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アジア諸国・地域はネット言論の自由にコミットしていくのか?

ようやく・・・GW到来です。1ヶ月間皆さんお疲れ様でした。ここで小休止ですが、この1カ月でなんとか1年乗り切る手応えが得られましたでしょうか?何事も最初が肝心ですので、手応えがあれば、大丈夫です!

外部環境に目を転じると、マクロ経済の見通しは、不安定化していますし、サプライチェーンの分断の懸念は払しょくされていません。金融緩和が辞められないとみられて円安・輸入物価高は続き、円安が本来追い風となるはずのインバウンドは、近隣大国・地域のゼロコロナ政策が続けは好機を逃し、厳しい局面は続きそうです。

それでも、日本企業においてはこれから5月にかけて企業決算をみていけばよりはっきりしますが、収益は想定よりも下振れも、財・サービスの需要自体は強く、黒字維持の企業が多い点は、安心材料になってくるとみています。

さて、収益強化のための取り組み課題として、各社が掲げている柱の一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)であり、国・地域レベルでも重要な政策課題の一つとなっています。

これは、どこかで、デジタル空間における各種の自由が担保されていることが前提になっているように思われます。ネット世論の自由もその範疇に入るでしょう。

デジタル経済の進展という視座では、言論の自由が進展に寄与していることは間違いないでしょう。自由だからこそ人が集まり、そこが、売買のプラットフォームになり、広告が掲載され、さらに人が集まる好循環の体系が構築済です。

そのようななか、米国主導で60カ国・地域が、ネットの自由を宣言しました。いわば、自由で開かれたネット空間を標ぼうする米国およびEUに賛同する国・地域の宣言といえます。


デジタル領域では、世界がつながる機運が高まってきていましたが、ウクライナ侵攻で、改めて民主主義国家・地域と権威主義国家・地域の分断の懸念が高まっています。このような宣言が出されるほど、一部の国・地域では、ネット言論の自由が揺らいでいる懸念を示唆しています。自由だと思っていたら、実はある意図をもった力に誘導されていた・・・ということが、一部の国・地域で起きていることは周知の通りです。

例えば、販売した財・サービスの口コミは自由が担保されなければなりません。そうでなければどうなるのか・・・利益誘導されてしまいます。そう考えると、ネット言論の自由度は、極めて重要な要素ということになります。

今回の宣言では、アジア諸国・地域の名前はほとんど見当たりませんでした。大洋州まで視野を広げても、日本、台湾、オーストラリア、ニュージーランド止まり、つまり、主要なアジア諸国・地域は入っていません。

Albania, Andorra, Argentina, Australia, Austria, Belgium, Bulgaria, Cabo Verde, Canada, Colombia, Costa Rica, Croatia, Cyprus, Czech Republic, Denmark, Dominican Republic, Estonia, the European Commission, Finland, France, Georgia, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Ireland, Israel, Italy, Jamaica, Japan, Kenya, Kosovo, Latvia, Lithuania, Luxembourg, Maldives, Malta, Marshall Islands, Micronesia, Moldova, Montenegro, Netherlands, New Zealand, Niger, North Macedonia, Palau, Peru, Poland, Portugal, Romania, Senegal, Serbia, Slovakia, Slovenia, Spain, Sweden, Taiwan, Trinidad and Tobago, the United Kingdom, Ukraine, and Uruguay.

旧来型メディアに比べれば、ネット上は相対的に言論の自由度が高い状況が続くとみられます。その限りにおいては、DXはアジア諸国・地域でも伸長していくと見込まれます。

DXの進展には、まずは通信インフラの整備が必要で、その先はネット世論の自由が不可欠なように思われますが、現段階では私の個人的な仮説に過ぎません。自由度は低いもデータ収集の障壁が低い国・地域のほうが発展するのかもしれません。自由で開かれたネット言論の国・地域でDXが進展するのか否か、アジア諸国・地域が、今後、ネット言論の自由にどう向き合うのかを見極めながら、しっかり検証していきたいと考えています。

皆様、よいGWをお過ごしください。






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