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クマムシ最強の理由が徐々に明らかに!

以前に、クマムシの最強説を話しました。

なぜ不老不死なのか?遺伝子に原因がある、としか触れませんでしたが、より詳細な記事が出ています。

あらためて、クマムシがなぜ最強なのかを箇条書きにします。
・体長わずか0.5ミリで、深海・ヒマラヤ山脈など極限環境でも生息
・150度の高温、-270度の低温でも生存可能
・食料/水がなくても数十年生存可能(代謝が遅い)
・通常の致死量レベルの放射線の1千倍でも耐えられる

改めて書いても凄すぎます・・・。

さて、その最強なのは遺伝子に理由がありそうまではわかっていましたが、その詳細が分かりつつあります。

例えば、最後の放射線耐久力について。

これは、DNA修復遺伝子を増幅させることで、放射線によるDNA損傷を修復している可能性があることがわかりました。

つまり、放射線を検知してバリア能力を発動させるイメージでしょうか。

自身を乾燥に強い体にするときも同じような仕組みと考えられています。つまり、遺伝子発現レベルでコントロールできるということで、もはやSFの世界ですね。

参考元の論文はこちらです。あいにく無料範囲内では具体的な遺伝子特定まではふれていませんが、この大きさなら全ゲノム解析は出来そうです。

元々、クマムシをどの分類にいれるかは議論があったようで、一般的には「緩歩動物」に括られるようです。

上記記事内の図

調べてみると、いくつかはクマムシ遺伝子は解明されており、実験も行われているようです。

実験でよく使われるショウジョウバエなどは、既にゲノム解析が完了しています。過去記事を。

さすがにクマムシは謎が多いため、簡単にゲノム解析は出来ないようですが、時間の問題かなと思います。

丁度昆虫の遺伝子を人間に注入した漫画「テラフォーマーズ」が5年ぶりに再開するそうですが(こちら)、いつかはクマムシも登場するでしょう。(まだ未登場)

最強生物クマムシ、果たしてどんな進化でこんなとんでもない能力を身に着けたのか?
ゴルゴ13ではないですが、その生い立ちが気になります。

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