは違い、かなり長時間です(グランドミュージカルだと大体3時間から3時間半)。途中に20~30分休憩を挟むにしても、上演中ずっと斜め、時には斜め上を見続けることは首や肩に多大なる負担をもたらします。

 「じゃあさ、そんなに言うんだったら端っこの席は選ばなきゃいいんじゃないの?上演時間が長い映画は座席が選べるじゃない?」不思議ですね。そういう声がどこかから聞こえてきました。しかし!これこそが次に続く第2の問題点なのです。映画で座席は選べても、舞台で座席は選べない。そう、そのほとんどが抽選なのです!!!!!

問題点②舞台のチケットは抽選販売

 ミュージカルのチケットというのは、大体が公式、もしくは主演や出演俳優・女優のFC先行、二次先行といった抽選から一般発売という流れに沿って販売されます。一般販売では座席が指定できることもあるのですが(逆にできないことも多い。半々くらい?)、抽選ではほぼ確実に選ぶことが出来ません。だから私たちは①そのチケットを取ることが出来るかという抽選以外にもう一つ、②取ったチケットがどのような席になるのかという抽選もしているわけです。
 舞台のチケットはおよそ半年から3ヶ月前に抽選販売が始まります。例えばこれが完全新作の舞台だとチケット倍率はあまり上がらないのですが(始まってからの口コミで売り切れになることはある)、昔から続いている超人気演目(エリザ〇ート、〇ーツァルト!、レ・〇ゼラブル等)になると途端に倍率が跳ね上がります。そうなると抽選でほとんど出尽くしてしまい、席が選べるような一般販売にはほとんどチケットが残りません。となると、結局「先行でチケットを取るのが一番確実かな……」と先行に応募してしまうのです。
 つまり、抽選販売が先に始まるから、席が選べる(かもしれない)一般販売に手が出せないということです。でもここでこう考える方がいらっしゃるかもしれません。「でもそれはさ、承知の上で申し込んでいるわけでしょう?それに俳優・女優のFC先行で申し込めって強制されているわけじゃないんだしさ、席選びたいんだったら待てばいいじゃん」……。確かにおっしゃる通りです!そうですよね。待てばいいんですよね(血涙)ただ、推しの俳優・女優さんの力に少しでもなりたいという思いがあって……。それでつい……。でもね、私が本当に怒っているのは、まさにこの俳優・女優FC先行というシステムそのものなのです。

問題点③FC先行端の席多すぎ

 これね、本当の話なんですけどね、推しのことを応援したくてFC先行でチケット取るじゃないですか?そうすると高確率で端の席なんです。最初はね、私も偶然かと思ったんです。「運が悪かっただけか~」と思ってました。この記事を書くにあたって、試しに数えてみました。昨年1年間のうち、推しの先行で観た回数は12回でした。そしてそのうち7回は両端から1~6席の間に収まっていたんです。確率にしたら約58%です。まあ劇場の大きさにもよりますが、半数以上が首が痛くなるような端の席だったんです。これって本当に偶然ですか?それともたまたま運が悪かっただけですか?「先行でチケット取ろう~」って取ったら2回に1回が首をずっと曲げていなきゃいけないような席になるっておかしくないですか?「推しがずっとその端っこの方に出てるからじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。むしろ、推しの立ち位置とは逆に配置されることが多く、推しには首を鍛えてもらいました(笑)(笑い事じゃない)
 少し話がずれましたが、私が言いたかったのは「運営さん、もしかして売れ残りそうな端の席から俳優先行を盾にして押し付けてない?」ということです。ビジネスなんだから仕方ないだろうという声がちらほら聞こえてきました。でも、本当にそれでいいんですか?FCに入っている人たちは決して安くない月額費や年会費を払っています。お金持ちの方もいれば、ランチを切り詰めて費用を捻出している方もいるでしょう。必ず真ん中の席が当たるようにしろとは言いませんが、せめてFCの恩恵を感じられるような工夫をしていただきたいです。もしそれが出来ないなら、正直言ってFC先行みたいに俳優にチケットを売らせるような行為はやめていただきたいです。

最後に 客を、舐めるな。

 そうこうしている間に、某演目のチケットが手元に届きました。席の良さより確実に席が取れるということ、そして俳優さんを応援したいという気持ちから、俳優さんのFC先行で取ることにしました。封筒を開けてみて、座席を調べてみると端から4番目の席でした。1000人以上入れるような大劇場なので端から4番目はかなりきついです。しかも、調べてみたらどうやら見切れるようなのです。これでS席です。しかも前の方なので、斜め上を見なければなりません。
 昨今の物価高でチケット代も高騰しています。コロナ禍での損失を巻き返さなければならないという事情もあるでしょう。ですが、見切れが発生するような席までS席として販売するのはいかがなものでしょうか。この演目は再演で、しかも初演と同じ劇場なのだから、席によっての見やすさは主催側も十分にわかっているはずなのに、どうしてこんな雑な売り方をするのでしょうか。正直、売れないと分かっているから、俳優に押し付けているとしか思えません。今一度、チケットの売り方を考え直していただきたいです。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。よろしければ「スキ」「フォロー」「シェア」よろしくお願いいたします。





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