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たった一つのシンプルな提案が、コミュニティを「健全な出会いの場」に変える。

おはようございます。
22時に寝て5時に起きる、5時こーじです。

早起きの習慣化を目指すコミュニティ『朝渋』を運営して4年。コミュニティを運営する中で得た気づきを、noteでシェアしていきます。

今回は「どうやってコミュニティ内で心理的安全性を高めていくか」をテーマに書いてみます。

いきなりですが、人間が変わる方法は3つしかないと言われています。

1つ目は、時間配分を変えること。
2つ目は、住む場所を変えること。
3つ目は、付き合う人を変えること。

大前研一さんの本に書かれていることですが、この3つの要素でしか人間は変らず、もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだと大前さんは行っています。

ぼくはこの考えにとても共感します。「朝渋に入って人生が変わった」と言ってくれるメンバーは、早寝早起きによって時間配分を変えたことに加え、朝渋メンバーと交流し、刺激や気づきを与えあうことで、変化がもたらされたのではないかと感じるからです。

コミュニティの価値とは何かと問われたら、人と出会い、お互いに”いい影響”を与え合うことで、高めあったり、学びあったりすることではないかと、ぼくは思います。

そもそも、コミュニティとは共同体のことで、人と人が集まり、出会う場です。出会いの場というと、「出会い系」みたいな変なイメージを持たれてしまうかもしれませんが、健全な出会いこそが、人を前進させていくのではないでしょうか。

逆をいうと、コミュニティに入っても、受け身の姿勢で、何かが与えられるのを待っているだけでは、いい経験は生まれません。ぼくが、様々なメンバーを朝渋で見てきて、コミュニティへの期待とのギャップが生じてしまった人は、ここに要因があるように思います。

とはいえ、コミュニティに入ったばかりのメンバーからすると、馴染めていない環境で主体的に行動すべしと言われても、ちょっとハードルがありますよね。

特に、オンラインコミュニティは、学校や会社と違い、年代も職業も住んでいる地域もバラバラな人が参加していることがほとんどです。普段会えないような人たちと接することがコミュニティの面白みのひとつだと思いますが、相手のバックボーンも見えないなかで、どういう風に関係を築いていけばいいのかを戸惑う人も少なくないと思います。

そこで、大切になってくるのが「心理的安全性」です。

ビジネスの世界において、社員の能動的なアクションを引き起こすために「心理的安全性」の重要性が叫ばれるようになりましたが、オンラインコミュニティにおいても、メンバーの心理的安全性をどう高めるかは重要なテーマです。

心理的安全性は難しいテーマで、何でもかんでも好き勝手に言ってもいいという意味ではありません。何を不快と感じるかは人それぞれで、コミュニケーションで起きるトラブルの大半は、「価値観の相違」が原因です。良かれと思ってやったことが、相手にとっては不快に映ってしまうケースは多々あります。

どうやって、お互いのベースとなる価値観をすり合わせていくか?

この課題を解決していくために、朝渋では「クレド」を定めました。朝渋メンバー全員に持ってもらいたい心構えのようなものです。

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例えば、「ウェルカム精神」という項目があります。新しいメンバーには積極的に声をかけ、暖かく仲間を迎え入れましょうという意味です。コミュニティに新しく加入してくるメンバーにとって、既存メンバーの内輪感が強すぎると抵抗を感じてしまいます。誰もが最初は新人だったことを忘れずに、既存メンバーがウェルカム精神を発揮することで、朝渋を心地よい場にして欲しいという願いが、この「ウェルカム精神」にはこめられています。

このクレドを定着させるために、以下の活動を行っています。

・オフ会で、今月入会した人は「new!」とzoom名に付けてもらう
・自己紹介スレッドの自己紹介には積極的にコメントをするのを促す
・毎月の起床就寝チームに「リーダー」を立候補してもらい、その人が中心に新人メンバーのサポートをする
・新人歓迎会を設けて、部活動の紹介などを丁寧にする

ただ、こういったクレドを作成して、繰り返しメンバーに伝えても、なかなかコミュニティに浸透しないという声をよく聞きます。企業でも、行動指針や理念がなかなか社員に浸透しないというのは、よく聞く話ですよね。

でも、朝渋では、クレドの内容が期待以上に浸透していて、気持ちのいいコミュニティになってきていると感じています。その要因を、僕なりに考えてみました。

それは、朝渋のクレドでは、価値観や行動指針だけでなく、「具体的な推奨行動」である早寝早起きファーストを提示しているからではないでしょうか。

早寝早起きは、受け身の姿勢では絶対にできません。自分から「やる」と決めて、能動的に行動するものです。そんな風に、毎日を実りあるものにするために、自分と同じように頑張っている仲間というだけで、少し安心して接することができるようになりませんか?

「この人も自分と同じように、わざわざ〇〇をしている」という認識があると、それだけで心理的安全性がの基盤になりえるのではないでしょうか。朝渋でも、早寝早起きを自分の意志で習慣化しているもの同士という絆が、お互いを受け入れる礎になっていると感じます。

ぼくは、そんなに難しいことでなくてもいいので、自分の意志で能動的にやっているとメンバーが感じられる「具体的な推奨行動」を、コミュニティのクレドや行動指針に入れるべきだと思います。

例えば、読書系のコミュニティであれば、毎月一冊は本を読んで、簡単でもいいので感想をnoteに書くとか、行動の内容はそのコミュニティの趣旨にあったものでいいと思います。そして、その推奨行動を取れているメンバーがどれだけいるかで、クレドの浸透具合を計測していけばいいと思います。

同時に、推奨行動を行うこと自体が、受け身の姿勢から、主体的にコミュニティに参加することへの一歩となります。推奨行動を行うこと自体が、コミュニティメンバーへいい影響を与えることに繋がります。

コミュニティを運営する多くの人は、メンバー同士が「いい影響を与えあえる場」に変えていきたいと考えていると思います。

そんな人は、是非、コミュニティに所属する全メンバーに「これだけは、やってみよう」というような具体的な推奨行動を提案してみてください。それだけで、コミュニティは大きく変わると思います。

3月も朝渋コミュニティの新規メンバーを募集!(先着20名)

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<編集協力:井手桂司>

お読みいただき、ありがとうございました! 現在全国にてコミュニティメンバーを大募集! https://community.camp-fire.jp/projects/view/243458 是非一緒に朝活しましょう^^