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NASAの太陽嵐報告とシチズンサイエンス

以前に、広範囲でオーロラが観測された話をしました。

美しさに心を奪われる反面、その原因は太陽の偶発的な活動によるもので、度が過ぎると問題を引き起こします。

上記記事でも少しふれましたが、太陽フレア(紅炎)が激しくなることで地球の地磁気と相互作用する現象がオーロラを呼び起こします。

以前から、その問題は把握しており、特にNASAは長年その観測を行っています。今回のフレア現象についても早速公式サイトに言及があるので紹介してみたいと思います。

今回の太陽嵐(フレア)は2003年以来の最大級で、オーロラ観測の広範囲ランキングはこの5世紀に絞って目下計測中とのことです。

原因については言及がありませんが、今回の大規模フレアをすべて見れるショート動画が公開されています。

余談ですが、色が赤でなく青になってますが、そもそも「色」は恣意的に設定されています。これに限らず、天体現象は識別用に色を表現している(大半は我々の目視では見えない)ので、実際に青色であると誤解しないようにしましょう。

というのも、数年前にブラックホールリングの画像化に成功したときに、下記の写真が有名になりましたが、当然こんな色をしているわけではありません。(そしてブラックホール自体はあくまで中心の黒い箇所です)

話をオーロラに戻します。

NASAが上記記事でも読者に働きかけているのは、我々市民へ下記サイトで観測報告を投稿してほしい、とのことでした。

このように市民がサイエンスに関わることを「シチズンサイエンス」と呼ばれます。過去少しだけ触れたので、関心を持った方は覗いてみてください。

このように市民に普及していくと、いずれは、太陽天気予報が地上のそれと同じ感覚で報道される未来が訪れると思います。
過去にそのイメージ動画がつくられているので紹介します。

こうやって眺めると、もはや我々と宇宙は日常でつながっていることが分かります。
まずはシチズンサイエンスの一環で、もしオーロラを観測した方は上記サイトで投稿してみてください。

また、私もこの普及として定期的にイベントを開いています。直近では「量子力学」の専門家に質問できる場を5/19にOnlineで行いますので、ぜひ関心のある方は参加してみてください。

<イベント案内>

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